なんでも探偵部!

きとまるまる

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114話「張間 彩香は、元気な後輩①」

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 登場人物

 間宮 傑まみや すぐる:♂ 二年生。なんでも探偵部の部員。

 張間 彩香はりま あやか:♀ 一年生。なんでも探偵部の部員。



ーーーーー



 6月中旬のとある日の放課後。なんでも探偵部の部室。張間が一人、椅子に座り漫画を読んでいる。


間宮「こんにちはー。」

張間「おっ! こんにちワンワン!間宮先輩!!」

間宮「今日も元気だね、張間さんは。」

張間「間宮先輩は、元気な張間 彩香ちゃんが大好きですもんね~!」

間宮「調子乗るな。」

張間「否定しないということは、そういうことですね! そういうことなんですね!? ありがとうございまーす!!」

間宮「あーうるさいうるさいうるさい。先輩は?」

張間「部長は、お茶っ葉なくなったから購買部に行ってます。」

間宮「ふーん。ってか、前から思ってたけど...ここは色々と揃いすぎて、部室というより部屋だよね。」

張間「細かいことは、気にしない気にしない! 快適であれば、それで良しなのじゃ!」

張間「あっ、そうだ! 間宮先輩!!」

間宮「なに?」

張間「明日、映画観に行きませんか!?」

間宮「映画? どうしたの、急に?」

張間「ほら、前に七海ななみ先輩から無料のペアチケットもらったじゃないですか。」

間宮「あぁ、あれね。」

張間「部長を誘ってみたんですけど...「明日は予定があるから。私じゃなくて西田くんと行ってきなさい。はっはっは~!」とか、言われちゃいまして。」

間宮「西田くんを誘ってあげなよ。」

張間「嫌です~! 私は北台きただいちゃんの恋のキューピッドなんですよ!? そんなことできません!」

間宮「西田くんの恋のキューピッドは、いつ現れるのやら...。」

張間「それに、西田くんは部活ですから! はい、ざんねーん!!」

間宮「新沼さんとか狗山さんは?」

張間「部活終わったあとなら行けるんだけど、団体予選が近いからやめとくって言われました! というか、間宮先輩! さっきから別の人の名前ばかりあげて...私と行きたくないんですか!?」

間宮「いや、そういうわけじゃないけど。」

張間「じゃあ、行きましょうね! 決まり! 決定! もう変更できませんからね!! 明日、行きましょうね!!」

間宮「はいはい、わかったよ...。」



ーーー



 次の日。朝の駅前ロータリー。休日ということもあり、多くの人で賑わっている。
間宮は、ロータリー内にある噴水の前でスマホを見ながら張間を待っている。


張間「あ、いた! 間宮せんぱ~い!」

間宮「おはよ。」

張間「おっはようございま~す!」

間宮「朝から元気だね。」

張間「私は、いつでも元気まるまるです! というか、間宮先輩早くないですか? あれですか?「ごめん待った?」「いや、今きたところだよ。」が、やりたいんですか?」

間宮「そういう張間さんだって、集合時間10分前じゃん。結構早いと思うけど。」

張間「えへへ、寝坊しちゃいまして。急いで来たら、意外と早く着いちゃいました♡」

間宮「おい、朝から遊びましょって言ったの、お前だろ。」

張間「細かいことは気にしなーい! さぁ、映画館に行きますよ~!」

間宮「はいはい。」
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