267 / 330
267話「努力は期待を裏切らないから、まずは努力をしましょう②」
しおりを挟むHRが終わり、放課後となった1-Bの教室。
生徒それぞれが部活動のためせっせと教室を出ていく中、張間は自席から立つことなく頭を抱えていた。
張間(ま、マズい...マズいマズいマズいぞぉぉぉぉ...! あ、あか...赤点...今までなんだかんだで回避してたから今回も余裕とか思ってたのに、まさかまさかの赤点...!! ど、どうしよぉぉぉぉ!?)
張間(このまま部室へと行けば、確実にバレる...! あの二人に、赤点をとったことが確実にバレる...! あの二人にバレてしまったら...!)
張間「こんにちわ~!」
関「やぁ張間くん、こんにちわ!」
間宮「テスト、どうだった?」
張間「赤点でした! てへぺろりんっ☆」
関「傑くん。」
間宮「はい。」
張間「え? ちょっ、え!? な、なに!? なんですか!? ま、待っ...いや、離して! やめて、離して! 間宮先輩、離してください! だ、誰か、誰か助けてぇぇぇ!」
関「助けを呼んでも、誰も来やしませんよ...!」
間宮「ここは、なんでも探偵部...こんなわけわかんねぇところに、誰も近づいてくるわけねぇだろ...! へっへっへ!」
張間「は、離して! 離してってば!」
間宮「暴れるな! 大人しくしろ!」
関「さてさて...。」
張間「い、いや...! なによ...何をするつもりなのよ!?」
関「そんなこと、聞かなくてもわかってるくせに...!」
間宮「わざわざ聞いてくるなんて、面白い女だぜ!」
張間「い、いや...やめて...やめて...!!」
関「張間 彩香...椅子に、座りなさい...!」
張間「嫌! 絶対に嫌!」
間宮「イヤイヤ言うなら、俺が無理やり座らせてやるよぉ!」
張間「や、やめ...いやぁぁ!!」
関「あらあら、座っちゃいましたねぇ...!」
間宮「へっへっへ! 良い眺めだぜぇ~!」
張間「や、やめて...! これ以上は...もう、やめて...!」
関「やめるわけがないじゃないですか...!」
間宮「さぁて...次は、筆箱を出してもらおうかなぁ~?」
張間「や、やめて...! もう、やめて...!」
間宮「先輩。」
関「言われなくても...!」
張間「あっ、ちょっ、やめて! やめてよ! 勝手にカバンを...いやぁ!やめてぇぇぇ!」
関「おやおや、可愛らしい筆箱ですねぇ...!」
間宮「こんな可愛らしいの持っちゃって...! いいねいいねぇ...!」
間宮「先輩、そろそろやりましょうよ! 俺、もう我慢できません!」
関「そうですねぇ...! では、始めましょうか...!」
張間「や、やだ...やだやだやだやだ!! いや、来ないで! やめてぇぇぇぇ!! いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 勉強なんて、したくないぃぃぃぃ!!」
張間(な、なんてことに...!?)
張間(ど、どうすれば...!? 私はこれから、どうすればいいんだぁぁぁぁ!?)
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
10
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる