あなたは狂っている

SUGAWARA

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「さあ」
「さあって」

琴美は驚きすぎて自分が全裸でいることも忘れ呆然としてしまった。

「そのままでは身体が冷える」

室内に入ったときからエアコンがついていたので、これもフロントで事前に起動していたのだろう。
寒さはあまり感じなかったが、その一言で自分が全裸であったことを思いだし身を縮めた。
どうやっても隠せそうもないのに、そうすれば霧生から見えるところが減るような気がしたのだ。

「こっちに来て」

琴美は緊張でどうにかなりそうで、息を大きく吐いて霧生の近くに寄った。
霧生の膝の間にしゃがみこもうとしたときに霧生は長い脚を大きく広げた。
もっと近くに寄れという合図と受け取った琴美は霧生を睨みつけながらより近くに寄った。
さっさと脱がせてしまおうとワイシャツのボタンに手をかけた。
なるべく胸を下にして腕だけを上げて霧生から見えないようにした。
シャツは上等なのかパリッとしていて外しづらく、指の先端が白くなった。
指が震えて先程の自分のホックと違いこちらは時間がかかった。
先程の器用さと今を取り替えたい気持ちでいっぱいになった。
その時だった。
夢中で外していたからか、胸の先端が霧生の膝に微かに当たった。
何とも言えないしびれが全身を駆け巡り、自分が固くなっていることに気がついた。
顔に熱が一気に集中する。
この状況で自分が発情していることに恥ずかしくなった。
胸を下にしていたのを諦めて身体を起こしてボタンを外すことにした。
ようやく1番、上のボタンが外せたとき、霧生の息が手に掛かった。
それを避けるように次のボタン、次のボタンと次々と外した。
全て外し終わると
ワイシャツがズボンにインしていることに気づき、どうしたものかと悩む。
思わず正座をするとふとした違和感に琴美は気がついた。
ズボンが盛り上がっている。
それに気がついた瞬間、手を口にあて、霧生を見上げてしまった。
霧生の膝の間で正座している琴美を霧生はなんともない表情で見下ろしていた。

「どうした?」
「あなた、反応してるの?」
「そりゃそうだろう。気に入った女が目の前で全裸なんだぞ」
「気に入った?」
「ああ、お前のことは気に入っている」
「人のことを人形みたいに言わないで」
「人形だなんて思っていない」

琴美は霧生を睨みながらベルトに手をかけた。
静かなバスルームにカチャカチャと生々しい音がして自分の両方の先端が固くなったのが今度はわかった。
身体がいったい何を期待しているのか、自分で自分がわからなくなった。
ベルトを引き抜き、ファスナーをおろそうとしたときに固いそれが手に触れた。
その瞬間、霧生が息を飲んだのがわかった。

「これじゃさげられない」

ファスナーから手を下ろすと琴美は霧生を見上げた。

「少し下がれ」

言われたとおり琴美が下がると、霧生は立ち上がった。
そうなるとさらに膨らみがわかり琴美も息を飲んだ。
気がつくと何も言われていないのに、琴美は目の前にあるそれに手を伸ばしてファスナーを開けた。
引っかからないように気をつけながら。
琴美が布越しに手で触れるとソレはビクッと僅かに跳ねた気がした。
霧生の表情が見たくなり見上げると、霧生はなんともない顔をしてニヤニヤ笑っていた。

「そんな積極的に脱がしてくれて嬉しい限りだ」
「早く湯船につかりたいだけ」

ズボンが落ち、ボクサーパンツ1枚になると余計にソレは強調された。
あまりの大きさに琴美は目を見張った。

「どうした? 続きをやれ」

琴美はソレから少しでも離れたくて立ち上がってシャツを脱がした。
中にアンダーシャツを着ていた霧生の上半身を先に露わにさせて最後にボクサーパンツと退治することに決めたのだ。
その瞬間、琴美は自分の身体の異変に気がついた。
自分の秘処が濡れているのが、わかり焦った。

「どうした?」
「いえ、なんでも」

なるべく平常心を装って琴美はボクサーパンツに指を掛けた。
手が震えているのが霧生にもわかったのだろう。
ククッと声を上げて笑った。

「怖いのか?」
「公園からずっと怖いです」
「そうか」

琴美がボクサーのウエストバンドを引き下げて霧生の大きなものにゴムに当たらないように伸ばしながら丁寧に最後の下着を脱がした。
重力を無視したソレはそり立ち、琴美の視界の全てを奪った。
恥ずかしいはずなのに目が離せないでいた。
2人の間に完全な沈黙が落ちた。
お互いに息を止めていたのだ。
先に沈黙を破ったのは琴美だった。
琴美が熱い息を吐いたのだ。

「興奮しているのか」
「ち、違います!」

慌てて目を反らした琴美を立ち上がらせて霧生は手を繋いだ。

「さあ、一緒にお風呂に入ろう」

琴美は頷くことしか出来なかった。
霧生はシャワーの温度を確かめて、温かくなってから琴美にシャワーをあてた。
お互いに軽く流してから湯船に浸かった。

驚くほど大きな湯船に2人で入るのは余裕だった。
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