クソイケメンな吟遊詩人にはじめてを奪われて無職になったので、全力で追いかけて責任取らせます

ぎんげつ

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聖女の町

あげないよ

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「こんなに整った身体なのに、僕みたいな奴に穢されるなんて可哀想に」

 ミーケルが嘲笑いながら首に舌を這わせる。シーツを取り払い、ワンピースのリボンを外していく。

「もうまともな結婚なんて望めないね」

 下着も取られ、露わになった胸をぐいと掴まれる。

「ふ、っ」

 怖い。自分がどうなるのかわからなくて怖い。
 真剣を向けられた時の何倍も怖くてしかたがない。

 けれど、ミーケルは震えるエルヴィラを鼻で笑い飛ばして、がりっと乳房の先の尖りに歯を立てた。

「つ、っ」

 びくっと怯む姿を嘲るように目を細めて、そのまま舌で転がすように嬲る。

「う、や、やだ……」

 押し退けたいのに、身体がうまく動かせない。
 気持ち悪いはずなのに、だんだんと気持ち悪いだけではなくなってくるのが、怖い。

「何、これ……や、だ……んっ」

 もうひとつの乳房もミーケルの手で捏ねられている。先の尖りも摘まれて、訳が分からなくなってくる。
 気持ち悪かったはずなのに、いつの間にか気持ち悪さが消えている。

「ど、して……や、やぁ……」

 ふん、と笑って、ミーケルが耳元に口を寄せる。乳首をぎゅうっとつねって耳朶をかじり、低く囁いた。

「君は僕に穢されて、地の底に堕ちるんだよ。どんな気分?」
「……ひ」

 するりと身体を撫で下ろされて、びくりと身体が強張ってしまう。
 がくがく震えるエルヴィラの脚の間に手が差し込まれかすかな水音が立つ。
 身を硬くしたままのエルヴィラの秘裂が指でなぞられる。

「なんだ、濡れてるじゃないか。処女のくせにやらしいね。それとも、僕にヤられたかった? 君、犯され願望でもあるの?」
「や、違……違う、そんな、はず……」
「でも、こんなに濡れてる。ほら」

 くちゅっと、わざと音を立てられ、エルヴィラはびくりと震える。ミーケルは口の端だけで笑い、そのまま蜜をぜんぶにまぶすように、ぐにぐにと指を擦り付ける。
 仰向けに転がったままのエルヴィラから身体を離し、腕を突いて見下ろし、秘裂を弄り続ける。自分の息がだんだんと荒くなっていくことが恥ずかしくて、エルヴィラは縋るようにミーケルへと手を伸ばす。

「しがみつきたいなら、君の横に転がってる枕でも掴んでなよ」

 その伸ばした手をすっと躱されて、エルヴィラは顔を強張らせた。目をいっぱいに見開くエルヴィラに、ミーケルは、ふっと笑う。

「なに? 優しくされたいの? されると思った? やだよ面倒臭い。なんで僕が君に優しくしなきゃいけないのさ」

 くしゃっとエルヴィラの顔が歪み、みるみる涙が溢れだす。

「う……」

 頭の横にあった枕を掴み、顔に押し付けて、エルヴィラは声を殺す。

「泣いてるくせにびしょびしょだ……やらしいねえ。君って淫乱だったの?」
「ち、ちが……」
「でも身体はそう言ってるよ」
「あ……う、や……っ」

 腰がぴくりと震えるのを感じて、ミーケルはくくっと笑う。まるでもっと触って欲しいとでもいうようだ。

「欲しくなっちゃった? 君の入り口、さっきから物欲しげにヒクヒク動いてるよ」
「や、や……そんな、ちが……やあ……」

 逃げようとする腰を抑えつけて、ミーケルはなおも指を動かす。敏感なところを押しつぶすように、蠢き始めた蜜口を擽るように、笑いながら指で快楽を送る。

「ここ、違うって言ってないよね?」

 つぷ、と指先を沈められて、腰が痙攣するように震えた。背中をぞくぞくと何かが駆け上がって、エルヴィラは混乱する。

「あ、や、何……こわい、あ……こわいの、や、やだ……やだぁ……あ、あっ」
「泣いてるくせに、軽くいっちゃったみたいだね。君、虐められて感じる性癖があったんだ?」
「う、違う、ちが……やだ、違う……」

 なぜそんなことになるのか、エルヴィラにはさっぱりわからない。なのに、未だぐちぐちと動かされ続けてるミーケルの指から、また、新たにぞくぞくする感覚が昇ってくる。
 自分は本当におかしいんじゃないかと、ますます混乱してしまう。

「う、あ、……っ、ちが、のに、なんで……なん……」

 ミーケルの指を追うように腰が動いてしまう。
 浅いところばかりじゃなく、もっと深いところも触って欲しくなる。

「あ、あ……」

 急に、ミーケルの指が止まった。
 脚の間に燻るものはそのままに、すっと手を引っ込められて、エルヴィラは混乱のまま枕から顔を上げる。

「う……な、に?」
「あげないよ」

 ふん、と鼻を鳴らしてミーケルはまたくっと嘲るように口の端を吊り上げる。

「君が欲しがるならあげない。ここまでだ」
「え、欲しいって……?」

 小さく、けれどはぁはぁと息を荒げながら、エルヴィラはじっとミーケルを見上げる。

「――汚い顔。
 あんなに欲しそうにヒクつかせて追い掛けてきたくせに、何を惚けてるのさ。欲しくて仕方なかったんだろう?
 でも、あげない。物足りないなら、あとは自分で慰めるんだね」

 乱暴に手を拭って立ち上がると、ミーケルは部屋を出て行った。
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