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11.二本の呪い※

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「エスコートするよ。君の処女をいただくんだから」

 彼は私の手を引き、部屋の隣の浴室へ続くドアを開けた。

「あいにく私は処女ではないんですけど……」

 申し訳なく私は言ったが、

「いや、俺は君の処女ももらうことになるよ」

 と彼は処女という言葉を間違って解釈しているのか、意見を変えない。

 絵の具だらけのエプロンを解いて、服を脱ぐと美しい肉体が現れた。
 下着を脱ぐとぼってりと大きいペニスと陰嚢が髪と同じ金色の陰毛の下にぶら下がっている。

 私がベールと修道服、下着を脱ぎ一糸まとわぬ姿になると、陰毛の上の引き締まった下腹部に呪いの紋様が浮き上がった。

「君に惚れてしまった、本当だ」

 照れながらつぶやいたダニエル王子の肉棒はムクムクと上を向き始めた。

「……っ!」

 私は声こそ出さなかったが、何か私の目がおかしくなったんじゃないかと、何度も瞬きをした。
 彼の太くて逞しいペニスはなんとⅤの字のような形で二本存在しているのだ。

「はは、驚いただろう? 俺は呪いのせいでち〇ぽが二本になってしまったんだ。親父が口外したくないのも俺が他人に勃起ち〇ぽを見せるのが恥ずかしいのも納得したかい、聖女様?」

 呪われていた時のシエラのペニスはボツボツと凹凸がついていたが、呪いによっては様々な形状になってしまうようだ。

 私は跪いて彼の二本の屹立のむき出しの亀頭へちゅっ、ちゅっ、と丁寧にキスをした。

「聖女様ではなくアイネで結構です」

 彼は泡だらけの私の手を引き、二本の肉棒を洗わせた。
 二本ともすごく大きく、その下にぶら下がる袋も重たそうだった。

 私は私の乳房の間に泡まみれの二本の屹立を挟んで洗った。

「あぁっ……」

 と彼は背中を反らせて甘いため息を吐いた。

 湯上りのしっとりふっくらとした肌で、私たちは裸のままベッドへ入った。
 外は明るく開けたままの窓にかかるレースのカーテンが風でなびく開放的な空間でセックスする気恥ずかしさに私は顔を熱くした。

「王子様が奪ってしまうと言っていた、私の処女って……」

 性器が二本あるってことはまさか……、と私はゾッとした。

「そう、後ろの処女だよ。前に見せてもらった時、後ろの方はあまりにきれいで無垢だったからこっちは処女なんだろうなって思ったんだ。もちろん君は前の方だってきれいだけどね」

 貝の中身みたいでグロテスクだって言っていたのに、と反論する余裕なんてない。後ろを開発される未知のことにとんでもなく恐怖を感じていた。

 そんな私の機嫌を取るように、彼は私の唇へ啄むようなキスをした。

 シエラよりも薄く、乾いている唇に触れられると、心の中でシエラへの罪悪感が渦巻く。

「大丈夫、痛くはしないよ」

 それから仰向けに寝そべって彼の顔を跨ぐように促した。

 彼の両手にやわやわと双丘を揉まれ秘部を舐められながら、私は彼の二本の肉棒の片方を手で扱き、もう片方の猛りへ舌を這わせた。
 私の花芽をチュッと吸い、花弁を舐めていた彼の舌が、私の膣口へ突き入れられた。

「あああんっ……」

 ほじくるようにナカで舌が動き回って、私は彼の亀頭を咥えていた唇をチュパッと離し、ガクガク腰を震わせて耐えることしかできない。

 彼は舌でこじ開けた膣口へ二本の指を入れて交互に上下させ、くぱっ、くぱっ、とナカをほぐしながら、後孔をペロッと舐めた。

「いやああっ、そんなところ、だめぇっ」

 悲鳴みたいな声を上げる私を無視して、彼は膣の時と同じくつぼみへ舌を突き入れた。入口の内側をねっとりと柔らかな舌でクチュクチュとほぐす。

「ああんっ、いやあっ……」

 しばらくそんな辱めを受けた後、私は彼の上に跨った。
 二本同時に受け入れることへの恐怖に目を泳がせていると、窓の外から誰かの視線を感じた。
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