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9話「かわいいお花はトゲだらけ④」
しおりを挟む次の日の放課後、なんでも探偵部の部室。間宮は、ふてくされた顔つきで椅子に腰掛け、黙々と漫画を読み続けている。
関「あ、あの~傑く~ん...。いい加減、機嫌を直してくださいよ~...。」
間宮「......。」
張間「あ、あの...間宮先輩...こ、これ! 私の飲みかけの牛乳です! 私との間接キスで、許してくれませんか...? ストローが潰れるくらい吸い付いても、文句は言いませんから。」
間宮「あぁ...?」
張間「ぶ、部長...! わ、私、ゴミを見るような目で見られました...! 私は、ゴミだったのかもしれません...。あっ、私を呼ぶ声があっちから聞こえてくる...。」
関「張間くーん!? 落ち着きたまえ、それは燃えるゴミ箱だ!! 君の居場所は、そんな狭苦しいところではないぞ!!」
張間「うふふ...私は、ゴミだ~。」
関「君は、ゴミでもおもちゃでもない、人間だ! 傑くん、このままだと可愛い後輩が燃えるゴミになってしまうぞ!? いいのかい!?」
間宮「黙ってろ、粗大ゴミ。」
関「......あ、もしもし? 粗大ゴミ回収センターですか? 至急、片付けてほしいゴミがあるんですけど...。」
張間「部長ぉぉぉ!! 落ち着いてください!! あなたはゴミなんかじゃありません、必要な人材です!! 深呼吸して落ち着きましょう! はい、さんはいっ!」
関「ひっひっふぅ~! ひっひっふぅ~!」
新沼「うふふ、今日も賑やかなところですね。」
関・張間「はっ!?」
間宮「ん? あ、新沼さん。こんにちわ。」
新沼「間宮先輩、こんにちわ。」
間宮「今日は、どうしたの? また何か困りごと?」
新沼「いえ、改めてお礼を言いにきました。間宮先輩には、しっかりとお礼が言えていませんでしたし。もしかして、お邪魔でしたか?」
間宮「ううん。一人で暇してたところだよ。」
新沼「いない者扱いされてますね。」
間宮「あいつらには、こんな感じでいいんだよ。」
張間「......。」
関「......。」
間宮「...ど、どうしたんだよ? なんで何も言い返してこないんだよ...?」
新沼「お口ミッフィーモードなんですかね? うふふ、ちゃんと約束を守ってるみたいで安心しました。」
間宮「約束?」
新沼「気にしないでください。秘密のお話ですから。ね♡」
張間「う、うん...。」
関「ワタシハ、ナニモシリマセン。」
間宮「僕がいない間に、なんかあったのか?」
関「...お口...」
張間「ミッフィーモード!!」
間宮「意味がわからん。」
新沼「改めまして...間宮先輩、昨日は本当にありがとうございました。それと、これからも私と仲良くしてくださると嬉しいです。部長さんと、張間ちゃんも、ね♡ これからよろしくお願いします♡」
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