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水路の町
暇つぶし、だと!?
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ゆっくりと、けれどじわじわと確実に上がっていく水位を眺めながら、ミーケルは小さく息を吐いた。
満潮までもう少し時間がかかるのだろう。
なら、当分この水は引かないということだ。
ふと、横で目を丸くしたまま食い入るように水面を見つめるエルヴィラが目に入った。ぽかんと口を開けたまま、ひたすら見入るエルヴィラを眺めるうちに、何かを思い付いたのか、ミーケルの口の端が弧を描く。
「――暇つぶしでも、しようか」
「暇つぶし?」
「そう、暇つぶし」
振り返るエルヴィラを背後から抱きすくめて耳元で囁くと、たちまち真っ赤になった。え、とミーケルを凝視して、それからようやく“暇つぶし”の意味を理解したのか、エルヴィラは狼狽えたように視線を彷徨わせる。
どういう風の吹き回しだろう。
ミーケルから誘ってくるのは初めてかもしれない。
エルヴィラの全身が真っ赤に染まり、身体中が熱くなる。
「あ、あ、う――」
ぱくぱく口を動かしたと思ったら、急に身体ごと、向きを変えて、エルヴィラがいきなりぎゅうと抱きついた。
ミーケルは軽く目を瞠り、「暇つぶしだからね」ともう一度繰り返す。
「暇つぶしでいい」
「ふうん?」
「ミケとなら、暇つぶしで構わない」
「安いって言われるよ」
「ミケ相手なら、安くていい」
「ずいぶんちょろくない?」
「ちょろくていい」
抱きついて胸に顔を埋めたままそんなことを返すエルヴィラに、ミーケルは呆れたような息を吐いて、ふ、と笑う。
何か変なものを親鳥だと刷り込まれた雛鳥のようだ。
「じゃ、遠慮せず」
エルヴィラをひょいと抱き上げ、キスをする。
真っ赤になったまま、エルヴィラはたちまち嬉しそうな蕩けそうな笑みを浮かべる。ミーケルはやっぱり呆れながら、ずいぶん変わったもんだなと笑った。
ベッドの端に座り、膝の上にエルヴィラを跨らせる。
キスをしながら夜着の下に手を入れ、背を撫でると、それだけで「あ」と小さな声とともにわずかに身体を反らす。しがみついた腕に力がこもり、ますます身体を押し付けてくる。
くすりと笑って、ミーケルはエルヴィラの耳に口を寄せると、「背中撫でられただけで感じちゃうんだ?」と囁いた。
「う……ん、だって」
ほんのりと潤んだ目で見上げ、はあ、と吐息を漏らすエルヴィラに、ミーケルは目を細めて小さく喉を鳴らす。
「ずいぶんいやらしくなったよね」
「ミケは、いやらしいの、嫌いか?」
「嫌いじゃないよ」
「なら、いやらしくていい」
ちゅ、とキスをして尻を撫でると、エルヴィラは悶えるように身体を捩った。
ゆっくりと勃ち上がり始めたミーケルに擦り付けるように腰を動かしてしまうエルヴィラに、ミーケルがまた笑う。
「ほんとに、いやらしいなあ」
「だって、だって……」
相変わらず真っ赤に染まったまま、エルヴィラは見上げた。
「全部、ミケの、せいなんだぞ」
「でも、そういうの、嫌いじゃないよ」
ちゅ、ちゅ、と顔を啄むようにキスをすると、エルヴィラはくすぐったそうに目を伏せ、またしがみつく。
「なら、いいや……ミケがいいなら、いやらしくてもいいや」
へにゃっと笑いなからまたそんなことを言う。
「……ああもう、油断しすぎな顔して。騎士がそんなんでいいの?」
「いいんだ。ミケにくっつくと幸せだからいいんだ」
「君、ほんとうに馬鹿だよね」
目を細めて笑うミーケルに、ふんと鼻を鳴らして抗議をしようと開いたエルヴィラの口を、唇で塞ぐ。
「ん……」
音を立てて吸い、脚の間を撫でると、ぬるっという感触が伝わってきた。
「もう濡れてるんだ」
「だって」
恥ずかしさのあまり、エルヴィラはミーケルの胸に顔を押し付けてしまう。
くつくつ笑いながら、ミーケルが下履きの隙間から指を入れた。エルヴィラの敏感な場所を掻き混ぜると、すぐにもぞもぞ身じろぎしてしまう。
「あ、あっ」
背中に回した手がミーケルの夜着をぎゅっと握り締める。エルヴィラの身体が刺激に反応してぴくぴくと跳ねる。
「あっという間にべとべとじゃないか」
顔を埋めるエルヴィラの耳元で囁くと、ますます顔を伏せる。こんなに全身真っ赤なくせに、もっと欲しいと貪欲に腰を強く押し付ける。
なおも笑いながら下履きの紐を解き、夜着も脱がせてあっという間にエルヴィラを裸にしてしまうと、ミーケルは顔を上向かせて鼻の頭にキスを落とした。
「ちょっと前は、夜にするものだなんて言ってたくせにね」
エルヴィラは真っ赤なまま少し剥れて、どん、とミーケルの胸を叩いた。
「ちょ、痛いって。君、馬鹿力なんだから加減してよ」
「今のは、ミケが、悪い」
「何が? 実際そう言ってただろう?」
くっくっと笑って、ミーケルはまたキスをする。たとえ実際そうであっても、なんとなく悔しいものなのに、とエルヴィラは顔を顰めた。
「んう……キスで、ごまかしたな」
「何を? 君、僕のこと好きなんでしょう? こういうのは先に好きになったほうが負けなんだから、諦めるんだね」
「でも、悔しい」
「じゃあ、やめるかい?」
脚の間に手を述べて、くちゅくちゅと掻き回しながら、ミーケルはやっぱり笑っている。
「んっ……やだ。やめない」
でも、とエルヴィラは続ける。
「ミケも、脱げ。私ばっかり、ずるい」
「はいはい」
ぐい、とエルヴィラに引っ張られるままにミーケルも夜着を脱いだ。
満潮までもう少し時間がかかるのだろう。
なら、当分この水は引かないということだ。
ふと、横で目を丸くしたまま食い入るように水面を見つめるエルヴィラが目に入った。ぽかんと口を開けたまま、ひたすら見入るエルヴィラを眺めるうちに、何かを思い付いたのか、ミーケルの口の端が弧を描く。
「――暇つぶしでも、しようか」
「暇つぶし?」
「そう、暇つぶし」
振り返るエルヴィラを背後から抱きすくめて耳元で囁くと、たちまち真っ赤になった。え、とミーケルを凝視して、それからようやく“暇つぶし”の意味を理解したのか、エルヴィラは狼狽えたように視線を彷徨わせる。
どういう風の吹き回しだろう。
ミーケルから誘ってくるのは初めてかもしれない。
エルヴィラの全身が真っ赤に染まり、身体中が熱くなる。
「あ、あ、う――」
ぱくぱく口を動かしたと思ったら、急に身体ごと、向きを変えて、エルヴィラがいきなりぎゅうと抱きついた。
ミーケルは軽く目を瞠り、「暇つぶしだからね」ともう一度繰り返す。
「暇つぶしでいい」
「ふうん?」
「ミケとなら、暇つぶしで構わない」
「安いって言われるよ」
「ミケ相手なら、安くていい」
「ずいぶんちょろくない?」
「ちょろくていい」
抱きついて胸に顔を埋めたままそんなことを返すエルヴィラに、ミーケルは呆れたような息を吐いて、ふ、と笑う。
何か変なものを親鳥だと刷り込まれた雛鳥のようだ。
「じゃ、遠慮せず」
エルヴィラをひょいと抱き上げ、キスをする。
真っ赤になったまま、エルヴィラはたちまち嬉しそうな蕩けそうな笑みを浮かべる。ミーケルはやっぱり呆れながら、ずいぶん変わったもんだなと笑った。
ベッドの端に座り、膝の上にエルヴィラを跨らせる。
キスをしながら夜着の下に手を入れ、背を撫でると、それだけで「あ」と小さな声とともにわずかに身体を反らす。しがみついた腕に力がこもり、ますます身体を押し付けてくる。
くすりと笑って、ミーケルはエルヴィラの耳に口を寄せると、「背中撫でられただけで感じちゃうんだ?」と囁いた。
「う……ん、だって」
ほんのりと潤んだ目で見上げ、はあ、と吐息を漏らすエルヴィラに、ミーケルは目を細めて小さく喉を鳴らす。
「ずいぶんいやらしくなったよね」
「ミケは、いやらしいの、嫌いか?」
「嫌いじゃないよ」
「なら、いやらしくていい」
ちゅ、とキスをして尻を撫でると、エルヴィラは悶えるように身体を捩った。
ゆっくりと勃ち上がり始めたミーケルに擦り付けるように腰を動かしてしまうエルヴィラに、ミーケルがまた笑う。
「ほんとに、いやらしいなあ」
「だって、だって……」
相変わらず真っ赤に染まったまま、エルヴィラは見上げた。
「全部、ミケの、せいなんだぞ」
「でも、そういうの、嫌いじゃないよ」
ちゅ、ちゅ、と顔を啄むようにキスをすると、エルヴィラはくすぐったそうに目を伏せ、またしがみつく。
「なら、いいや……ミケがいいなら、いやらしくてもいいや」
へにゃっと笑いなからまたそんなことを言う。
「……ああもう、油断しすぎな顔して。騎士がそんなんでいいの?」
「いいんだ。ミケにくっつくと幸せだからいいんだ」
「君、ほんとうに馬鹿だよね」
目を細めて笑うミーケルに、ふんと鼻を鳴らして抗議をしようと開いたエルヴィラの口を、唇で塞ぐ。
「ん……」
音を立てて吸い、脚の間を撫でると、ぬるっという感触が伝わってきた。
「もう濡れてるんだ」
「だって」
恥ずかしさのあまり、エルヴィラはミーケルの胸に顔を押し付けてしまう。
くつくつ笑いながら、ミーケルが下履きの隙間から指を入れた。エルヴィラの敏感な場所を掻き混ぜると、すぐにもぞもぞ身じろぎしてしまう。
「あ、あっ」
背中に回した手がミーケルの夜着をぎゅっと握り締める。エルヴィラの身体が刺激に反応してぴくぴくと跳ねる。
「あっという間にべとべとじゃないか」
顔を埋めるエルヴィラの耳元で囁くと、ますます顔を伏せる。こんなに全身真っ赤なくせに、もっと欲しいと貪欲に腰を強く押し付ける。
なおも笑いながら下履きの紐を解き、夜着も脱がせてあっという間にエルヴィラを裸にしてしまうと、ミーケルは顔を上向かせて鼻の頭にキスを落とした。
「ちょっと前は、夜にするものだなんて言ってたくせにね」
エルヴィラは真っ赤なまま少し剥れて、どん、とミーケルの胸を叩いた。
「ちょ、痛いって。君、馬鹿力なんだから加減してよ」
「今のは、ミケが、悪い」
「何が? 実際そう言ってただろう?」
くっくっと笑って、ミーケルはまたキスをする。たとえ実際そうであっても、なんとなく悔しいものなのに、とエルヴィラは顔を顰めた。
「んう……キスで、ごまかしたな」
「何を? 君、僕のこと好きなんでしょう? こういうのは先に好きになったほうが負けなんだから、諦めるんだね」
「でも、悔しい」
「じゃあ、やめるかい?」
脚の間に手を述べて、くちゅくちゅと掻き回しながら、ミーケルはやっぱり笑っている。
「んっ……やだ。やめない」
でも、とエルヴィラは続ける。
「ミケも、脱げ。私ばっかり、ずるい」
「はいはい」
ぐい、とエルヴィラに引っ張られるままにミーケルも夜着を脱いだ。
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