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かいもの
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「あっ、玉ねぎカゴに入れるの忘れてた」
週に1回、こうして妻と買い物をする。
「取ってくるよ」
「ありがとう」
1週間のメニューを考えて、1週間分の買い出し。
外出があまり好きではない僕と妻だけれども、メニューを考えて、2人で買い出しに出かけてという行為が僕はそんなに嫌いではない。
むしろ楽しみにしているかもしれない。
「玉ねぎか、確かこの辺りにあったな」
僕は3個入り185円の玉ねぎを手に取り引き返そうとすると、それは目に飛び込んできた。
「卵10個入り98円か。安いな」
迷いなく卵も取り、今度こそ踵を返す。
良い買い物をした。
先ほどのところに戻ったが妻の姿がない。
あれ?先に行ったかな?
そう思い、冷凍食品売り場へ行ってみる。
遠目にだが紺色のコートを着た女性。
あっ、いた!!
「卵がムッチャ安かったよ」
カゴに戦利品を入れようとすると、そこには蟹が入っていた。
「あれ?蟹なんて買う予定だったっけ?」
そう言い顔を上げると40代くらいの見知らぬ女性が訝しげにこちらを見ていた。
「あれ?」
なに?瑞希が変装でもしてるの?
パニックになる僕。
「すみません!!間違えましたっ!!」
すぐさまその場から立ち去る。
耳まで赤くなっているのがわかるくらい、死ぬほど恥ずかしい。
少し離れたところで呼吸を整えていると
「見てたよ~」
ニヤニヤした顔の妻が近づいてきた。
「見てたのなら助けてよ」
「あ~ら、そんなこと言っていいの?見た目も年も全然違う人と間違えて」
「それはっ」
「さ~て、何を買ってもらおっかな~」
何も言い返せない僕だった。
週に1回、こうして妻と買い物をする。
「取ってくるよ」
「ありがとう」
1週間のメニューを考えて、1週間分の買い出し。
外出があまり好きではない僕と妻だけれども、メニューを考えて、2人で買い出しに出かけてという行為が僕はそんなに嫌いではない。
むしろ楽しみにしているかもしれない。
「玉ねぎか、確かこの辺りにあったな」
僕は3個入り185円の玉ねぎを手に取り引き返そうとすると、それは目に飛び込んできた。
「卵10個入り98円か。安いな」
迷いなく卵も取り、今度こそ踵を返す。
良い買い物をした。
先ほどのところに戻ったが妻の姿がない。
あれ?先に行ったかな?
そう思い、冷凍食品売り場へ行ってみる。
遠目にだが紺色のコートを着た女性。
あっ、いた!!
「卵がムッチャ安かったよ」
カゴに戦利品を入れようとすると、そこには蟹が入っていた。
「あれ?蟹なんて買う予定だったっけ?」
そう言い顔を上げると40代くらいの見知らぬ女性が訝しげにこちらを見ていた。
「あれ?」
なに?瑞希が変装でもしてるの?
パニックになる僕。
「すみません!!間違えましたっ!!」
すぐさまその場から立ち去る。
耳まで赤くなっているのがわかるくらい、死ぬほど恥ずかしい。
少し離れたところで呼吸を整えていると
「見てたよ~」
ニヤニヤした顔の妻が近づいてきた。
「見てたのなら助けてよ」
「あ~ら、そんなこと言っていいの?見た目も年も全然違う人と間違えて」
「それはっ」
「さ~て、何を買ってもらおっかな~」
何も言い返せない僕だった。
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