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第二話
第二話 パラダイム・シフト その6
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陽の光が届かぬ海底でタイタンメイデン達の戦いは続いていた。
「ふんッ!」
気合と共に放たれたダインの拳を腕で受け止め、そのまま左へと受け流すガミオン。
懐へ踏み込み、右の拳を叩き込もうとするガミオンの足をダインが払いのける。
よろめいたガミオンはあえて姿勢を低くし、ダインの追撃を交わすと同時に海底に手をつき
体をひねりながら蹴り見舞うが、ダインも蹴りでその一撃を受け止める。
めまぐるしく繰り出される激しい技と、それを防ぐ技量の応酬。
激突する二人のタイタンメイデンが巻き起こす衝撃は渦となって海の流れをかき乱し、
静かな海底を騒がせる。
「どうだ?何かわかったか?」
高性能のセンサー能力を使い、怪しい眼光を発しながらガミオンをじっと観察するニュートゥにタオが問い掛ける。
「やはり第6世代の戦士で間違いない。が、身体組成に若干の変異が見られる」
ニュートゥの言う、第6世代とは何か?
それはタイタンメイデンを分類する世代区分の一つである。
タイタンメイデンは種族として現在、第6の世代までが確認されている。
そしてガミオンは第6世代の戦士で間違いなかった。
「それがあの力に関係してるってわけか?」
ニュートゥは、タオのいう『あの力』、再生ブラブーバを一撃で倒した謎の力を思い浮かべながら答える。
「その可能性は高い。
だが、それよりも変質した事により力を得たのか、
力を得たことにより変質したか、それを探ることが先決だ……
それがあの力の答えとなるやもしれん」
「こりゃあ、第7世代への変異体、その最初の個体という可能性も否定出来なくなってきたな」
「いや、結論を出すにはまだ早い、メガミオンの動きをよく見てみろ」
「ん?」
「無意識になのか、常に腹をかばう事を優先に動いている。
ということはメガミオンの腹の中に何か秘密があるのかもしれん。
例えば……生成機に」
「なるほどな」
「しかし、ここからではメガミオンの体内までは覗けない。
さて、どうしたものか」
「だったら腹から引きずり出しゃあいい」
「ふむ、やはりそうなるか……」
二人の会話をよそに戦い続けるダインの反応は素早いものだった。
タオの推測が終わらぬうちにガミオンの不意をつき、拳を横腹に叩き込もうとすると
ガミオンは必死に腹部をガードする。
「ぐおッ?!」
衝撃に揺れるガミオンが間合いを取ろうとするが、ダインはスライディングで追撃、
戦いで負傷したガミオンの足を必要に狙う。
ついに足を絡めとられたガミオンは海底に倒れこんだ。
「しまった!」
叫ぶガミオン。
ダインの体と拳の装甲にある光のラインが強く発光する。
「勝負あり!」
叫びとともに振り下ろされた拳がガミオンの頭部にヒットし、
拳から流れ込む光の波動がガミオンの側頭部を破壊する。
「グワァァァ!!」
苦痛の叫びを上げるガミオン。
砕けた頭部装甲が弾き飛び体液が吹き出す。
海水を濁らせながら力なく倒れたガミオンの体が痙攣する。
「よし!生成機を引きずり出せ!」
タオの言葉よりも早くダインがその巨体をいかし、ガミオンを押さえつけ腹部装甲に指をかける。
ガミオンの装甲がミシミシと音を立てて軋み始める。
いけナい!……このま、マでは……タケシ、に危ケンが及ぶ……
やむを……えなイ、奴らの捕獲は……諦めルしカない、
あの力で、一気ニ粉砕スル!
朦朧とする意識の中でガミオンは決意した。
「ふんッ!」
気合と共に放たれたダインの拳を腕で受け止め、そのまま左へと受け流すガミオン。
懐へ踏み込み、右の拳を叩き込もうとするガミオンの足をダインが払いのける。
よろめいたガミオンはあえて姿勢を低くし、ダインの追撃を交わすと同時に海底に手をつき
体をひねりながら蹴り見舞うが、ダインも蹴りでその一撃を受け止める。
めまぐるしく繰り出される激しい技と、それを防ぐ技量の応酬。
激突する二人のタイタンメイデンが巻き起こす衝撃は渦となって海の流れをかき乱し、
静かな海底を騒がせる。
「どうだ?何かわかったか?」
高性能のセンサー能力を使い、怪しい眼光を発しながらガミオンをじっと観察するニュートゥにタオが問い掛ける。
「やはり第6世代の戦士で間違いない。が、身体組成に若干の変異が見られる」
ニュートゥの言う、第6世代とは何か?
それはタイタンメイデンを分類する世代区分の一つである。
タイタンメイデンは種族として現在、第6の世代までが確認されている。
そしてガミオンは第6世代の戦士で間違いなかった。
「それがあの力に関係してるってわけか?」
ニュートゥは、タオのいう『あの力』、再生ブラブーバを一撃で倒した謎の力を思い浮かべながら答える。
「その可能性は高い。
だが、それよりも変質した事により力を得たのか、
力を得たことにより変質したか、それを探ることが先決だ……
それがあの力の答えとなるやもしれん」
「こりゃあ、第7世代への変異体、その最初の個体という可能性も否定出来なくなってきたな」
「いや、結論を出すにはまだ早い、メガミオンの動きをよく見てみろ」
「ん?」
「無意識になのか、常に腹をかばう事を優先に動いている。
ということはメガミオンの腹の中に何か秘密があるのかもしれん。
例えば……生成機に」
「なるほどな」
「しかし、ここからではメガミオンの体内までは覗けない。
さて、どうしたものか」
「だったら腹から引きずり出しゃあいい」
「ふむ、やはりそうなるか……」
二人の会話をよそに戦い続けるダインの反応は素早いものだった。
タオの推測が終わらぬうちにガミオンの不意をつき、拳を横腹に叩き込もうとすると
ガミオンは必死に腹部をガードする。
「ぐおッ?!」
衝撃に揺れるガミオンが間合いを取ろうとするが、ダインはスライディングで追撃、
戦いで負傷したガミオンの足を必要に狙う。
ついに足を絡めとられたガミオンは海底に倒れこんだ。
「しまった!」
叫ぶガミオン。
ダインの体と拳の装甲にある光のラインが強く発光する。
「勝負あり!」
叫びとともに振り下ろされた拳がガミオンの頭部にヒットし、
拳から流れ込む光の波動がガミオンの側頭部を破壊する。
「グワァァァ!!」
苦痛の叫びを上げるガミオン。
砕けた頭部装甲が弾き飛び体液が吹き出す。
海水を濁らせながら力なく倒れたガミオンの体が痙攣する。
「よし!生成機を引きずり出せ!」
タオの言葉よりも早くダインがその巨体をいかし、ガミオンを押さえつけ腹部装甲に指をかける。
ガミオンの装甲がミシミシと音を立てて軋み始める。
いけナい!……このま、マでは……タケシ、に危ケンが及ぶ……
やむを……えなイ、奴らの捕獲は……諦めルしカない、
あの力で、一気ニ粉砕スル!
朦朧とする意識の中でガミオンは決意した。
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