異世界転移はペットを連れて☆チートな守護者の異世界ライフ

亜々流

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第七章 ダンジョンには女神様が待っている

4、追跡……ダンジョン三匹無双☆低層階だもの

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 最初の階段を下りる。ダンジョンの中は広く、そして明るかった。
 幅も高さもが5メートルはある通路が続く。

 壁にデザインされた文字が書いてある。ストリートアートみたいなやつだ。

《これより先に行く者すべての希望を捨てよ……ナンチャッテ》

 何だこれ、女神様? マジですか? 何て事を思って見ていると……。空野夫婦が、何か思い出したようで顔をしかめて言う。

「……これ、五年くらい前に家の店にも落書きされてた?」

「ああ、あの……」

「これ、ラクガキなんですか? バチとか当たらないですか?」

「そのナンチャッテさんって人は、女神に呪われたって聞いたよ」
「それでラクガキも無くなったのよね~」

 異世界にもあるんだねストリートアート。でも、ちゃんと許可された場所でやらなきゃ迷惑なラクガキになっちゃうね。


 キャリーバックから出て、ぽち、たま、うさ子が、やる気満々である。

『カイト、魔法やりた~い』『ビリビリボールいく~』
『うさ子もやる~』

『うん、わかった。でも、あぶないから遠距離だけだよ』

 ぽち、たま、うさ子が雷魔法で先行して攻撃する事をボクは皆に告げる。探査能力に優れている三匹が最初の一撃を決める。
 なので、生きて動いているダンジョンモンスターが、なかなか見られない。

『た~ま~ヤーッ!』『た~ま~ヤーッ!』
『た~ま~ヤーッ!』

『た~ま~ヤーッ!』
 近づいていくと、ビックラットらしき4体の黒こげが転がっている……。

「たまちゃん、つよ~い」「おおっ~」
「ぽちさん、すごい。流石は聖獣です」
「……!」「……聖獣ですからね」

 賞賛を受けて、ぽちが尻尾を振っている。タマが尻尾を立てて気取ってる。うさ子がぴょんと跳ねる……。三匹はご機嫌で、ダンジョンを進む。
 ボク達は三匹を見守りながら付いて行く。

 三匹が次々と魔法を撃つと、そこにモンスターがいる。
 空中に向けて撃つと、大コウモリが落ちていた。視界に入ると同時に倒してしまう。

 5階10階15階……と、階段を降りた場所にセーフティゾーンがあった。ぽち、たま、うさ子の無双で15階迄来て、セーフティゾーンでお昼休憩になる……。

『つかれた~』『たのしかった~』
『ごは~ん~』

『ご苦労様~』
 ボクは、そう言って優しく撫でてあげた。


 お昼の後15階から、やっとボク達人間の出番である。
 ダンジョンは全100階層である。通常17歳の冒険者なら20階に行ければ良いほうなのだが、花音ちゃんを見て判断するなら20~30階くらいだろう。

『ぽち、臭い追跡たのむぞ』

『まかせて~』

 ぽちには、和也君の臭いの付いた持ち物を嗅がせてある。たま、うさ子は、キャリーバックの中に入り込む。
 お昼で休んでいるので疲れたというより、飽きたのだろう。

 明らかにオーバーキルな、実力者のブランカさんマリアさんには見守っていてもらう。
 せっかくのダンジョンなので、ボク達の練習を兼ねる事にしたのだ。

 空野家の三人も強かった。
 アイテムボックスの中の武器に持ち替えて、剣、槍、弓と自在に使う。スキルレベルも3くらいありそうだ……。

 地下20階を過ぎると、スケルトンやゴーレムも出てきた。
 ボクが雷魔法で倒していくと、ブランカさんが悲しそうな目をしている……。ボクの戦い方に、何か弱点とかあるのだろうか? 聞いてみた。

「……いや、そのせっかくのお菓子の元が、雷魔法で消えてしまうと思うと」

 単なる食いしん坊だった……。お菓子中毒が進んでいる。
 だが、MPは節約してやろう。アンブロスの腕輪と体術を使って倒す事にする。
 ボクはキャリーバックをブランカさんに預けた。

 アンブロスの腕輪も魔力を使うが、消費量は少ない。最初に魔力を通せば、後はほとんど消費しない。

 22階のスケルトンの骨を砕いていく。腕の骨やあばら骨を砕いても倒せない。頭蓋骨、首の骨や脊椎をくだくと、崩れ落ちていった。

 ゴーレムも頑丈だ。投げ飛ばすと動きが悪くなるが壊れない。だが、急所は人間と同じだった。頭か胸部を砕けば、破壊できる。
 1本背負いで頭を叩きつけるように投げる。アンブロスの腕輪で強化された拳で砕く、手を突き入れて、内部構造を握りつぶす。

 やはり、見た目は悪いがアンブロスの腕輪は最強クラスの武器だ。そして、この階層のレベルなら、ボク達は無双できる。

『臭い見つけたよ』

 ぽちが知らせてくれる。地下23階への階段を下る。

『かずや、ひとりだよ』『たたかってる』
『みつけた~』
 
「和也君、見つけたようです。一人みたいですが」

「……パーティー組んでるんじゃなかったか?」

「「……?」」

「よく分かりませんが、急ぎましょう」

 ボク達は、ぽちの指示する方向に足早に進む。花織さん花音ちゃんが不安そうな顔をしている。
 10分ほど行くと、遠くに姿が見えてくる。

 そこに2体のゴーレムと、一人で戦う和也君が居た。

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