114 / 330
114話「張間 彩香は、元気な後輩①」
しおりを挟む登場人物
間宮 傑:♂ 二年生。なんでも探偵部の部員。
張間 彩香:♀ 一年生。なんでも探偵部の部員。
ーーーーー
6月中旬のとある日の放課後。なんでも探偵部の部室。張間が一人、椅子に座り漫画を読んでいる。
間宮「こんにちはー。」
張間「おっ! こんにちワンワン!間宮先輩!!」
間宮「今日も元気だね、張間さんは。」
張間「間宮先輩は、元気な張間 彩香ちゃんが大好きですもんね~!」
間宮「調子乗るな。」
張間「否定しないということは、そういうことですね! そういうことなんですね!? ありがとうございまーす!!」
間宮「あーうるさいうるさいうるさい。先輩は?」
張間「部長は、お茶っ葉なくなったから購買部に行ってます。」
間宮「ふーん。ってか、前から思ってたけど...ここは色々と揃いすぎて、部室というより部屋だよね。」
張間「細かいことは、気にしない気にしない! 快適であれば、それで良しなのじゃ!」
張間「あっ、そうだ! 間宮先輩!!」
間宮「なに?」
張間「明日、映画観に行きませんか!?」
間宮「映画? どうしたの、急に?」
張間「ほら、前に七海先輩から無料のペアチケットもらったじゃないですか。」
間宮「あぁ、あれね。」
張間「部長を誘ってみたんですけど...「明日は予定があるから。私じゃなくて西田くんと行ってきなさい。はっはっは~!」とか、言われちゃいまして。」
間宮「西田くんを誘ってあげなよ。」
張間「嫌です~! 私は北台ちゃんの恋のキューピッドなんですよ!? そんなことできません!」
間宮「西田くんの恋のキューピッドは、いつ現れるのやら...。」
張間「それに、西田くんは部活ですから! はい、ざんねーん!!」
間宮「新沼さんとか狗山さんは?」
張間「部活終わったあとなら行けるんだけど、団体予選が近いからやめとくって言われました! というか、間宮先輩! さっきから別の人の名前ばかりあげて...私と行きたくないんですか!?」
間宮「いや、そういうわけじゃないけど。」
張間「じゃあ、行きましょうね! 決まり! 決定! もう変更できませんからね!! 明日、行きましょうね!!」
間宮「はいはい、わかったよ...。」
ーーー
次の日。朝の駅前ロータリー。休日ということもあり、多くの人で賑わっている。
間宮は、ロータリー内にある噴水の前でスマホを見ながら張間を待っている。
張間「あ、いた! 間宮せんぱ~い!」
間宮「おはよ。」
張間「おっはようございま~す!」
間宮「朝から元気だね。」
張間「私は、いつでも元気まるまるです! というか、間宮先輩早くないですか? あれですか?「ごめん待った?」「いや、今きたところだよ。」が、やりたいんですか?」
間宮「そういう張間さんだって、集合時間10分前じゃん。結構早いと思うけど。」
張間「えへへ、寝坊しちゃいまして。急いで来たら、意外と早く着いちゃいました♡」
間宮「おい、朝から遊びましょって言ったの、お前だろ。」
張間「細かいことは気にしなーい! さぁ、映画館に行きますよ~!」
間宮「はいはい。」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
10
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる