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第一章 ボクと彼女の××××!?

10、ボクと彼女の転移秘話1 怠惰な天使ルイジアナ①

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『う~ん、面倒くさいなぁ』

 そんな声が聞こえると、白いドレスの10歳くらいの美少女が浮かんで、こちらを見下ろしている。目の位置まで高度を下げながら続けて話しかけてくる。

『本当は姿を現したり、対象者と話す事なんか無いんだけど特別だよ。ちょっと、お願いがあるからね』

「……天使ルイジアナ? なのか?」

『うん、そうだよ~。君に、お願いがあって出てきたんだ』

「……?」

『君が見つけたレベルアップの方法なんだけど……みんなには、内緒にして欲しいんだよね』

「どうして……?」

 何か、神や世界の秘密に関する途轍もなく重要な理由があるのかもしれない。ボクは緊張して理由を聞いてみる。

『君の出身地風に言ってみると、
 働きたくないでござる! 絶対に働きたくないでござる! ッて感じかな?』

 天使ルイジアナは怠惰な天使……惰天使だった。

『いまね、ちょうど君の世界の文化にはまっているんだ。
 漫画にアニメにゲーム……こっそり課金もしてるよ。だから、仕事してる暇なんて無いんだよね~』

 本当に、とんでもなくダメな惰天使だ……。だが、レベルアップが出来るのは自分だけ? とんでもないチート能力じゃないか。
 言われなくても、そうそう他言するべき事ではない。だが……。

「内緒にしてもいいけど……ボクにも、それなりの利益はあるよね?
 色々知りたい事があるんだ。まずは、ボクのスキルはレベルアップで、どう強化されて行くのかな。教えてくれるよね?」 

『う~ん、しょうがないね。わたしの怠惰な生活には代えられない、教えるよ』

「じゃあ……ああそうか。僕は、今どのくらいレベルアップの経験値があるんだ?」

『……ん、君はあの時に手持ち経験値を使わないで、溜め込んで転移したから□○×△○○くらい、いっぱいあるね~」

「ちょっと待って! あの時って、ボク達はルイジアナに会った事あるのか?」

『あ~そうか、あそこでの事は記憶に残らないんだ……いけない、テヘペロ? ねえねえ、いまテヘペロ、ちゃんと出来てた?』

 この天使かなりダメだ。
 もう一度聞きなおすと、ため息をつく。鋭く何かをうかがう(たぶん、他の天使の目か?)様子。そして一転、けだるそうに話しだす。

『……話すの面倒くさいし、思い出させてあげるね。誰にも言っちゃあダメだよ?」

「ああ、わかった。ルイジアナ……頼む」

 そして、ボクは思い出した。ボク達は、観覧車から城に召喚される迄の間に、天使達に会っていた。


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よろしくお願いします。
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