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312話「何事も準備してる時が一番楽しい②」
しおりを挟む数日後の放課後、なんでも探偵部部室。
張間「こっんにちは~!」
関「やぁ、こんにちは。」
間宮「こんにちは。遅かったね。」
張間「出し物の話し合いが長引きまして!」
関「何をするか決まったのかい?」
張間「はい! 私のクラスは、メイド・執事喫茶をやりま~す!」
関「王道の王道を突き進みましたね。いいですね~。」
張間「傑先輩も、喜んでいいんですよ~! よかったですねぇ、張間 彩香ちゃんのメイド姿が見れますよ!」
間宮「一回見たことあるよ、メイド姿は。」
全く喜ぶ様子のない間宮に対して、張間は背後から間宮の首に腕を回しギュッと力をいれる。
張間「てめぇぇぇぇ!喜べや、このやろぉぉぉぉぉ!!」
間宮「いだだだだだだ!?痛い痛い痛いってぇぇぇ!!」
張間「傑先輩は、乙女心を全くわかってないんですから! ぷんぷんですよ!ぷんぷん!」
間宮「先輩...張間さんが、最近暴力を振るうようになってきてます...。どうしたらいいですか...?」
関「君が変わらない限り、彼女も変わりませんよ。なので、頑張って変わりなさい。」
張間「部長のクラスは、何するんですか?」
関「私のクラスは、ダンスと歌の予定ですよ。」
張間「おぉ、いいですねいいですね! 部長、歌って踊るんですね!?」
関「私は、踊り専門ですかねぇ~?歌もいいですけど、どちらかというとダンスの方が好きですから。」
関「なので、これから放課後は出し物の練習すると思いますので、なかなか部活には顔出せなくなると思いますが...。」
間宮「うるさいのがいなくなって清々しますよ。」
関「傑くーん、流石の私もそれは傷ついちゃいますよ~?」
間宮「あだだだだだだだ!?腕をつねるな!この、アホ先輩が!」
張間「部長、傑先輩はツンデレさんですから、本当のことは恥ずかしくて言えないんですよ。察してあげてください。こちらが大人にならなきゃですよ。」
関「張間二等兵の言う通りですね。申し訳ありません、傑パイセン! 私が、お子ちゃまでした! 傑パイセンより大人になります!」
間宮「お前ら、そこ動くなよ?引っ叩いてやる。」
張間「傑先輩のクラスは、何するんですか?」
間宮「僕らのクラスは、演劇だよ。」
張間「ほうほう、演劇ですか!」
関「いいですねぇ~演劇!」
間宮「言っておきますが、僕は裏方ですからね?」
張間「えぇ~!?なんでですか!?」
間宮「当たり前でしょ。人前でお芝居なんて、恥ずかしくてできないよ。」
張間「とか言いつつ、ツンデレの傑先輩ですからね~!」
関「なんだかんだで舞台立っちゃいますよ、これは!」
間宮「その期待、見事に裏切ってやるからな。」
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