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2.戦闘
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戦闘の口火は、わが戦艦が切った。
大口径光線砲がまばゆい真っ青な光を虚空へ放つ。観測射――当たらない。第2射が放たれる。
やがて目標をつかんだか、射撃間隔が短くなった。効力射、どうか――
「敵戦闘艇母艦に命中弾!」
見張員の声にスクリーンに目を凝らすと、遠くに小さな赤い点が見える。どの程度か分からないが、厄介な戦闘艇母艦に損害を与えられたのは幸先が良い。
「『ハーキュリーズ』より信号。第5駆逐隊、第12駆逐隊は敵艦隊を雷撃せよ」
「ええ?」
信号員の報告に思わず艦長が声を上げ、皆が振り向く。本艦は第12駆逐隊所属だ。
あの戦力の敵艦隊に、突っ込んでいけと言うのだ。ひとつの駆逐隊は駆逐艦4隻で構成されている。突撃するのは、たった8隻。
確かに旗艦の言うことは分からないでもない。この距離では駆逐艦の光線砲など届かないから、見ているしかない。それよりは突撃して少しでも戦力になれ、ということだろう。
それにしても、もう少し戦艦の砲撃で敵艦を減らしてからにしてほしいが――
司令駆逐艦から、雷撃のための進路が送信されてきた。もはや行くしかない。
「第5戦速、魚雷戦用意」
ぐっと速力を増し、主力を置いて前方へ向かう。魚雷発射管室では、発射する魚雷の用意が進められる。
「取ーり舵」
「取ーり舵」
艦長の号令に私は応え、ラダー操舵輪を左へ回した。艦首が左へ回り、スクリーンに映る星々が右へ回っていく。
「戻ーせ」
「戻ーせ」
復唱しつつ、操舵輪を右へ。ラダーを中央位置へ戻していく。艦は左に曲がりつつ、艦隊主力からぐんぐん離れていく。第5駆逐隊を前に、その後をわが第12駆逐隊が続き単縦陣を形成。本艦は後ろから3番目の位置についた。
「水雷長、本艦は戦闘艇母艦を狙う。損傷していない後方の艦に8本全部撃て」
艦長が目標を指示する。本艦が一度に撃てる魚雷は8本――艦長は敵の戦闘艇母艦を脅威とみて、全魚雷を撃ち込むつもりらしい。確かに当たれば撃沈確実だが、その前に32隻もいる敵の駆逐艦はどうするのか。
敵もこちらに気付いたらしく、猛烈な妨害電波を浴びせてきた。電波探信儀が機能しなくなり、僚艦との連絡もとれなくなる。こちらも妨害電波を出し、敵の捜索は光学カメラ・赤外線カメラを用いた見張りに変わった。魚雷の誘導方式を赤外線探知として、妨害電波の中でも当たるように用意する。
「『シューティングスター』轟沈!」
見張員の叫び声にスクリーンを見ると、隊列の先頭に火球が見えている。第5駆逐隊の司令駆逐艦「シューティングスター」――先頭を走っていた艦が撃たれたらしい。
「両舷停止!」
艦長は推力を止めさせた。
この無重力・無抵抗の空間では、沈んだ艦の残骸と、爆発によって発生する気体の煙状になったものが慣性の法則に従って進み続ける。後続艦が推力を止めて慣性航行すれば、妨害電波の中で光学カメラ・赤外線カメラを使って見張りを続ける敵は、沈んだ「シューティングスター」が邪魔になってこちらが見えない。後続の7隻が、「シューティングスター」のなれの果てを盾に、敵に肉薄する。
「取ーり舵、最大戦速」
「取ーり舵」
「最大戦速」
艦長の号令で私がラダー操舵輪を回し、エンジンテレグラフが「最大戦速」に設定される。艦が「シューティングスター」の残骸から離れ、雷撃のタイミングが近づいてきた。
「『ステラ』轟沈!」
再び叫ぶ見張員。「ステラ」は第5駆逐隊の2番艦――雷撃のため「シューティングスター」の残骸から出たところを撃たれたのだ。「ステラ」の残骸も盾にはなるが、我々の雷撃の邪魔にもなる。こちらからも敵が見えない。
「下ーげ舵」
「下ーげ舵」
「戻ーせ、上げ舵一杯」
「戻ーせ、上げ舵一杯」
「ステラ」の残骸をくぐり、残った艦は単縦陣を組み直し敵前へ。30隻余りの敵駆逐艦が、たった6隻の我々を待ち受け正面に展開する。
「水雷長、当初予定の目標を撃て。他の艦には構うな!」
艦長の指示に、光学カメラと赤外線カメラの画像を交互に見ている水雷長が目標の諸元を入力していく。
上げ舵を戻し、発射態勢を整えた。
距離が遠いが――手前に展開する駆逐艦からの攻撃が始まり、これ以上は進めない。下手をすれば、こちらが敵から雷撃されかねない。
「面ー舵」
「面ー舵」
私は艦長の号令を復唱しつつラダー操舵輪を右に回す。
「発射始め!」
「発射始め、ヨーイ……撃て!」
艦長に続いて、水雷長の号令。8本の魚雷は、放たれた。
その魚雷の行方も見届けず、本艦は面舵をとったまま全速力で逃げ出す。魚雷を撃ち終えた今、敵前でうろうろする理由はない。今は艦を守るのが最優先事項だ。
スクリーンが一瞬、真っ青に染まった。艦体がガタガタと振動する。
「艦首至近弾!」
敵の光線砲が本艦の艦首をかすめたらしい。
「被害を報告せよ」
艦長の声。
「電気系統よし」
「空気調和装置よし、気圧よし」
「発煙なし、有毒ガス検知されず」
「艦内各部温度よし」
次々と各部要員が答えていく。幸い、敵光線はかすめただけで本艦に被害を与えなかった。
「『プラネット』爆沈!」
見張員の叫びに思わず後ろを見ると、後方のスクリーンは光で真っ白になっている。やがて宇宙の色が戻って来たスクリーンに、後続艦「プラネット」の姿はなかった。
本艦と「プラネット」は同時に撃たれていた。本艦には命中寸前で外れ、すぐ後ろを航行していた「プラネット」には直撃したのだ。
「プラネット」の残骸と煙を盾に、本艦は艦隊主力へ向かって逃げていく。いま本艦の後ろにいるのは「ポラリス」1隻のみ。「ポラリス」が沈めば最後尾は本艦に変わる。
しかし――激しい爆発を起こした「プラネット」は、かなり広範囲に濃密な残骸と煙をばらまいていた。敵はこちらが見えないらしく、光線砲の光はあさっての方向へ飛んでいる。
敵の重巡・軽巡に狙われたらお終いだ――と思ったが、あちらはわが主力と交戦しているのか本艦を撃ってこなかった。
そして――ついに本艦は、無傷のまま敵駆逐艦の光線砲の射程から脱け出した。
・・・・・・
それは、絶望であった。
私は雷撃の事しか意識しておらず、7隻もいた敵戦闘艇母艦の艦載機がどうして我々を襲ってこなかったのか考えていなかった。
本艦が主力から離れて雷撃に向かっている間に、わが主力は敵艦載機の猛攻を受けていた。
攻撃は現在も続いており、敵機がわが艦隊を弄ぶように飛び交っている。艦の残骸が多く散らばっているため正確な計数はできないが――その数おおよそ300機。敵機搭載の魚雷が四方八方から走り、光線銃の掃射の光がまばゆく明滅する。
本艦はわが艦隊主力から距離をとり、様子をうかがう。接近して加勢しようにも、こちらは駆逐艦5隻のみ。300機の敵機の相手など出来るはずもなく、それどころか戦場へ入っていく事すら困難なのだ。
電探で味方の様子を確かめると、幸いにも3隻の戦艦は生き残っていた。ただ、光学カメラで見ると1隻は数ヶ所から煙を吹いており、動きが鈍い。
わが重巡は6隻いたはずだが、いま確認できるのは3隻。うち1隻は左舷に破孔があるらしく、そこから激しく黒煙を吹いている。宇宙艦であれだけの発煙――あれは助からない。
7隻いたはずの軽巡は4隻――うち1隻はただ慣性運動をしているだけで推力も出さず舵も切らない。
駆逐艦は……目も当てられない。元々19隻いたものが、雷撃のため本艦含め8隻を前進させて、11隻になっていた。そこを攻撃されて、いま動いているのは5隻だけだ。
集計すると、現在のわが艦隊は戦艦3隻、重巡洋艦3隻、軽巡洋艦4隻、駆逐艦は主力側と雷撃隊側を合わせて10隻である。
助かりそうにないものも含めて、ではあるが。
そして――
轟音と激震――の錯覚。スクリーンに、一大爆発が映る。
わが戦艦「ゴライアス」が、爆沈した。
・・・・・・
敵の巡洋艦や駆逐艦がわが主力に殺到してこないのを不思議に思っていたが、艦長が電探員に確認させたところ、意外な事実が判明した。
本艦の電探には現在、敵の戦闘艇母艦が4隻映っている。初めは7隻いたはずだから――わが駆逐艦3隻を失いつつ敢行した雷撃が効いたのだろうか。敵も3隻沈んだらしい。
戦闘艇母艦3隻喪失は、損害としては相当のものだ。戦闘としてはわが軍の大敗は確実だが、敵も無視できない損害を被って、未だ戦艦2隻を有するわが主力への積極攻撃をためらっている。残った戦闘艇母艦を守ることを優先しているようだ。
敵にとっては、初めに発進させたであろう7隻分の艦載機を4隻で収容しなければならないことも、負担になっているのかもしれない。
敵艦載機が、母艦に向かって退いていく。敵巡洋艦はまだ散発的に撃ってきているが、こちらの戦艦や重巡に狙いが集中しており小型艦を狙ってこない。小さな駆逐艦である本艦はひとまず安全と考え、傷ついたわが主力のもとへ向かった。
大口径光線砲がまばゆい真っ青な光を虚空へ放つ。観測射――当たらない。第2射が放たれる。
やがて目標をつかんだか、射撃間隔が短くなった。効力射、どうか――
「敵戦闘艇母艦に命中弾!」
見張員の声にスクリーンに目を凝らすと、遠くに小さな赤い点が見える。どの程度か分からないが、厄介な戦闘艇母艦に損害を与えられたのは幸先が良い。
「『ハーキュリーズ』より信号。第5駆逐隊、第12駆逐隊は敵艦隊を雷撃せよ」
「ええ?」
信号員の報告に思わず艦長が声を上げ、皆が振り向く。本艦は第12駆逐隊所属だ。
あの戦力の敵艦隊に、突っ込んでいけと言うのだ。ひとつの駆逐隊は駆逐艦4隻で構成されている。突撃するのは、たった8隻。
確かに旗艦の言うことは分からないでもない。この距離では駆逐艦の光線砲など届かないから、見ているしかない。それよりは突撃して少しでも戦力になれ、ということだろう。
それにしても、もう少し戦艦の砲撃で敵艦を減らしてからにしてほしいが――
司令駆逐艦から、雷撃のための進路が送信されてきた。もはや行くしかない。
「第5戦速、魚雷戦用意」
ぐっと速力を増し、主力を置いて前方へ向かう。魚雷発射管室では、発射する魚雷の用意が進められる。
「取ーり舵」
「取ーり舵」
艦長の号令に私は応え、ラダー操舵輪を左へ回した。艦首が左へ回り、スクリーンに映る星々が右へ回っていく。
「戻ーせ」
「戻ーせ」
復唱しつつ、操舵輪を右へ。ラダーを中央位置へ戻していく。艦は左に曲がりつつ、艦隊主力からぐんぐん離れていく。第5駆逐隊を前に、その後をわが第12駆逐隊が続き単縦陣を形成。本艦は後ろから3番目の位置についた。
「水雷長、本艦は戦闘艇母艦を狙う。損傷していない後方の艦に8本全部撃て」
艦長が目標を指示する。本艦が一度に撃てる魚雷は8本――艦長は敵の戦闘艇母艦を脅威とみて、全魚雷を撃ち込むつもりらしい。確かに当たれば撃沈確実だが、その前に32隻もいる敵の駆逐艦はどうするのか。
敵もこちらに気付いたらしく、猛烈な妨害電波を浴びせてきた。電波探信儀が機能しなくなり、僚艦との連絡もとれなくなる。こちらも妨害電波を出し、敵の捜索は光学カメラ・赤外線カメラを用いた見張りに変わった。魚雷の誘導方式を赤外線探知として、妨害電波の中でも当たるように用意する。
「『シューティングスター』轟沈!」
見張員の叫び声にスクリーンを見ると、隊列の先頭に火球が見えている。第5駆逐隊の司令駆逐艦「シューティングスター」――先頭を走っていた艦が撃たれたらしい。
「両舷停止!」
艦長は推力を止めさせた。
この無重力・無抵抗の空間では、沈んだ艦の残骸と、爆発によって発生する気体の煙状になったものが慣性の法則に従って進み続ける。後続艦が推力を止めて慣性航行すれば、妨害電波の中で光学カメラ・赤外線カメラを使って見張りを続ける敵は、沈んだ「シューティングスター」が邪魔になってこちらが見えない。後続の7隻が、「シューティングスター」のなれの果てを盾に、敵に肉薄する。
「取ーり舵、最大戦速」
「取ーり舵」
「最大戦速」
艦長の号令で私がラダー操舵輪を回し、エンジンテレグラフが「最大戦速」に設定される。艦が「シューティングスター」の残骸から離れ、雷撃のタイミングが近づいてきた。
「『ステラ』轟沈!」
再び叫ぶ見張員。「ステラ」は第5駆逐隊の2番艦――雷撃のため「シューティングスター」の残骸から出たところを撃たれたのだ。「ステラ」の残骸も盾にはなるが、我々の雷撃の邪魔にもなる。こちらからも敵が見えない。
「下ーげ舵」
「下ーげ舵」
「戻ーせ、上げ舵一杯」
「戻ーせ、上げ舵一杯」
「ステラ」の残骸をくぐり、残った艦は単縦陣を組み直し敵前へ。30隻余りの敵駆逐艦が、たった6隻の我々を待ち受け正面に展開する。
「水雷長、当初予定の目標を撃て。他の艦には構うな!」
艦長の指示に、光学カメラと赤外線カメラの画像を交互に見ている水雷長が目標の諸元を入力していく。
上げ舵を戻し、発射態勢を整えた。
距離が遠いが――手前に展開する駆逐艦からの攻撃が始まり、これ以上は進めない。下手をすれば、こちらが敵から雷撃されかねない。
「面ー舵」
「面ー舵」
私は艦長の号令を復唱しつつラダー操舵輪を右に回す。
「発射始め!」
「発射始め、ヨーイ……撃て!」
艦長に続いて、水雷長の号令。8本の魚雷は、放たれた。
その魚雷の行方も見届けず、本艦は面舵をとったまま全速力で逃げ出す。魚雷を撃ち終えた今、敵前でうろうろする理由はない。今は艦を守るのが最優先事項だ。
スクリーンが一瞬、真っ青に染まった。艦体がガタガタと振動する。
「艦首至近弾!」
敵の光線砲が本艦の艦首をかすめたらしい。
「被害を報告せよ」
艦長の声。
「電気系統よし」
「空気調和装置よし、気圧よし」
「発煙なし、有毒ガス検知されず」
「艦内各部温度よし」
次々と各部要員が答えていく。幸い、敵光線はかすめただけで本艦に被害を与えなかった。
「『プラネット』爆沈!」
見張員の叫びに思わず後ろを見ると、後方のスクリーンは光で真っ白になっている。やがて宇宙の色が戻って来たスクリーンに、後続艦「プラネット」の姿はなかった。
本艦と「プラネット」は同時に撃たれていた。本艦には命中寸前で外れ、すぐ後ろを航行していた「プラネット」には直撃したのだ。
「プラネット」の残骸と煙を盾に、本艦は艦隊主力へ向かって逃げていく。いま本艦の後ろにいるのは「ポラリス」1隻のみ。「ポラリス」が沈めば最後尾は本艦に変わる。
しかし――激しい爆発を起こした「プラネット」は、かなり広範囲に濃密な残骸と煙をばらまいていた。敵はこちらが見えないらしく、光線砲の光はあさっての方向へ飛んでいる。
敵の重巡・軽巡に狙われたらお終いだ――と思ったが、あちらはわが主力と交戦しているのか本艦を撃ってこなかった。
そして――ついに本艦は、無傷のまま敵駆逐艦の光線砲の射程から脱け出した。
・・・・・・
それは、絶望であった。
私は雷撃の事しか意識しておらず、7隻もいた敵戦闘艇母艦の艦載機がどうして我々を襲ってこなかったのか考えていなかった。
本艦が主力から離れて雷撃に向かっている間に、わが主力は敵艦載機の猛攻を受けていた。
攻撃は現在も続いており、敵機がわが艦隊を弄ぶように飛び交っている。艦の残骸が多く散らばっているため正確な計数はできないが――その数おおよそ300機。敵機搭載の魚雷が四方八方から走り、光線銃の掃射の光がまばゆく明滅する。
本艦はわが艦隊主力から距離をとり、様子をうかがう。接近して加勢しようにも、こちらは駆逐艦5隻のみ。300機の敵機の相手など出来るはずもなく、それどころか戦場へ入っていく事すら困難なのだ。
電探で味方の様子を確かめると、幸いにも3隻の戦艦は生き残っていた。ただ、光学カメラで見ると1隻は数ヶ所から煙を吹いており、動きが鈍い。
わが重巡は6隻いたはずだが、いま確認できるのは3隻。うち1隻は左舷に破孔があるらしく、そこから激しく黒煙を吹いている。宇宙艦であれだけの発煙――あれは助からない。
7隻いたはずの軽巡は4隻――うち1隻はただ慣性運動をしているだけで推力も出さず舵も切らない。
駆逐艦は……目も当てられない。元々19隻いたものが、雷撃のため本艦含め8隻を前進させて、11隻になっていた。そこを攻撃されて、いま動いているのは5隻だけだ。
集計すると、現在のわが艦隊は戦艦3隻、重巡洋艦3隻、軽巡洋艦4隻、駆逐艦は主力側と雷撃隊側を合わせて10隻である。
助かりそうにないものも含めて、ではあるが。
そして――
轟音と激震――の錯覚。スクリーンに、一大爆発が映る。
わが戦艦「ゴライアス」が、爆沈した。
・・・・・・
敵の巡洋艦や駆逐艦がわが主力に殺到してこないのを不思議に思っていたが、艦長が電探員に確認させたところ、意外な事実が判明した。
本艦の電探には現在、敵の戦闘艇母艦が4隻映っている。初めは7隻いたはずだから――わが駆逐艦3隻を失いつつ敢行した雷撃が効いたのだろうか。敵も3隻沈んだらしい。
戦闘艇母艦3隻喪失は、損害としては相当のものだ。戦闘としてはわが軍の大敗は確実だが、敵も無視できない損害を被って、未だ戦艦2隻を有するわが主力への積極攻撃をためらっている。残った戦闘艇母艦を守ることを優先しているようだ。
敵にとっては、初めに発進させたであろう7隻分の艦載機を4隻で収容しなければならないことも、負担になっているのかもしれない。
敵艦載機が、母艦に向かって退いていく。敵巡洋艦はまだ散発的に撃ってきているが、こちらの戦艦や重巡に狙いが集中しており小型艦を狙ってこない。小さな駆逐艦である本艦はひとまず安全と考え、傷ついたわが主力のもとへ向かった。
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