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250話「夏休みが終わったこと以外にも、色々と問題があった①」
しおりを挟む張間(M)どうもみなさま、こんにちはこんばんわおはようございます。東咲高校1-Bクラス、所属する部活は「なんでも探偵部」可愛いきゃわわな張間 彩香ちゃんです。
張間(M)ついに夏休みが終わりを迎え、今日から学校生活がスタートするという、考えたくもない出来事が起こってしまって、あら大変!でございます。やれやれ全く...大問題だぜ。あっ、夏休みの宿題は、しっかりちゃんと終わらせたのでご安心くださいませ。
張間(M)夏休みが終わってしまったという大問題...しかし、それ以上の大問題が、今まさに起こっているのです。あー困った困った、めちゃくちゃに困った。
張間(M)可愛いきゃわわな張間 彩香ちゃんは、一体どんなことに困っているの?と、全人類が疑問に思っていることでしょう。と、いうことで...教えてあげましょう、その大問題とやらを...!
張間(M)あれは、時を遡ること夏休み後半の出来事...。
夏休みも下旬を迎えた、とある日。なんでも探偵部の部室。
新沼「こんにちわ~。」
関「やぁ、こんにちわ。」
張間「こんにちわ、咲ちゃん! さぁ、どうぞどうぞ椅子にお座りくださいませ! あなたの悩みはなんでしょうか!?」
新沼「ううん、今日はそういうので来たんじゃないの。」
張間「そうなの? じゃあ、一緒に遊ぶため?」
新沼「遊びたいのは山々だけど、私この後部活だから。」
関「では、新沼くんは何をしに来たんだい?」
新沼「すぐ...間宮先輩に用があってきたんですが...間宮先輩はいらっしゃらないんですか?」
関「傑くんは、今トイレだから。すぐ帰ってくると思うよ。」
新沼「そうなんですね。わかりました。」
張間「ところで咲ちゃん、間宮先輩に何用ーーー」
間宮「あっ、新沼さん。」
新沼「間宮先輩、こんにちわ。」
間宮「ごめん、待たせちゃった?」
新沼「いえ、ちょうどさっき来たところです。」
間宮「そっか。ごめんね、わざわざ取りに来させて。」
新沼「いえいえ、私が借りたいとワガママ言ったんですから。これくらいのことはします。」
間宮「今日、伝えた通り三冊持ってきたから。もし気に入ったやつあったら言ってね。」
新沼「はい、ありがとうございます。」
関「おやおや、私たちの知らないうちに色々物事が進んでいるみたいですね。一体どんな怪しい取引をするんですか?」
間宮「怪しさなんて1ミリもないわ。新沼さんに漫画貸すだけですよ。」
関「なるほどなるほど。漫画ですか。」
間宮「はい、これ。」
新沼「ありがとうございます。帰ったら早速読みますね。」
間宮「うん。他にも色々とあるから、遠慮せず言ってね。あと、返すのは急がなくてもいいから。何日もかけてゆっくり読んでもいいよ。」
新沼「わかりました。お気遣いありがとうございます。」
関「おやおやおや、私たちの知らないうちに関係性も進んじゃってますね。いつの間に漫画の貸し借りをする仲になったんでしょうか? ねぇ、張間くん?」
張間「......。」
関「...張間くーん? 聞こえてる? 大丈夫? あなた、今とんでもない顔してますよ? 張間くーん?」
張間(M)いやはや、これは大問題だ...とんでもなく大問題である! 何が問題って!? 大問題やろがい!!
張間(M)なんか、恋人のフリしてた時よりも仲良くなってる気がするというか...あの時は、まだなんかチグハグというか?あんま息あってないというか、不自然というか...でも、この前の漫画の貸し借りは自然というか...ってかてか、あれから頻繁に咲ちゃん探偵部に来るし! というか、いつ貸し借りのやりとりしたんだ!? え、いつ!? 夏休み中だし部活違うし、いつよ!? いつなの!?
張間(M)ぶっちゃけ、間宮先輩と咲ちゃんが仲良くするのはいいんだけど...なんというか、それ以上の関係になるのは...その...。だって私、間宮先輩のこと......と、いうことで!色々大問題なのである!!
張間(M)私は、急速に調べなければいけない...! 咲ちゃんは、間宮先輩のことをどう思っているのかを...! ただの先輩として、友達として見ているのならいいのだが...それ以上となれば、こちらも色々と考えなければならなくなってしまうからだ...!
張間(M)と、いうことで...今日から咲ちゃんについて色々調べようと思うのです! え?大丈夫なのって? ご心配無用! 私を誰だと思っているんですか? なんでも探偵部の張間 彩香ですよ? なんでも探偵部の。なんでも探偵部...なんでも探偵...探偵...そう、探偵でもあるのです!
張間(M)この名探偵張間 彩香が、難事件をズバッとバババッと解決してみせるぜ! 真実は、いつもひとーーつ!!
狗山「おい、彩香! いい加減反応するっす! 彩香ーー!」
張間「ん? なに、羽和ちゃん?」
狗山「なに?じゃねぇすよ! どうしたんすか、真剣な顔つきで? 何、考えてたんすか?」
張間「これは、機密事項だ...! いくら仲のいい羽和ちゃんでも、言うことはできない...!」
狗山「なんのことだかよくわかんないっすけど...まぁ、反応みたら心配することでもないのはわかったっす。俺に出来ることなら力になるっすから、なんかあったら言ってこいよ?」
張間「ありがとう、羽和ちゃん...! この名探偵張間 彩香、その言葉を胸に刻み込んで仕事を全うするよ...!」
狗山「名探偵...? ほんと、なんのことやらわかんないっすけど...大丈夫なら、さっさと体育館行くっすよ。もうみんないっちまったっすよ。」
張間「え? 体育館?」
狗山「今から始業式だろ。お前まさか、サボる気っすか? さすがにそれは許さないっすよ。」
張間「始業式...あ、やばっ! 怒られるぅぅぅぅ!」
狗山「おいぃぃぃぃ! お前のこと思って待ってた友を置いてくなっすぅぅぅぅ!!」
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