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226話「夏と恋と祭りと花火〜北台編〜①」
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張間たちと別れてから数分後、北台と西田は二人で屋台を見ながら歩いている。
北台「聖也くんってさ、夏祭り毎年来てるの?」
西田「うん。友達と一緒に毎年来てたよ。」
北台「そうなんだ。でも、今年は勇気を出して張間に声をかけた!と?」
西田「そ、そうだね。結果は、ご覧の通りだけど...。」
北台「まぁまぁ、張間の浴衣姿を見られたんだから良かったじゃん。」
西田「浴衣なんて、普段見られないからね。北台さんも、浴衣すごく似合ってるよ。」
北台「ありがと! いやー頑張った甲斐がありますな~!」
西田「頑張ってくれたんだ。」
北台「当たり前でしょ! 夏祭りだよ、夏祭り! ここで頑張らずに、いつ頑張るの!? こういうイベントって、サッカーで例えるなら試合だよ!? 頑張らなきゃでしょ!?」
西田「試合か...それは、頑張らなきゃだね。」
北台「でしょ? それにさ、好きな人の隣歩くんだもん。いつも以上に頑張らなきゃじゃん!」
西田「......。」
北台「あっ、「頑張らなくてもいいよ」とか、そういうことは言っちゃダメだよ、聖也くん! 女の子はね、好きな人の前では可愛く美しくいたいものなの! だから、そのための努力ならなんだってする生き物なんだよ!」
北台「だから、こういう場面で男の人は、頑張らなくてもいいよではなく、頑張ってくれてありがとうと言うのが正しい回答だと私は思います!」
北台「わかったかな、聖也くん? 張間がもし聖也くんの為に頑張って努力してたら、ありがとうって言うんだよ?」
西田「......。」
西田(M)僕は、どうしたらいいんだろうか?
西田(M)北台さんは、中学の頃からマネージャーとして色々とサポートしてくれた。話してて楽しいし...嫌いじゃない。むしろ好きだ。
西田(M)でも、その好きは恋愛じゃない...。僕が好きなのは、張間さんだ。
西田(M)だから、彼女と二人きりでいることは、いいことなのだろうか? 彼女とは、距離を置いた方がいいのではないだろうか? 変に期待させてしまうのではないだろうか?
西田(M)彼女にとって、それがなによりも辛いことだと思う。変に期待させるのであれば、きっぱりと言ってあげた方が、彼女のためなのではないだろうか?
北台「こらー返事はどうした? 聖也くーん?」
西田(M)彼女は、どんな気持ちなんだろうか?
西田(M)僕のことが好きな彼女は、僕の恋を応援してくれている。
西田(M)さっきだって、きっと自分に言ってほしい言葉を、張間さんにと置き換えて言ったはずだ。
西田(M)ここに来るまで...四人でいた時も、なるべく僕を張間さんの隣へと誘導してくれてた。
西田(M)彼女は、本気で僕の恋を応援してくれてるんだと思う。見守ってくれてるんだと思う。
西田(M)自分がやりたいことを抑え込んで、大好き人のことを一番に考えて行動してくれている。
北台「あ、見てみて! スーパーボールすくいだって! やってみない?」
西田「スーパーボールすくいか...できるかな?」
北台「ねぇ、聖也くん。」
西田「なに?」
北台「勝負しない?」
西田「勝負?」
北台「ボールいっぱい取った方の勝ち。勝ったら一つ願い事聞いてもらえる。」
西田「いいよ。負ける気ないからね。」
北台「私も。よーし、燃えてきたー! お兄さーん、二人分お願いしまーす!」
店主「あいよー!」
北台「よーし...! 準備はいい?」
西田「いつでもオッケー。」
北台「ではでは...スタート!」
西田(M)もし張間さんに好きな人がいたら、僕は彼女のように振るまえるのだろうか?
北台「聖也くんってさ、夏祭り毎年来てるの?」
西田「うん。友達と一緒に毎年来てたよ。」
北台「そうなんだ。でも、今年は勇気を出して張間に声をかけた!と?」
西田「そ、そうだね。結果は、ご覧の通りだけど...。」
北台「まぁまぁ、張間の浴衣姿を見られたんだから良かったじゃん。」
西田「浴衣なんて、普段見られないからね。北台さんも、浴衣すごく似合ってるよ。」
北台「ありがと! いやー頑張った甲斐がありますな~!」
西田「頑張ってくれたんだ。」
北台「当たり前でしょ! 夏祭りだよ、夏祭り! ここで頑張らずに、いつ頑張るの!? こういうイベントって、サッカーで例えるなら試合だよ!? 頑張らなきゃでしょ!?」
西田「試合か...それは、頑張らなきゃだね。」
北台「でしょ? それにさ、好きな人の隣歩くんだもん。いつも以上に頑張らなきゃじゃん!」
西田「......。」
北台「あっ、「頑張らなくてもいいよ」とか、そういうことは言っちゃダメだよ、聖也くん! 女の子はね、好きな人の前では可愛く美しくいたいものなの! だから、そのための努力ならなんだってする生き物なんだよ!」
北台「だから、こういう場面で男の人は、頑張らなくてもいいよではなく、頑張ってくれてありがとうと言うのが正しい回答だと私は思います!」
北台「わかったかな、聖也くん? 張間がもし聖也くんの為に頑張って努力してたら、ありがとうって言うんだよ?」
西田「......。」
西田(M)僕は、どうしたらいいんだろうか?
西田(M)北台さんは、中学の頃からマネージャーとして色々とサポートしてくれた。話してて楽しいし...嫌いじゃない。むしろ好きだ。
西田(M)でも、その好きは恋愛じゃない...。僕が好きなのは、張間さんだ。
西田(M)だから、彼女と二人きりでいることは、いいことなのだろうか? 彼女とは、距離を置いた方がいいのではないだろうか? 変に期待させてしまうのではないだろうか?
西田(M)彼女にとって、それがなによりも辛いことだと思う。変に期待させるのであれば、きっぱりと言ってあげた方が、彼女のためなのではないだろうか?
北台「こらー返事はどうした? 聖也くーん?」
西田(M)彼女は、どんな気持ちなんだろうか?
西田(M)僕のことが好きな彼女は、僕の恋を応援してくれている。
西田(M)さっきだって、きっと自分に言ってほしい言葉を、張間さんにと置き換えて言ったはずだ。
西田(M)ここに来るまで...四人でいた時も、なるべく僕を張間さんの隣へと誘導してくれてた。
西田(M)彼女は、本気で僕の恋を応援してくれてるんだと思う。見守ってくれてるんだと思う。
西田(M)自分がやりたいことを抑え込んで、大好き人のことを一番に考えて行動してくれている。
北台「あ、見てみて! スーパーボールすくいだって! やってみない?」
西田「スーパーボールすくいか...できるかな?」
北台「ねぇ、聖也くん。」
西田「なに?」
北台「勝負しない?」
西田「勝負?」
北台「ボールいっぱい取った方の勝ち。勝ったら一つ願い事聞いてもらえる。」
西田「いいよ。負ける気ないからね。」
北台「私も。よーし、燃えてきたー! お兄さーん、二人分お願いしまーす!」
店主「あいよー!」
北台「よーし...! 準備はいい?」
西田「いつでもオッケー。」
北台「ではでは...スタート!」
西田(M)もし張間さんに好きな人がいたら、僕は彼女のように振るまえるのだろうか?
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