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1章《赦されざる者たち》
12話 復讐の凍刃
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吹雪混じりの夜、セレナはザイレル帝国の帝都の外れ、廃村の小屋に身を潜めていた。目指すは、リリスが嫁いだ王城。セレナを守る者も、また迎える者もいない――だが、それでいい。自分の決着は、自分でつける。
その静寂の中、魔力が揺れる。彼女の胸奥に眠る断罪の精霊が語りかけてきた。
『セレナ。契約した時の話は覚えているか?』
「ええ。覚えているわ。」
『では、問おう。お前の願いは、今も“復讐”か?』
「……復讐のために、私はここまで来たのよ。」
『お前の望みは果たされたか?破壊と死の先に、お前の心は満たされたか?まだ復讐を続けるつもりか?』
「まだ終わっていないわ。もう一つの国が残っているわ」
『お前が本当に欲しいものは、他者の滅びか、それとも…復讐の果てに何が残るのか、お前は見極める覚悟があるのか?』
愛されたかった気持ちの記憶が頭に流れる。セレナは一瞬迷い、動揺するが、
「今さら戻れない。復讐こそが自分の存在理由よ。」
「――リリスは、私を捨てたのよ。数日間、私が監禁されていたことを知っていたのに。」
『本当に、知っていたのか?』
セレナは一瞬、言葉を失った。あの“血文字”――《リリスは助けてくれなかった》。あれはリリスへの怒りであると同時に、自分自身に刻んだ呪いでもあった。
『お前の復讐が正しき断罪であるなら、我は力を貸そう。だが、最後の瞬間には必ずお前自身の真実と向き合うことになる。』
『この国を滅ぼす前に、もう一度、自分の心と向き合え。正義の氷刃を振るうなら、我はお前に従いこの力を解放しよう。』
『だがもし、お前が怒りと憎しみのみに囚われているとしたら――その心の真実を聞かせてもらおう。』
精霊の問いにセレナは何も答えなかった。
そして精霊もそれ以上は聞いては来なかった。
風が吹きすさぶ。
セレナは小屋を出て、帝都の灯を見据えた。そしてじっと考えていた。
(……あのとき、リリスが手を伸ばしてくれたなら…………?本当はどうだったのかリリスに会って……確かめたほうがいいのか………)
精霊からの声は聞こえなかったが、内側からセレナは観察されているような感覚があった。
夜が更けても帝都は明るかった。その明かりを吹雪の中でただじっと見つめ、朝を待った。
その静寂の中、魔力が揺れる。彼女の胸奥に眠る断罪の精霊が語りかけてきた。
『セレナ。契約した時の話は覚えているか?』
「ええ。覚えているわ。」
『では、問おう。お前の願いは、今も“復讐”か?』
「……復讐のために、私はここまで来たのよ。」
『お前の望みは果たされたか?破壊と死の先に、お前の心は満たされたか?まだ復讐を続けるつもりか?』
「まだ終わっていないわ。もう一つの国が残っているわ」
『お前が本当に欲しいものは、他者の滅びか、それとも…復讐の果てに何が残るのか、お前は見極める覚悟があるのか?』
愛されたかった気持ちの記憶が頭に流れる。セレナは一瞬迷い、動揺するが、
「今さら戻れない。復讐こそが自分の存在理由よ。」
「――リリスは、私を捨てたのよ。数日間、私が監禁されていたことを知っていたのに。」
『本当に、知っていたのか?』
セレナは一瞬、言葉を失った。あの“血文字”――《リリスは助けてくれなかった》。あれはリリスへの怒りであると同時に、自分自身に刻んだ呪いでもあった。
『お前の復讐が正しき断罪であるなら、我は力を貸そう。だが、最後の瞬間には必ずお前自身の真実と向き合うことになる。』
『この国を滅ぼす前に、もう一度、自分の心と向き合え。正義の氷刃を振るうなら、我はお前に従いこの力を解放しよう。』
『だがもし、お前が怒りと憎しみのみに囚われているとしたら――その心の真実を聞かせてもらおう。』
精霊の問いにセレナは何も答えなかった。
そして精霊もそれ以上は聞いては来なかった。
風が吹きすさぶ。
セレナは小屋を出て、帝都の灯を見据えた。そしてじっと考えていた。
(……あのとき、リリスが手を伸ばしてくれたなら…………?本当はどうだったのかリリスに会って……確かめたほうがいいのか………)
精霊からの声は聞こえなかったが、内側からセレナは観察されているような感覚があった。
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