例え、私が殺した事実に責任を感じようとも。

紅飴 有栖

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教室に入って、いつものように自分の席に着き、窓の外を眺める。今日も雲一つない快晴だ。
神崎君がメロンパンを買って食べさせてくれたことで、心なしか体も軽くなった気がするし、顔色もよくなっているような気がする。
朝からすごく幸せな気分だった。
いつも通り、授業が始まってもずっと窓の外を眺めながら考えていた。
ふと、両親のことを思った。家族三人で過ごした短かったけど幸せだった時間。私はきっと両親のことが大好きだった。今は殺しの仕事をしてたことを知り、しかも後を継がないといけなくなったし、そこまで好きじゃないかもしれないけれど。
私の両親は、殺す予定の人を殺さなかったから死んだ___
殺す予定だった人に撃ち殺された。選択を間違ってしまった。
私は間違えてはいけない。でも、今この瞬間、私がという選択は正しいのだろうか。
私が殺した人にはやってこないを、私が感じているこの瞬間は、正しいのだろうか。
分からない。どこを見ても、どこにいても、何をしてもきっと。
私は一生その答えを見つけることができないとさえ思う。
何が正しくて何が間違った選択なのか。それが分からないなら正しい選択はできない。でも、分からない。
困ったもんだなあ.....
私はこれからどうやって生きていくのだろう。今日だって、神崎君がああやってメロンパンをくれなかったら、多分何も食べなかった。体調管理すらきちんとできない。一人じゃ何も出来ない。馬鹿だなあ私は。
両親が死んでから、いろんなことを考えて生きてきた。
考えたところで何かが変えられるわけでもないけど。
だが、いつもいつも、頭に思い浮かぶ。いや、最近気づいてしまった。思い出してしまったのは、ずっと目を背けて忘れたことにしていた__
ううん。私が都合よく記憶__
気づいてたけど、気づきたくなかった。両親が死んで私が一人になってしまったのは、私のせいだという事実。
私が偽っていた記憶。ずっと。本当は、が選択を間違ったのではなく、選択を間違って殺されたのはということに__
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