異世界転移はペットを連れて☆チートな守護者の異世界ライフ

亜々流

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第八章 ダンジョンを攻略して女神様に会おう1

3、60階層水のエリアへ☆ダンジョン包囲網の崩壊?!

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☆☆☆

「……出て来ないだと~! 何故バレた!」

 ダンジョン入り口で見張りをしていた兵士が、呼び出されて叱責を受ける事になった。
 各町から来た兵は、ここで待機するのは後七日が限度だと言う。マリアクアからの兵は増員を入れても50名ていどである。
 これでは、包囲網の維持は出来ない。と、結論を出さざるを得ない。
 マリアクアにいる伯爵に、緊急の連絡がいくことになる。
 
 
「このままでは、兵士が帰ってしまうではないか。
 マリアクアの兵だけで、プリン堂の奴らを捕らえる事は可能なのか?」

「おそらくは、ダンジョンの中で強化して出てくるものと思われます。冒険者ギルドで、確かめたところプリン堂の者たちは、戦闘系の素質があったようです。
 また、一緒にいたという冒険者二人の経歴を問い合わせたところ……。わが陣営で、単独で押さえ込める兵は、いないかも知れませぬ。
 そうなると困難になる事が予想されるでしょう」

 家令が答えると伯爵は、言葉にならぬ叫びを上げて、飲みかけのグラスを床に叩き付けた。

 少数精鋭で行くしかない。周囲を怯えさせながら、伯爵は考える。
 暗部の仕事もできる、自分の手下……だけでは足りない。

 誰に手を借りるべきか……。実のところは犯罪である。
 表だって手を借りるわけには行かないのだ。

 伯爵には、一人しか心当たりが無かった。
 コレクターとして知られる聖王家の公爵である。公爵のコレクションは広範であり、グルメな伯爵とは趣味がかぶる事もあるのだ。
 何度か珍しい食べ物を提供して顔をつないである。

 公爵の聖王家内での力は、肩書きだけに過ぎないのだが……。犯罪的な方法でコレクションを増やす過程で、公爵は闇組織との繋がりを強めていた。

「……聖王都へ向かうぞ! 公爵との会談を取り付けておけ!」

「はっ、かしこまりました」


☆☆☆


 ボク達は地下55階を拠点に、充分にレベルを上げた。
 ぽち、たま、うさ子に至ってはレベルアップした上に進化までしていた。

 三匹が進化して、それぞれがスキルを確認をした時に、ぽちが悲しそうな顔をする。
 たまがテレポートで瞬間移動して、うさ子がエアウォークで空を駆ける中、ぽちのマジックテールは尻尾が二本になっているだけで特に変化が分からなかったのだ。

 だが、ステータスを見るとMPが少し増えていた。ボクに取ってMPは生命線である。MPは多い方が良い。レベルが上がれば、二倍にまでなるようだ。

「ぽち喜べ、ぱっと見は分からないけど、すごく役に立つスキルだよ。
 それに、尻尾が二つとか可愛いと思うよ?」
『たまも、しっぽ二つほし~』
『うさ子も~』

「うん、また三匹で教え合おうな」

 ぽち、たま、うさ子のスキルは、ボクにも使える。機動力が増したのは嬉しい。三匹に何かあっても、すぐに駆けつけられるようになるだろう。
 ぽちのマジックテールは、実体を持つ幻の尻尾でMPは、実体化させなくても増えてくれている。ボクが尻尾を生やす必要が無いのを知ってホッとした。
 ボクに、猫耳や尻尾の類が似合うとは思えないからね……。

 ボク達はダンジョンに入って10日目に、やっと60階へ続く建物の近くに来ていた。
 前回同様にセーフティーゾーンの手前で、強敵が立ちふさがる。
 探知したとおり、森から現れた三匹のブラックベア。抜きん出た力を持つ一匹をブランカさんマリアさんが受け持つ。
 
 ギリギリまで引き付けて、たまがサンダーボールを当てると、瞬時に姿を消して距離をとった場所に移動している。
 うさ子は、空中を駆けて斜め上で止ると、そこからサンダーボールを叩き込む。ぽちは二本の尻尾を揺らして地をかけながら雷撃を当てる。
 三匹とボクの十字砲火で、傷だらけのブラックベアをボクが正面から受け止める。

 電撃を込めた両の手を盾に、弾き飛ばす。
 倒れた所に、ぽち、たま、うさ子の魔法が集中して、そこにボクが突っ込んで止めを刺した。

 ブラックベアを倒して援護しようとするが、どちらも終わりかけていた。

 ボク達は60階へ降りて、一日を終わる。
 明日から60階を拠点に力をつけるために……。

 60回のセーフティゾーンは建物の中だった。
 扉を開けると、そこから先は水の中になっている。外に出て、水の中に入る。

 60階層は水のエリアらしい。どうなっているのか? ボク達は、水の中で息をしていた。息は出来るのに、声は伝わらず会話が出来ない。
 水の中でも音は伝わる筈なのだが……息を出来るようにしている謎の力が、水と喉から出る音も遮断しているのかもしれない。

 水の抵抗は通常通り動きを妨げて、スローモーションの様にしか動けない。スキューバダイビングの経験はないが、こんな感じなんだろうか。
 
 ボク達は一度、引き返す。
 最低限の合図を決めておく必要があるだろう。
 ボクとぽち、たま、うさ子のように念話が通じればよいのだが……。

『カイト、やってみる?』『できるきがする~』
『なんとなく、分かるときあるよ~』

 ボクと念話で会話を続ける事で、念話スキルの練習に成っていた筈ではある。スキルの習得はしていないが、必要を感じなかったせいかも知れない。
 やる気になってる三匹なら、期待して良いだろう。

『よし、60階のセーフティゾーンで、スキルのお勉強会にするよ』

『『『ラジャ~』』』

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