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第九章 甘い生活(麗夜side)

50.画期的な新アイテム※

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 この状態で放置させるのかと、蒼は少し不安そうな視線で俺を見ていた。
「ふふ、試したいものがあるんだ。……わが社が満を持して開発した、画期的な新製品なんだよ」

 引き出しから取り出した筒状のアイテムはどこにでもありふれたオナホールの類だと思ったようで、蒼は首を傾げた。
「ふふ、一見すると一人で使うアイテムに見えるだろう。でもこれは今までにない斬新なアイテムで、二人で使うものなんだ」
 パッケージを開けてローションをたっぷりと中へ注ぎ込み、俺は再びベッドへ戻って蒼にぴったりとすり寄った。

 重ね合わせた肉棒を二本まとめて筒の中へ入れ込む。
「あはぁっ……、やっ……、きつ……」
 ぬぷぷ……。二本のペニスは狭くてねっとりと絡みついてくる筒状のアイテムの中をゆっくり進み、根元まで納まった。
 ぴったりと密着している蒼の性器がピクッピクッと脈打っているのを感じる。肉棒だけじゃなく、その下の袋同士も触れ合ってその中のコリコリのものの感触も伝わってくる。

 想像以上にいいアイテムだと、俺もうっとりした。
「ふふ、どう? 気持ちいいでしょ?」
「あはぁっ……、いいです……、良すぎておかしくなりそうです」
 背筋を震わせ、俺にしがみつきながら彼は答えた。
 本当に純情で刺激に弱い彼の反応には毎回キュンキュンする。

 俺は布団の中で握っている筒をゆっくりと上下させた。
 ジュコ、ジュコ、ジュコ……と動きに合わせて音が上がる。
「ん、はぁあっ……、ああっ」
 蒼が悲鳴みたいな甘い声を漏らし、斜め上を見ている。
 ギリギリまで引き抜いて最奥まで突き入れる動きを繰り返す。筒の中のヒダや突起がカリ首や幹を締め上げ通過して行くので、たまらないのだろう。


 自分の会社を立ち上げてからたくさんのアダルトグッズを作り出し販売してきた。ワンナイトラブや風俗が好きだった過去の俺が考え出したグッズのほとんどは、相手を骨抜きにさせるような開発グッズやもしくは自分が使いたいオナニーアイテムだった。
 開発グッズだって相手を気持ちよくさせるというよりは、相手をよがらせてそれを見て楽しむために考案したものがほとんどで、今思えば自分の快感ばかりを重視していたのだ。

 でも蒼と出会ってからその考え方は一転した。一緒に気持ちよくなれるアイテムを作りたいと思うようになったのだ。この二本差し用オナホールもより気持ちのいい兜合わせを目指して作り上げた。


 蒼の様子を見ながら上下する手の動きを速めていく。筒の中で二人の先走りがどんどん溢れているのだろう。グボ、グボ、グボ、グボ……と泡立つような音も大きさを増している。
「ッああっ……、だめっ、もう……っ」
 体を強張らせ蒼はガクガク腰を震わせ爪先でシーツを蹴っている。アイテムの中でペニスも脈打つ。
「ッン……」
 噛みつくように彼の唇を吸い、一緒にビュクビュクと筒の中へ精液を放った。
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