異世界転移はペットを連れて☆チートな守護者の異世界ライフ

亜々流

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第三章 冒険者ギルドへの依頼とメディック家の危機!

6、盗賊に囲まれる一点突破! アリスちゃんを助ける

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 シャドーウルフとの戦いで死線を潜り抜けたせいか、ボクのレベルは5も上がっている。雷魔法と体術もレベルアップした。
 ステータス+も上昇している。見ると、ぽち、たま、うさ子もレベル2になっていた。


名前:山本 海斗 Lv9 ジョブ:守護者(限定) 種族:人族
HP  80/132 MP  20/135 
筋力   67 (ステータス+:11、10、7)
速さ   66 (ステータス+:10、11、10)
防御   67 (ステータス+:11、10、9)

魔力   69 (ステータス+:12,12,11)

スキル:亜空間収納アイテムボックス+魔力変換 体術(特)Lv2
    
(スキル+:身体強化Lv2 雷魔法Lv3 治癒魔法Lv2)


「ブランカさん、森から盗賊が21人出てきます」

 カソカテ山の森の方向を伺い、ブランカさんが呟くように言う。

「……ん? まだ距離がありますね。その割りに情報が細かい」

「おそらく、アリスちゃんを攫った奴らの仲間です」

「成功報酬の対象ですね。
 安全を期するなら、一時撤退して後続の冒険者と合流して……ですが」

 やはり、無理か……先ほどボク達は死にかけたばかりだ。他人を巻き込んで我がままを通すわけにも行かない。……アリスちゃん。

「危険ですが、無茶というほどでもないですよ。戦い方しだいです」

 表情を読まれたかな? ブランカさんがニッコリと微笑みかける。

「この付近の盗賊なら、一月ほど前に行商人の護衛をした時に戦っています。
 たぶん、同じ奴等でしょう。その時は二人パーティだったのですが……ちょうど良い敵討ちになります」

 ブランカさん、盗賊に仲間を……。

「一当てして分断、出払っている隙にアジトを急襲出来れば良いのですが……。先に場所を聞き出す必要がありますね」

「ブランカさん、盗賊のアジトなら臭いで見つけられますよ」

「……におい?」

『ぽち、たま、うさ子、挨拶して』

「わん!」「にゃ~」「キュ~」
「ぽち、たま、うさ子です。この子達が見つけます」

 キャリーバックから顔を覗かせてブランカと顔合わせする。

「はあぁぁ。……か、可愛いですね」


 盗賊は正面に7人、距離をとり左右からそれぞれ7人が回り込もうとしている。

 作戦が決まった。
 まずボクが正面の敵に魔法をぶち込んで、そのまま突っ込んで一点突破する。

「動き出したら、足を止めちゃあダメですよ。囲まれます」

 ブランカさんが言う。
 うん、シャドーウルフとの戦いを思い出して反省する。せめて、四方を囲まれない場所に移動すべきだった……。

 時間はかかるが、集中して魔力を込めていく。1,2,3,4……。
 ボクは、正面の盗賊達に向けてMP9を込めたサンダーボールを撃ち放った。

「いっけ~!」『『『た~ま~や~』』』

 じ、事件です。テロです爆弾魔がいます。……ボクですか?
 サンダーボールが着弾すると、閃光が走り周囲60mくらいを爆破した。

 破壊力の上限を確認するような練習? 町中で、出来るわけないじゃないですか! ボクも予想外の威力にビックリしましたよ。

「あの……行きましょうか」

「……ああ、そ、そうですね」

 敵も動きを止めていた。その中を駆け、爆心地を飛び越えて行く。たぶん7人? の盗賊の成れの果てを見ないように気を付けて……。


「怯むな!あんなの何発も撃てるわけがねぇ!」

 しばらくして遠くに、そんな声が聞こえて来た。だが積極的に追ってくる気配は無い。

『ぽち、奴らのアジトまで臭いをたどれる?』

『だいじょうぶ~』

 ぽちの案内で、どんどん進む。やがて草木で偽装した洞穴の入り口を発見した。ここが盗賊のアジトのようだ。

『なか、ふたり』『とうぞく、ひとり~』『アリスいる~』

「中に居る盗賊は一人、アリスちゃんもいます」

 ブランカさんが飛び出していく、早い。

 正体不明の敵にいきなり襲撃を受けて、盗賊は攫ってきたアリスちゃんを人質にする? 
 人質が通じるかどうか? それは正体がはっきりしている場合に通じるロジックなので……。

 まともにブランカさんと相対した見張りの盗賊は、あっけなく倒されていた。


 縛られたアリスちゃんが倒れている。

 キャリーバックから飛び出して、うさ子がアリスちゃんの上で治癒魔法を使う。たまが気付? でピリピリしてると、ぽちが顔をなめだした。

 ボクがナイフで縄を切ってあげると、アリスちゃんが目を覚ました。

「これは治癒魔法……。まさか、聖獣?」

 ブランカさんが呟く。……ぽち達の正体がバレた?
 
『『『くちふうじ~!』』』

 ブ、ブランカさん危な~い! 時すでに遅く目の前に殺到した、ぽち、たま、うさ子に、ブランカさんが壊されていた……。
 うるうるとした瞳で見上げる可愛いポーズのぽち、たま、うさ子。……完全に、やられてしまっている。

「あっははぁはは……かわいい~。しゃ、しゃわりたい~」



 目を覚ましたアリスちゃんが、ようやく状況を理解して事情を話し出す。

 通りで会った薬師ギルドの職員にミッシェルさんへの届け物を頼まれ、家に行きその帰りに攫われ馬車に連れ込まれたらしい。

「ブランカさん……ブランカさ~ん、この後どうします? このまま此処にいると、残りの盗賊が帰ってきますよね……」

 ボクは何度か呼びかけ、ぽち、たま、うさ子の作り出す癒し空間からブランカさんを引き戻す。

「……此処なら囲まれる心配ないですから、安心して盗賊のお掃除が出来ますね」

 ニッコリと微笑むブランカさん、その微笑みは少し怖かった。そういえば此処の盗賊達は、ブランカさんにとって仲間の仇だった……。


「じゃあ、盗賊が帰ってくるまで、腹ごしらえでもしておきますか?」

 アリスちゃんが目を輝かせる。攫われて、ご飯を抜かされた胃が警報を鳴らし顔を赤らめた。

 手持ちのお菓子を一通り出していく。飲み物はこの世界で手に入れたジュース類をペットボトルに入れ替えてある。
 ぽち、たま、うさ子のミルクを出して……アリスちゃんによだれが……ぷっぷぷぷ。

「うおっ~!な、な、なにこれ~!」

 初めて食べたブランカさんも、大声で吼えた。ええと……今は、此処でまだ盗賊待ち中ですよ?

「なんて物を隠して、いたんですか! もっと早く教えて欲しかったです!」

 って、ブランカさん初めて会ったの今日……もう昨日か? ですから~。

 興奮収まりきらぬブランカさんに、忘れず口止めをしておく……。
 ぽち、たま、うさ子の命にもかかわるので、と言うと神妙に聞いてくれた。


 一時間ほどあと帰ってきた盗賊を危なげなく、アメちゃんで頬を膨らませたブランカさんが……倒していく。
 6人ほど倒されて退却を決めた盗賊達だが……。その退路を、冒険者に断たれた。

 後続の冒険者が追いついてきたのだ。

「ん~なんか、ほとんど終りかけてる?」
「こんなんで、20万マールって美味しすぎ~」

「盗賊討伐の報奨金も入るし~何か悪いね~」

 実力差は圧倒的らしく、鼻歌交じりに倒していく。
 カソカテ山を根城にする名も無い盗賊団(有ったかもしれないけど)は、この日壊滅した。


 冒険者達と合流して挨拶する。

「え~と、ブランカさんに。そちらが依頼人のカイトさん、でアリスちゃん?と言うことは~」

「っしゃ~、成功報酬もゲット~!」
「うそっ? 40万+討伐報酬~」

 夜の移動は危険で、マルシカの町の門は朝まで開かない。

 ボク達はそのまま盗賊のアジトで朝まで休息する事になった。篝火の中で冒険者達がダベッている。

「……ここの所、盗賊が活発になってたの狙いが、アンブロスの腕輪だったらしいぜ」

「ん、じゃあ? 武器店の親父が殺されたのも関係あるのか」

「仕入れたのは確からしいな……」

「……例の公爵がマルシカに来たってよ」

 聞き捨てならない重要情報が、ボクの耳に飛び込んできた。両手にはめてる、この腕輪……やっかいの元らしい。
 うとうとしかけていたが、目がさえて来て眠れない。ここは、聞き耳を立てておくべきか……。

 朝7時頃に出て、マルシカの町に着くのは昼頃になるかな……。帰ったらぐっすり寝よう。
 見張りで起きているブランカさんに、今日の練習のキャンセルを告げておいた。

「昨日は、疲れたでしょう? いきなり……本番でしたからね」

 ブランカさん、その言い方は何かエロいです。
 冒険者さんがこちらを見てニヤリって……勘違いしちゃってますよ~。


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