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第二章 ボクと彼女と××××!?
14、ボクと彼女と連合国2 人口侵略?民主主義オセロ
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やまもと王国では、すでに公務員の試験制度での登用を身分に関係なく始めている。
更に各地区のまとめ役を選挙で決めさせた。
各ギルドも右へ習えで、ギルド長をギルド選挙で選ぶ方向で変わりつつある。
日本の進んだ農業畜産技術で品種改良された生産物は、この世界の農産物などを駆逐する勢いだ。
環境破壊に気をつけながら、各種工業も発展させている。
その一方で、この国にもともとあった文化や農産物の保護を始めた。
『拓真さん、これとか美味しくないのに保護するんですか?』
「これが、日本の苺や葡萄並みに美味しくなったところを想像してみて?」
『また、違った美味しさが……楽しめるんですね』
「日本の食べ物の美味しさの一因は、品種改良と生産技術の成果にもあるんだよ」
すっかり食いしん坊キャラが板に付いたセリアスである。
文化もだが、発展させないうちに失くしてしまっては、その損失は計り知れないだろう。
中世ヨーロッパに壊滅させられた文化文明が発展していたらと思うと残念でならない。完全に破壊される事なく残った日本の文化は世界を席巻しているじゃあないか?
「それに、地球には無い植物だから、帰ったらコレだけでも大金持ちだよ」
「流石だね、日本に帰っても拓真についていけば間違いないね」
ボクは彼女にニヤリと笑って見せた。
文化も宗教も考え方も違いすぎる外国人が大量に移民してきたら、それはもう侵略行為と変わらない。長年イスラム系移民を受け入れてきたヨーロッパは、いま危機的な状態にある。
侵略的に外国への移民政策を進める国があり、いま人口侵略という言葉まで存在する。
国家の構成員たる人民は最低限、その国家に忠誠を誓うべきだろう。でないと、その国家は成り立たなくなってしまうだろう。
と言ってもボクは、移民を進めているわけではなく。オセロゲームの様に、黒から白にヒックリ返しているだけだ……。
王制による独裁政権、階級社会。虐げられる事を良しとしない人達が、やまもと王国から知識を得て少しづつ増えている。
セリアスに国王として承認を受けた謁見の間は、いまや様変わりしている。
諸外国との来るべき戦いにおいて、格の違いを見せ付けるためである。
その一角には、大画面TVが備え付けてある。
これを取り寄せた時のルイジアナの喜びっぷりは、見ていて……他には見せられないと思った。
天使への信頼が揺らぎ、ひいてはボクと彼女の権威が薄れてしまう。
ルイジアナには、アメを与えすぎな気がしないでもないが、日本の文化の底は果てしない。
もはや、麻薬の様に捕らえて離さないと思う。
与えた仕事以外の時間は、ここで過ごしているんじゃないだろうか? いまも、ドラゴンファンタジーⅦのパッケージ版に夢中になっている。
セリアスとショタエルフ、ロリエルフも居る。から揚げ、ハムなどオードブル。ケーキにドーナツ、アイスクリーム。高カロリーメニューを色々置いてある。
ボクはエルフ達に、高カロリーな食べ物を勧めてきた。こっそりと、ポッチャリエルフ計画を推進しているのだ。
「アレだけ食べて太らないとか、ずるい……」
彼女がセリアスを見て呟いた。天使は食べて無くても問題ない上に、食べても栄養にならず太らない。
「明日香様、私達にはロスウェイトの実があるじゃないですか」
「うん……、エルフには感謝してる。あの実のおかげで安心して食べられる」
何それ? ボクの視線に彼女が答えてくれた。
ロスウェイトの実というのは、エルフに伝わってきたダイエットの実らしい。
太ったエルフを見かけなかったのは、この実のせいおかげだと言う。
「そんなに、すごい効果なんだ?」
「うん、すごいよ革命的なダイエット食だよ」
「……それは、知らなかったな」
知ってれば、無駄なマネはしなかったのに……。
ボクとした事が、情報不足だった。
せめてもの事、色気より食い気に走っているエルフを見て思う。
人の行動は、情報に左右される。
そろそろ、この世界の権力者に、バカなマネをしないように知識を与える頃合いだろうか。
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各ギルドも右へ習えで、ギルド長をギルド選挙で選ぶ方向で変わりつつある。
日本の進んだ農業畜産技術で品種改良された生産物は、この世界の農産物などを駆逐する勢いだ。
環境破壊に気をつけながら、各種工業も発展させている。
その一方で、この国にもともとあった文化や農産物の保護を始めた。
『拓真さん、これとか美味しくないのに保護するんですか?』
「これが、日本の苺や葡萄並みに美味しくなったところを想像してみて?」
『また、違った美味しさが……楽しめるんですね』
「日本の食べ物の美味しさの一因は、品種改良と生産技術の成果にもあるんだよ」
すっかり食いしん坊キャラが板に付いたセリアスである。
文化もだが、発展させないうちに失くしてしまっては、その損失は計り知れないだろう。
中世ヨーロッパに壊滅させられた文化文明が発展していたらと思うと残念でならない。完全に破壊される事なく残った日本の文化は世界を席巻しているじゃあないか?
「それに、地球には無い植物だから、帰ったらコレだけでも大金持ちだよ」
「流石だね、日本に帰っても拓真についていけば間違いないね」
ボクは彼女にニヤリと笑って見せた。
文化も宗教も考え方も違いすぎる外国人が大量に移民してきたら、それはもう侵略行為と変わらない。長年イスラム系移民を受け入れてきたヨーロッパは、いま危機的な状態にある。
侵略的に外国への移民政策を進める国があり、いま人口侵略という言葉まで存在する。
国家の構成員たる人民は最低限、その国家に忠誠を誓うべきだろう。でないと、その国家は成り立たなくなってしまうだろう。
と言ってもボクは、移民を進めているわけではなく。オセロゲームの様に、黒から白にヒックリ返しているだけだ……。
王制による独裁政権、階級社会。虐げられる事を良しとしない人達が、やまもと王国から知識を得て少しづつ増えている。
セリアスに国王として承認を受けた謁見の間は、いまや様変わりしている。
諸外国との来るべき戦いにおいて、格の違いを見せ付けるためである。
その一角には、大画面TVが備え付けてある。
これを取り寄せた時のルイジアナの喜びっぷりは、見ていて……他には見せられないと思った。
天使への信頼が揺らぎ、ひいてはボクと彼女の権威が薄れてしまう。
ルイジアナには、アメを与えすぎな気がしないでもないが、日本の文化の底は果てしない。
もはや、麻薬の様に捕らえて離さないと思う。
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セリアスとショタエルフ、ロリエルフも居る。から揚げ、ハムなどオードブル。ケーキにドーナツ、アイスクリーム。高カロリーメニューを色々置いてある。
ボクはエルフ達に、高カロリーな食べ物を勧めてきた。こっそりと、ポッチャリエルフ計画を推進しているのだ。
「アレだけ食べて太らないとか、ずるい……」
彼女がセリアスを見て呟いた。天使は食べて無くても問題ない上に、食べても栄養にならず太らない。
「明日香様、私達にはロスウェイトの実があるじゃないですか」
「うん……、エルフには感謝してる。あの実のおかげで安心して食べられる」
何それ? ボクの視線に彼女が答えてくれた。
ロスウェイトの実というのは、エルフに伝わってきたダイエットの実らしい。
太ったエルフを見かけなかったのは、この実のせいおかげだと言う。
「そんなに、すごい効果なんだ?」
「うん、すごいよ革命的なダイエット食だよ」
「……それは、知らなかったな」
知ってれば、無駄なマネはしなかったのに……。
ボクとした事が、情報不足だった。
せめてもの事、色気より食い気に走っているエルフを見て思う。
人の行動は、情報に左右される。
そろそろ、この世界の権力者に、バカなマネをしないように知識を与える頃合いだろうか。
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