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聖別と使い魔?
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翌日、エリサとグラートは朝から司祭たちに囲まれていた。
魔術師であるイェルハルドの他に、戦神教会と地母神教会、それから太陽神教会と、この町にあるすべての教会の司祭たちに、だ。
ヴァロも一緒に付き合ってくれてはいるが、いったい何が問題で何を調べているのか、エリサにはさっぱりわからない。
戦神教会からは高司祭であるフーゴ老、地母神教会からはエリサも世話になっているマルガレテ司祭、太陽神教会はもちろんノエ高神官と、この町でも名士と呼ばれるような人たちに囲まれて、エリサの背を伝う冷や汗が止まらない。
そういう名だたる人たちからいくつもの魔術やら神術やら……使える手段のすべてを駆使して調べられた結果、グラートはエリサにとっての使い魔のようなものになったし、グラートが女神から聖別された生き物に変えられている、という結論に達したのだった。
「つかいま? せいべつ?」
いったい何のことだかわからなくて、エリサはおずおずと尋ね返す。
エリサは自分が何か変わったような感じもないし、グラートも、お腹が空いたとヒヨヒヨ鳴く以外は羽毛を膨らませて寝ているだけの、ただの雛鳥だ。
拾った時から比べるとだいぶ大きくなって鳴き声もしっかりしてきた。起きている時間も長くなって動き回るようにもなって、羽毛もそろそろ若鳥らしく生え替わるころだ。
でも、それ以外に変なところなんてひとつも見当たらない。
「使い魔というのは……うーん、どう説明しようか」
「儂には使い魔というよりも、聖騎士とその神馬の関係のようにも思えるが」
困ったように考え込むイェルハルドの背を、老フーゴが笑いながら叩く。
「聖騎士と神馬って、コンラードさんみたいな?」
「そう、コンラードとソウの関係のようなものだな。女神によって、エリサ嬢ちゃんとグラートの間には特別な絆が結ばれているってことだ。儂もはじめて見るが、女神が嬢ちゃんに言ったことと関係があるんだろう」
「絆……」
丸く蹲るグラートを見ても、やっぱりよくわからない。
「とはいえ、嬢ちゃんは魔術師はもちろん、司祭の訓練も聖騎士の訓練も受けておらんでなあ。その絆をしっかりと認識するには訓練しなけりゃならんが、何なら、儂が鍛えてやっても良いぞ?」
「老フーゴ、エリサは私の弟子ですから」
「フーゴ高司祭、そこはエリサの意思次第ですから」
老フーゴは慌てるヴァロに呵々と笑いながら、今度はエリサの背をバンバンと叩く。歳の割にずいぶん力が強いのは、さすが戦神教会の高司祭か。
イェルハルドも肩を竦めてヴァロに同意する。
「エリサ――つまり、エリサとグラートの心が繋がってるっていうことなんだ。女神が繋げたというか……今は使い魔や神馬のように感覚共有までしているわけじゃないけど、そこは訓練次第だろうというのが、僕たちの一致した見解だ」
説明しながら、イェルハルドは正直困ったなと考える。
神々というのは本当に気まぐれで、これが本当にエリサにとっての祝福なのか、それともいずれ呪いに変わるのか、どうにも判断がつきかねるからだ。
老フーゴはもっと楽観的に捉えているようだが、ノエとマルガレテ司祭はイェルハルドと同様、少々心配げにグラートを見つめている。
「グラートも、聖別された生き物に変容しているっていうことで……どう言えばいいのかな。女神の加護と祝福で、聖なる鳥になったというか……」
「グラートが? 聖なる鳥?」
どう言ったものか……もしここに知識神の神官がいれば、もっと端的に的確に説明してくれただろうにと、ノエも溜息を禁じ得ない。
マルガレテ司祭はやれやれと首を振る。
天上の神々、特に、人とはあまり密な関係でない神々ほど、こんな気まぐれを見せるものである。何しろ、人と神の違いなんて考えすらしないからだ。
「そう、私にもわかるくらいにね。きっと、普通の氷原鷹より大きく丈夫に育つし、もしかしたら羽色も変わった色になるかもしれないわ。
エリサが“女王”に気にされているというのが一番的を射てるかしらね」
「ともかく、エリサに変化がないのは幸いだったよ」
“深淵の都”の知識神の教会か魔術師教会に、過去、こんな事例があったかどうかを問い合わせたほうがいいだろうか。
しかし、迂闊に触れ回れば善からぬものも引き寄せることになってしまう。何しろ、女神直々の祝福だか呪いだかなのだ。注意は必要だ。
イェルハルドは、都の魔術師協会の魔術師なら誰が信用できるだろうかと考える。信用できる相手に内密に相談して、有用な情報をもらわなくては。
「ヴァロ、エリサはこのまま君に預けるけれど――」
「問題はありませんよ。グラートは普通の雛鳥にしか見えないし、女神云々のこともこれ以上口外しなければいいんでしょう? 訓練も、まあ、野伏が相棒とやるようにやってみます。それで手に負えないようなら、皆さんの協力を仰ぐことになりますけど」
ヴァロとイェルハルドの言葉に、エリサはほっとした。
もしかしたら、またたらい回しにされるのかと思ったのだ。
あの広い世界を歩けるなら野伏もいいんじゃないかとようやく思えるようになったのに、またこの町に留まらなきゃいけなくなるのは、エリサの望むところではなかった。
ともあれ、しばらくは様子見だろうという結論で、エリサは解放された。
念のためにと“伝達の指輪”を渡されて、何かあったらこれで連絡するようにと、イェルハルドに念押しされた後で、だ。
「――グラート用の、装具を揃えようか」
「装具?」
野伏はもちろん、この町にも少ないながら鷹を飼う者がいる。
害獣避けやら狩りやらと、鷹を扱えると便利なことは多いのだ。
「そろそろグラートの訓練もしないといけないからね。氷原鷹の爪は強いから、きちんと装具を付けないとエリサの腕や肩がボロボロになってしまうよ。
革職人に聞いてみれば、在庫はあると思うんだ」
たしかに、最近は羽ばたきのまねごとをするようになったし、爪や足もしっかりしてひょこひょこと歩き回るようにもなった。
ある程度換羽が進んだら、飛ぶ練習もさせなければならない。
飛べるようになったら、狩りの訓練も必要だ。
それ全部、エリサがやらなくてはいけないのだ。
もちろん、エリサはまだ弟子入りしたばかりの半人前で、自身の狩りの腕も全然だ。グラートと一緒にエリサも狩りの練習を積む、というのが正しいだろう。
「生け捕りにして弱らせた獲物を実際に狩らせて……っていうのが、親鳥が教える時のやり方かな。
グラートも鷹だ。訓練と経験で狩りも上手になれるだろう。どちらかといえば、エリサのほうが頑張らないといけないかもしれないね。エリサが親鳥の代わりに、グラートにいろんなことを教えなきゃならないんだからね」
ヴァロのなじみでもある革職人の工房に着くと、さっそくあれこれ装具を試す。
エリサはまだ成長期だ。調整の利くものにしておいたほうがいいと言いながら、とりあえずのものを選んだ。本格的なものはもう少し後で……グラートが成鳥になってからあつらえたほうがいい。
何しろ、氷原鷹は獰猛で大きな猛禽だ。人にはあまり懐かないとも言われる。鷹を飼うものは多いといっても、氷原鷹を飼うものはほとんどいないのだ。
成長したエリサとグラートに合わせて、作ったほうがいいかもしれない。
「――森へ行ってみようか」
「森?」
「森には森の祭司もいるし、森と狩りの女神の司祭もいる。グラートの訓練も、私とエリサだけよりうまくできるかもしれない」
「森って、もしかして、山の向こうの、ヴァロさんのお父さんがいる妖精たちの森?」
「そうだよ」
不安けな表情を浮かべるエリサの頭を、ヴァロは笑ってポンと叩く。
「森妖精には猛禽を飼うものも多くて、妖精独自の鳥の扱い方も学べる。おまけに、グラートは女神の祝福を受けた鷹だ。森妖精の知恵を借りられたら心強い。
それに――」
「それに?」
「エリサは、山の向こう側を見たいだろう? その最初の一歩にもなる」
「最初の……」
思わず、町の南側に連なる険しい山々を見上げる。
あの向こう側に、本当に行っても大丈夫なんだろうか。
「今すぐにとはいかないけれど、領主殿やニクラスとも話してみよう」
山を見上げながら、エリサはこくんと頷いた。
魔術師であるイェルハルドの他に、戦神教会と地母神教会、それから太陽神教会と、この町にあるすべての教会の司祭たちに、だ。
ヴァロも一緒に付き合ってくれてはいるが、いったい何が問題で何を調べているのか、エリサにはさっぱりわからない。
戦神教会からは高司祭であるフーゴ老、地母神教会からはエリサも世話になっているマルガレテ司祭、太陽神教会はもちろんノエ高神官と、この町でも名士と呼ばれるような人たちに囲まれて、エリサの背を伝う冷や汗が止まらない。
そういう名だたる人たちからいくつもの魔術やら神術やら……使える手段のすべてを駆使して調べられた結果、グラートはエリサにとっての使い魔のようなものになったし、グラートが女神から聖別された生き物に変えられている、という結論に達したのだった。
「つかいま? せいべつ?」
いったい何のことだかわからなくて、エリサはおずおずと尋ね返す。
エリサは自分が何か変わったような感じもないし、グラートも、お腹が空いたとヒヨヒヨ鳴く以外は羽毛を膨らませて寝ているだけの、ただの雛鳥だ。
拾った時から比べるとだいぶ大きくなって鳴き声もしっかりしてきた。起きている時間も長くなって動き回るようにもなって、羽毛もそろそろ若鳥らしく生え替わるころだ。
でも、それ以外に変なところなんてひとつも見当たらない。
「使い魔というのは……うーん、どう説明しようか」
「儂には使い魔というよりも、聖騎士とその神馬の関係のようにも思えるが」
困ったように考え込むイェルハルドの背を、老フーゴが笑いながら叩く。
「聖騎士と神馬って、コンラードさんみたいな?」
「そう、コンラードとソウの関係のようなものだな。女神によって、エリサ嬢ちゃんとグラートの間には特別な絆が結ばれているってことだ。儂もはじめて見るが、女神が嬢ちゃんに言ったことと関係があるんだろう」
「絆……」
丸く蹲るグラートを見ても、やっぱりよくわからない。
「とはいえ、嬢ちゃんは魔術師はもちろん、司祭の訓練も聖騎士の訓練も受けておらんでなあ。その絆をしっかりと認識するには訓練しなけりゃならんが、何なら、儂が鍛えてやっても良いぞ?」
「老フーゴ、エリサは私の弟子ですから」
「フーゴ高司祭、そこはエリサの意思次第ですから」
老フーゴは慌てるヴァロに呵々と笑いながら、今度はエリサの背をバンバンと叩く。歳の割にずいぶん力が強いのは、さすが戦神教会の高司祭か。
イェルハルドも肩を竦めてヴァロに同意する。
「エリサ――つまり、エリサとグラートの心が繋がってるっていうことなんだ。女神が繋げたというか……今は使い魔や神馬のように感覚共有までしているわけじゃないけど、そこは訓練次第だろうというのが、僕たちの一致した見解だ」
説明しながら、イェルハルドは正直困ったなと考える。
神々というのは本当に気まぐれで、これが本当にエリサにとっての祝福なのか、それともいずれ呪いに変わるのか、どうにも判断がつきかねるからだ。
老フーゴはもっと楽観的に捉えているようだが、ノエとマルガレテ司祭はイェルハルドと同様、少々心配げにグラートを見つめている。
「グラートも、聖別された生き物に変容しているっていうことで……どう言えばいいのかな。女神の加護と祝福で、聖なる鳥になったというか……」
「グラートが? 聖なる鳥?」
どう言ったものか……もしここに知識神の神官がいれば、もっと端的に的確に説明してくれただろうにと、ノエも溜息を禁じ得ない。
マルガレテ司祭はやれやれと首を振る。
天上の神々、特に、人とはあまり密な関係でない神々ほど、こんな気まぐれを見せるものである。何しろ、人と神の違いなんて考えすらしないからだ。
「そう、私にもわかるくらいにね。きっと、普通の氷原鷹より大きく丈夫に育つし、もしかしたら羽色も変わった色になるかもしれないわ。
エリサが“女王”に気にされているというのが一番的を射てるかしらね」
「ともかく、エリサに変化がないのは幸いだったよ」
“深淵の都”の知識神の教会か魔術師教会に、過去、こんな事例があったかどうかを問い合わせたほうがいいだろうか。
しかし、迂闊に触れ回れば善からぬものも引き寄せることになってしまう。何しろ、女神直々の祝福だか呪いだかなのだ。注意は必要だ。
イェルハルドは、都の魔術師協会の魔術師なら誰が信用できるだろうかと考える。信用できる相手に内密に相談して、有用な情報をもらわなくては。
「ヴァロ、エリサはこのまま君に預けるけれど――」
「問題はありませんよ。グラートは普通の雛鳥にしか見えないし、女神云々のこともこれ以上口外しなければいいんでしょう? 訓練も、まあ、野伏が相棒とやるようにやってみます。それで手に負えないようなら、皆さんの協力を仰ぐことになりますけど」
ヴァロとイェルハルドの言葉に、エリサはほっとした。
もしかしたら、またたらい回しにされるのかと思ったのだ。
あの広い世界を歩けるなら野伏もいいんじゃないかとようやく思えるようになったのに、またこの町に留まらなきゃいけなくなるのは、エリサの望むところではなかった。
ともあれ、しばらくは様子見だろうという結論で、エリサは解放された。
念のためにと“伝達の指輪”を渡されて、何かあったらこれで連絡するようにと、イェルハルドに念押しされた後で、だ。
「――グラート用の、装具を揃えようか」
「装具?」
野伏はもちろん、この町にも少ないながら鷹を飼う者がいる。
害獣避けやら狩りやらと、鷹を扱えると便利なことは多いのだ。
「そろそろグラートの訓練もしないといけないからね。氷原鷹の爪は強いから、きちんと装具を付けないとエリサの腕や肩がボロボロになってしまうよ。
革職人に聞いてみれば、在庫はあると思うんだ」
たしかに、最近は羽ばたきのまねごとをするようになったし、爪や足もしっかりしてひょこひょこと歩き回るようにもなった。
ある程度換羽が進んだら、飛ぶ練習もさせなければならない。
飛べるようになったら、狩りの訓練も必要だ。
それ全部、エリサがやらなくてはいけないのだ。
もちろん、エリサはまだ弟子入りしたばかりの半人前で、自身の狩りの腕も全然だ。グラートと一緒にエリサも狩りの練習を積む、というのが正しいだろう。
「生け捕りにして弱らせた獲物を実際に狩らせて……っていうのが、親鳥が教える時のやり方かな。
グラートも鷹だ。訓練と経験で狩りも上手になれるだろう。どちらかといえば、エリサのほうが頑張らないといけないかもしれないね。エリサが親鳥の代わりに、グラートにいろんなことを教えなきゃならないんだからね」
ヴァロのなじみでもある革職人の工房に着くと、さっそくあれこれ装具を試す。
エリサはまだ成長期だ。調整の利くものにしておいたほうがいいと言いながら、とりあえずのものを選んだ。本格的なものはもう少し後で……グラートが成鳥になってからあつらえたほうがいい。
何しろ、氷原鷹は獰猛で大きな猛禽だ。人にはあまり懐かないとも言われる。鷹を飼うものは多いといっても、氷原鷹を飼うものはほとんどいないのだ。
成長したエリサとグラートに合わせて、作ったほうがいいかもしれない。
「――森へ行ってみようか」
「森?」
「森には森の祭司もいるし、森と狩りの女神の司祭もいる。グラートの訓練も、私とエリサだけよりうまくできるかもしれない」
「森って、もしかして、山の向こうの、ヴァロさんのお父さんがいる妖精たちの森?」
「そうだよ」
不安けな表情を浮かべるエリサの頭を、ヴァロは笑ってポンと叩く。
「森妖精には猛禽を飼うものも多くて、妖精独自の鳥の扱い方も学べる。おまけに、グラートは女神の祝福を受けた鷹だ。森妖精の知恵を借りられたら心強い。
それに――」
「それに?」
「エリサは、山の向こう側を見たいだろう? その最初の一歩にもなる」
「最初の……」
思わず、町の南側に連なる険しい山々を見上げる。
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