恋日記

上田姫

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よるごはん

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「今日は、仕事場の食事会だから夜はいないよー」


と妻から聞かされたのは今朝仕事に行く直前だった。

そして現在PM7時。

家に帰ってきた僕は…1人です。

夜ご飯を買って帰ろうかと思っていたが、


『ご飯あるから買って帰っちゃダメだよ~』


というメールが来たので、とりあえず家に帰ってきた。


「なにかあるのかな?」


独り言を呟きながら僕は冷蔵庫に歩み寄る。

すると、冷蔵庫の扉に今朝はなかった紙が貼ってあった。

~メニュー~
◯ちゃんぽん
◯マカロニサラダ
◯おかず三種盛り

なるほど、これを食べろということか。

僕は冷蔵庫を開け、目的のブツを取り出す。

初めに僕が手に取ったのはラップに包まれた麺。

ん?何か書いてある。


『コンロにあるスープを温めて中に入れてね』


ありがとう、瑞希さん。これなら僕でもなんとかなりそうです。

心の中で妻に感謝をしながら作業を続けていく。

さて、次はおかず三種盛りはレンジでチンしないといけないかな。

冷蔵庫からラップにかかったおかず三種盛りを取り出すと、ここにもメッセージが。


『I LOVE YOU♡』


「!?」


あまりの不意打ちに頬がニヤける。

妻がこの姿を見たら、してやったりと思うだろうか、それとも気持ち悪いと引かれるか。

後者なのような気がする。

さて、マカロニサラダにはどんなメッセージが残されているのか。

2つ目が『I LOVE YOU』

さらにその上となるとなんだ?

期待を高めている僕は冷蔵庫からボウルに入ったマカロニサラダを取り出した。


『食べ放題』


そこに写し出されている文字に愕然とするしかなかった。
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