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第4章 万能王女の実力
4 エ万能王女
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「――20数年経っても、まだジョーの魂はこの世界の住人になれませんか」
「うーん……ハイドさんは楽しそうで凄いッスよね――未練とか郷愁とか、ないんスか?」
ジョーに問われて、わたくしは生前に思いを馳せました。
しかし過去は過去、「ハイド」として生きる今がそれなりに楽しくて、首を横に振ります。
「わたくし生前、そこそこ年齢を重ねておりましたから……そういったものは、あまり。ジョーは若くして亡くなってしまったのでしょうか」
「そッスね。大学卒業して、人生これからって時に――病気であっという間でしたよ」
「なるほど、それは。やりたい事も多かったでしょうし、ご家族にも会いたいでしょうね」
「――でも、どうやったって会えない。迷惑かけてばかりで、親孝行だってしたかったのに……「黄金郷」で無理なら、せめてこっちの両親に孝行できればと思ったのに……俺まさかの孤児ッスよ? マジないわ~……」
「ああ……もしやジョーの名前は、生前のものを流用しているのですか」
「こっちの親が名前つけてくれなかったんで。だから、こっちの人的には発音しにくいんスよねえ……「黄金郷」から持ってこられた唯一のモノなのに、結局誰にも呼ばれねえッスよ。――あ、そっか……だからハイドさん、俺の名前の発音キレーだったのか」
「わたくしとしても、懐かしい響きで……つい口に出して呼びたくなる名前ですよ。そもそもこの世界の住人は、誰も彼も名前が長すぎていけません。あれらを正確に記憶するなど、台本読みよりもよほどハードルが高い」
――ジョー曰く、赤ん坊としてこの世界に生まれ変わった瞬間から意識がハッキリとしており……目も耳も、正常に機能していたようです。ですので、ご両親に捨てられた時の事も鮮明に覚えているのでしょう。
わたくしもこの世に生を受けた瞬間から意識がハッキリしていて、あまり泣かない赤ん坊だと気味悪がられたり、オムツの世話をされる事に屈辱を感じたりはしましたが……それでも親は居ました。
憔悴した様子で肩を落としたジョーに、わたくしはどう励ますべきか悩んでしまいます。
考えた末にわたくしが閃くものと言えば――ええ、そうです。
いつだって「そうだ、エヴァ王女に何とかしてもらおう」ですよ。
「…………アデルお嬢様はご両親が健在です」
「へ?」
「結婚すれば、義理ですがジョーにも両親ができますよ。親孝行もし放題、ただお父上の方がかなり老齢なので、急いだ方がよろしいかと」
「は? いや……え? 何言ってんスかハイドさん……? 俺、養子縁組ちゃんと済ませてないんスよ? マジでただの平民なんスけど――」
「男爵位なら金で買えます。一代限りの爵位ですが、貴族には違いありませ。」
「え、ええー……ハイドさんマジで言ってる……?」
「言いましたよね、わたくしはお嬢様の幸せだけを願っていると。一度は捨てようとした命なのでしょう、どうせならお嬢様の幸せの糧におなりなさい」
「め、メチャクチャッスね!? メチャクチャッスけど――でも、なんかサーセン。いや、ありがとうございますハイドさん……俺、もうちょっとちゃんとするッス。子爵のおじさんとの面倒事も、孤児院の事も解決して……そしたらいつか、アデルの事も真面目に考える」
いつものように屈託なく笑うジョーに、わたくしはホッと胸を撫で下ろしました。
彼が何故エヴァ王女と話が合うのかと言えば、それは彼女が、転生者なるわたくしの価値観を植え付けられているからでしょう。
ジョーにとっても王女と話すのは心安らいだはずです、何せ、転生者同士で話しているようなものなのですから。
ーーーだからこそ先日は、鶴の話で寂しくなったのかも知れませんね。
ジョーは折り鶴で彼女の反応を試したのでしょう、生前の記憶があるかどうか。
……それにしてもエヴァ王女、遅いですね。
もしやアメリとチャーシューのコスプレをする、しないで揉めているのでしょうか。
わたくしがそんな不安を抱いたその時、遠くからこちらへ駆けてくる軽快な足音が聞こえて参りました。
「ハイド、ジョー! お待たせいたしましたわ、服選びに手間取って……!」
駆けてくるエヴァ王女はドレス姿ではなく、動きやすいパンツスタイルです。
白色ブラウスの上に黒いハンティングジャケット。パンツも黒色で落ち着いています。
それでも女性らしく胸元にはフリルがふんだんにあしらわれておりますが――まあ、チャーシューではないので良いでしょう。
しかし、たかが着替えにこれだけ時間を要したという事は、かなり揉めたのだと思います。あとでアメリにご苦労様でしたと伝えねばなりません。
「アデル、そんな恰好してどうしたんスか? まさかアデルも剣を習うとか? なーんて……」
揶揄するような口調で軽口を叩くジョーに、エヴァ王女は誇らしげに胸を張りました。
「ふふん。ジョー、わたくしこう見えて強いのですわ! 剣なら既に習っておりますの!」
「――え、マジ?」
きょとんと呆けた顔をされたジョーに、わたくしは深く頷きました。
「ジョー。わたくし「護衛だ」と言いながら、お嬢様の傍を離れ過ぎだと思った事はありませんか?」
「へ? いや、そりゃあ……確かに?」
「――お嬢様、わたくしよりお強いのですよ」
「ええ!? 嘘だあ!! だってアデル、手首とか折れそうじゃねえッスか!? 剣なんて持てるはずない、箸より重いモン持ったことねえ顔っしょコレ?!」
「ハシ? ……橋は持てませんわよ、さすがに――何を言っておりますの? 本当にジョーって面白い」
ころころと鈴を転がすように笑うエヴァ王女に、ジョーは「いや、そのハシじゃねえって!」と言って目を白黒させています。
やはり「主人公のライバル役」は違うのでしょうね……この王女、本当に何でも出来るのですよ。
兵法を知り、弓術、剣術、馬術に長け――恐らく、同性で彼女に勝てる者はこの辺りには居ません。相手が男性であろうともそこそこ戦えてしまいますから。
――もしかすると、わたくしが下手に「黄金郷」の護身術を授けたのも、良くなかったのかも知れませんね。
正直に申しまして、王女に「絵本の騎士」など必要ないのです。
ご自身で暴漢を退治出来るのですから、あとはありのままを愛してくれる殿方さえ居ればそれで充分ですよ。
「それでハイド、ジョーはどうでしたの? 剣を習えそう?」
「素養は十分ございます。ただ、所有するスキルの問題で武器を扱うのは難しいとの事ですよ」
わたくしの説明を受け、王女はこれでもかと疑いの眼差しを向けました。
「――本当に? ただ、あなたが教えるのが面倒だからではなくて?」
「心外ですね、わたくし与えられたお仕事は真面目にこなす人間ですよ」
「…………ジョー、試しに木剣を握ってみて? 軽くで良いからわたくしと打ち合いましょう、自分の目で見て確かめますわ」
「ええ~~……」
「えぇえ……わたくしの信頼度、ゼロでございますね――」
「ど、どうしてジョーまでそんな嫌そうなお顔をされますの!? もし暴漢に襲われでもしたら、どうなさるおつもり? わたくしはただ心配で――!」
ぷっくりと両頬を膨らませて不貞腐れる王女を見て、面倒くさそうな顔をしていたジョーが破顔します。
そして彼は参ったように頭をかくと、「幻滅すんのはナシッスからね」と言って木剣を手に取りました。
「うーん……ハイドさんは楽しそうで凄いッスよね――未練とか郷愁とか、ないんスか?」
ジョーに問われて、わたくしは生前に思いを馳せました。
しかし過去は過去、「ハイド」として生きる今がそれなりに楽しくて、首を横に振ります。
「わたくし生前、そこそこ年齢を重ねておりましたから……そういったものは、あまり。ジョーは若くして亡くなってしまったのでしょうか」
「そッスね。大学卒業して、人生これからって時に――病気であっという間でしたよ」
「なるほど、それは。やりたい事も多かったでしょうし、ご家族にも会いたいでしょうね」
「――でも、どうやったって会えない。迷惑かけてばかりで、親孝行だってしたかったのに……「黄金郷」で無理なら、せめてこっちの両親に孝行できればと思ったのに……俺まさかの孤児ッスよ? マジないわ~……」
「ああ……もしやジョーの名前は、生前のものを流用しているのですか」
「こっちの親が名前つけてくれなかったんで。だから、こっちの人的には発音しにくいんスよねえ……「黄金郷」から持ってこられた唯一のモノなのに、結局誰にも呼ばれねえッスよ。――あ、そっか……だからハイドさん、俺の名前の発音キレーだったのか」
「わたくしとしても、懐かしい響きで……つい口に出して呼びたくなる名前ですよ。そもそもこの世界の住人は、誰も彼も名前が長すぎていけません。あれらを正確に記憶するなど、台本読みよりもよほどハードルが高い」
――ジョー曰く、赤ん坊としてこの世界に生まれ変わった瞬間から意識がハッキリとしており……目も耳も、正常に機能していたようです。ですので、ご両親に捨てられた時の事も鮮明に覚えているのでしょう。
わたくしもこの世に生を受けた瞬間から意識がハッキリしていて、あまり泣かない赤ん坊だと気味悪がられたり、オムツの世話をされる事に屈辱を感じたりはしましたが……それでも親は居ました。
憔悴した様子で肩を落としたジョーに、わたくしはどう励ますべきか悩んでしまいます。
考えた末にわたくしが閃くものと言えば――ええ、そうです。
いつだって「そうだ、エヴァ王女に何とかしてもらおう」ですよ。
「…………アデルお嬢様はご両親が健在です」
「へ?」
「結婚すれば、義理ですがジョーにも両親ができますよ。親孝行もし放題、ただお父上の方がかなり老齢なので、急いだ方がよろしいかと」
「は? いや……え? 何言ってんスかハイドさん……? 俺、養子縁組ちゃんと済ませてないんスよ? マジでただの平民なんスけど――」
「男爵位なら金で買えます。一代限りの爵位ですが、貴族には違いありませ。」
「え、ええー……ハイドさんマジで言ってる……?」
「言いましたよね、わたくしはお嬢様の幸せだけを願っていると。一度は捨てようとした命なのでしょう、どうせならお嬢様の幸せの糧におなりなさい」
「め、メチャクチャッスね!? メチャクチャッスけど――でも、なんかサーセン。いや、ありがとうございますハイドさん……俺、もうちょっとちゃんとするッス。子爵のおじさんとの面倒事も、孤児院の事も解決して……そしたらいつか、アデルの事も真面目に考える」
いつものように屈託なく笑うジョーに、わたくしはホッと胸を撫で下ろしました。
彼が何故エヴァ王女と話が合うのかと言えば、それは彼女が、転生者なるわたくしの価値観を植え付けられているからでしょう。
ジョーにとっても王女と話すのは心安らいだはずです、何せ、転生者同士で話しているようなものなのですから。
ーーーだからこそ先日は、鶴の話で寂しくなったのかも知れませんね。
ジョーは折り鶴で彼女の反応を試したのでしょう、生前の記憶があるかどうか。
……それにしてもエヴァ王女、遅いですね。
もしやアメリとチャーシューのコスプレをする、しないで揉めているのでしょうか。
わたくしがそんな不安を抱いたその時、遠くからこちらへ駆けてくる軽快な足音が聞こえて参りました。
「ハイド、ジョー! お待たせいたしましたわ、服選びに手間取って……!」
駆けてくるエヴァ王女はドレス姿ではなく、動きやすいパンツスタイルです。
白色ブラウスの上に黒いハンティングジャケット。パンツも黒色で落ち着いています。
それでも女性らしく胸元にはフリルがふんだんにあしらわれておりますが――まあ、チャーシューではないので良いでしょう。
しかし、たかが着替えにこれだけ時間を要したという事は、かなり揉めたのだと思います。あとでアメリにご苦労様でしたと伝えねばなりません。
「アデル、そんな恰好してどうしたんスか? まさかアデルも剣を習うとか? なーんて……」
揶揄するような口調で軽口を叩くジョーに、エヴァ王女は誇らしげに胸を張りました。
「ふふん。ジョー、わたくしこう見えて強いのですわ! 剣なら既に習っておりますの!」
「――え、マジ?」
きょとんと呆けた顔をされたジョーに、わたくしは深く頷きました。
「ジョー。わたくし「護衛だ」と言いながら、お嬢様の傍を離れ過ぎだと思った事はありませんか?」
「へ? いや、そりゃあ……確かに?」
「――お嬢様、わたくしよりお強いのですよ」
「ええ!? 嘘だあ!! だってアデル、手首とか折れそうじゃねえッスか!? 剣なんて持てるはずない、箸より重いモン持ったことねえ顔っしょコレ?!」
「ハシ? ……橋は持てませんわよ、さすがに――何を言っておりますの? 本当にジョーって面白い」
ころころと鈴を転がすように笑うエヴァ王女に、ジョーは「いや、そのハシじゃねえって!」と言って目を白黒させています。
やはり「主人公のライバル役」は違うのでしょうね……この王女、本当に何でも出来るのですよ。
兵法を知り、弓術、剣術、馬術に長け――恐らく、同性で彼女に勝てる者はこの辺りには居ません。相手が男性であろうともそこそこ戦えてしまいますから。
――もしかすると、わたくしが下手に「黄金郷」の護身術を授けたのも、良くなかったのかも知れませんね。
正直に申しまして、王女に「絵本の騎士」など必要ないのです。
ご自身で暴漢を退治出来るのですから、あとはありのままを愛してくれる殿方さえ居ればそれで充分ですよ。
「それでハイド、ジョーはどうでしたの? 剣を習えそう?」
「素養は十分ございます。ただ、所有するスキルの問題で武器を扱うのは難しいとの事ですよ」
わたくしの説明を受け、王女はこれでもかと疑いの眼差しを向けました。
「――本当に? ただ、あなたが教えるのが面倒だからではなくて?」
「心外ですね、わたくし与えられたお仕事は真面目にこなす人間ですよ」
「…………ジョー、試しに木剣を握ってみて? 軽くで良いからわたくしと打ち合いましょう、自分の目で見て確かめますわ」
「ええ~~……」
「えぇえ……わたくしの信頼度、ゼロでございますね――」
「ど、どうしてジョーまでそんな嫌そうなお顔をされますの!? もし暴漢に襲われでもしたら、どうなさるおつもり? わたくしはただ心配で――!」
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