異世界転移はペットを連れて☆チートな守護者の異世界ライフ

亜々流

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第三章 冒険者ギルドへの依頼とメディック家の危機!

5、馬車の追跡中にシャドーウルフの群れに囲まれました

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 街道をずっと歩いて行く。右手には、小さな山とその裾野に広がる森林がある。
 遠くに響く鐘の音をうさ子が知らせてから、一時間程で右手の森林の切れ目、北のマルクマの町へ向かう分かれ道に来た。
 そのまま街道を行き、左側の草原に道を外れるとメディック家の人達と会った場所になる。

 腕時計を見ると、時刻は19時を回っている。
 この世界は暦を月齢にあわせて月の初めを新月、15日を満月としている。今は4ノ月11日で、月明かりは充分である。

 夜になり、暗いという感覚はあるのだが、ボクは月明かりで不自由なく見えていた。

 馬車は、北のマルクマ側に向かっている。ノートを破り[北へ カイト]と記し、道しるべの立て札の近くに石を重しに置いておく。
 その時、きゅるるるる……とボクのおなかが鳴った。ぽち、たま、うさ子もおなかを空かせている筈だ。

「……ごめん。ご飯が、まだたったね」

『『『だいじょうぶ~』』』

 そうは言っても、おなかが空いてるのは伝わってきた。アリスちゃんを助けたいんだね。でも、腹が減っては戦は出来ぬって諺もある。

「ここから先、まだ長いからね。食べられる時に食べておかないと」

『『『おなか空いた~』』』

 10分ほどの休息だったが。もふもふの高い癒し効果で、充分にリフレッシュされていた。

 マルクマの町方面へ街道を進む。
 北へ約7キロの距離で敵の存在を、ぽち、たま、うさ子が知らせてきた。

『『『カイト、てき~! モンスター!』』』

 町の外の敵は盗賊だけではない。むしろモンスターの方が多いのだ。比較的安全な街道も、夜ともなれば襲われる確率は増えていく。
 この世界では、野生動物の多くも魔物などのジョブを持っている。そして、それだけ強力である。

「シャドーウルフ! 群れの数は?」

 群れで行動する黒色の狼だ。闇の中でより強くなる特殊な身体強化のスキルを持っている。強力な個体になると瘴気のブレスを使う。

『いっぱい!』『あつまってくる』『カイト~』

 まだ距離はあるが、近づかれたら数で圧倒される。伝わってくるイメージでは、シャドーウルフの群れは100匹ちかい。
 ボクのMPは85で撃てる雷魔法は約80発、すべてが当てられるとは限らないのだ。


名前:山本 海斗 Lv4 ジョブ:守護者(限定) 種族:人族
HP  82 MP  85 
筋力   57 (ステータス+:9、8、5)
速さ   56 (ステータス+:8、9、8)
防御   57 (ステータス+:9、8、7)

魔力   59 (ステータス+:10,10,9)

スキル:亜空間収納アイテムボックス+魔力変換 体術(特)Lv1
    
(スキル+:身体強化Lv2 雷魔法Lv2 治癒魔法Lv2)


 確実に当てられる距離まで近づかせたら、そのまま距離を詰められて終りかねない。
 ボクは、キャリーバックを背負うとサンダーボールを撃ちはじめた。

 撃ったサンダーボールは30発を超えている筈だ。シャドーウルフも20匹以上倒れている。だが、逃げ出す気配がなかった。

 ウォ~ン、ウォウォ~ン。

 うなり声を上げるシャドーウルフの中で、一匹だけ吼えている奴がいた。こいつが群れのボスなのか?
 サンダーボールを集中させると一発が当たるかと見えたが、吐き出した黒い塊に相殺された。

『『『カイト、うしろ!』』』

 三匹のシャドーウルフが特攻を仕掛けてきた。

 アンブロスの腕輪を展開させて、更にスタンガンを纏わせる。二匹を殴りつけ吹き飛ばす。一匹は左腕に噛み付いてスタンガンの電撃で倒れた。
 更に特攻を仕掛けてくるシャドーウルフの群れには、もうサンダーボールの狙いをつけている余裕はなかった。
 もはや勝ち目は無く、数の暴力に屈しかけていた。

『ごめん……。ぽち、たま、うさ子』

『『『カイト! ……誰か来る!』』』

 まず、三本の投擲されたナイフがカイトに迫るシャドーウルフを次々と倒していく。
 続いて、剣の暴風が吹き荒れた。

 駆けながら進路上のシャドーウルフを、薙ぎ払って行く。

 カイトの傍らに来てシャドーウルフを気迫で怯ませると、その冒険者は言った。

「無茶苦茶に金払いの良い依頼人のカイトさんってのは、やっぱり体術スキルのカテキョー依頼で来た、カイトさんだったんだねぇ」

 そこには、ブランカさんが立っていた。

「……ブランカさん、感謝します!」
『『『ありがと~』』』

「たまたま、割の良い仕事をしただけです」

『『『ムキムキ、てれてる~』』』

 ボクは体勢を立て直すとサンダーボールを撃ち、更にシャドーウルフを倒した。しばし距離をとり睨み合う……。

 ウォウォーン、ウォン。

 やがて、シャドーウルフのボスが吼え声を上げ群れが引いていった。

 体が暖かくなったと思ったら、うさ子がキャリーバックの中から治癒魔法をかけてくれている。

『カイト、ケガなおす~』

『おお、ありがと~うさ子』

 落ち着いてきたので、色々聞いてみる。他に依頼を受けた冒険者はいないのだろうか。

「ブランカさん、一人だけなんですか?」

「それじゃ、ギルドも私もぼったくり過ぎになります。たまたま、依頼現場に居て依頼人がカイトさんらしいので、私だけ先行して追いかけてきたのですよ」

「私のほかに7人ほど、緊急の指名依頼をかけると言ってましたね」

「……ボクとギルドで別れてから、そのまま?」

「しばらく、待ちましたが、待ちきれず先行しました。夜は危険ですから」

 ボク達が助かったのは、ブランカさんの優しさのおかげだった。本当にありがとう。


『『『カイト、森から人が来る』』』
『いやなにおいと、アリスのにおいが少しする』

『とうぞく? 21人いる』

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