異世界転移はペットを連れて☆チートな守護者の異世界ライフ

亜々流

文字の大きさ
66 / 71
第二部一章 第七王家の所領で盗賊退治

5、第七王都の盗賊退治と緊急依頼☆冒険者初仕事?!

しおりを挟む
 レーダーの索敵範囲を広げていくと、盗賊の向こうから街道を馬車がこちらに向かってきていた。狙いは馬車の方だろう。
 念話をリンクさせて、情報の共有を行う。

『助けに行く~』『テレポートする~?』
『いく?』

「テレポートでは行かない、油断大敵だよ。盗賊の中にも強者がいないとも限らないからね」

「この距離だと、相手の強さが分からないですね」

 近づきながら、盗賊達の強さをチェックしていく。今のボク達から見れば、盗賊は雑魚クラスだった。そして、一気に距離をつめようとした時……。

 盗賊達は、馬車を囲んでいた。のだが……馬車から、屈強な兵士が八人出てきた。どうやら馬車は、盗賊を退治するための囮だったようである。

 ボク達は、歩みを止めた。見たところ盗賊の勝ち目は、日本の消費税ほどもないだろう。それも現在のではなく、初期のパーセントでだ。

『あっ、馬車側の兵士。こっちにも気が付いたみたいだね』

『……どうします?』と、花音ちゃん。

『逃げたら、盗賊の仲間と勘違いされるかも……。終わるまで、休憩にしようか?』

『さんせ~』『『プリン~』』

 ボク達が厚めの布地をレジャーシートにして、半時ほどモフモフなティータイムを過ごしていると、どうやら戦いが終わったみたいだ。
 もうしばらく待つと、三名の兵士が近づいてきた。
 殺伐とした戦闘から、警戒しながら近づいて来た兵士達。ボク達の、のんびりモフモフ空間に呆れていた。

「あ~、盗賊の仲間とも思えないが……。念のため、王都まで同行してもらいたい」

「「は~い!」」『『『は~い』』』

「我々は、第七王都の第一騎士団の者だ。私は騎士隊長のジェフリー。ふたりは、冒険者なのかな?」
 
「ええ、冒険者です。ボクはカイト、彼女はカノンと言います。つい最近まで、ダンジョンで修行してました」

 女神の領域にいた=『ボク達、悪い冒険者じゃないよ』と、いうアピールである。


 何人か生き残りの盗賊が手を縛られて、馬車に伸びるロープに繋がれていた。
 馬車に乗るのは先ほどの三名とボク達、残りは盗賊を見張りながら徒歩である。馬車はゆっくりと王都へ引き返す。
 王都に向かう馬車の中で色々と尋ねてきた。

「二人とも、強いのだな……。それに、随分と遠くから盗賊や我々に気が付いていたようだが?」

 魔物使いの間では、常識なので問題ないだろう。と、三匹を撫でながら教えた。

「この子達が、音や臭いで探知してます。通常の人間の何万倍も嗅覚や聴覚が優れているんですよ」

「……ほぅ。魔物とは、そんな風な使い方も出来るのだなぁ。
 王都には、しばらく滞在するつもりなのかな?」

「何日かは。しばらくは、アチコチ旅をするつもりで、このあとは第三王家の所領に向かおうと思っています」


 第七王都に着くと、優先的に審判者のチェックを受けさせてもらえた。疑いも無事に晴れて、第一騎士団の兵士達を分かれる。
 もう、彼らと会うような事は早々ないだろう……。

 翌朝、宿で朝食を取っていると冒険者ギルドから指名依頼が来た。

 「それ、断っても大丈夫かな?」

 そう、ボク達はお金には困ってない。それに、観光で忙しいのだ。だいたい着いたばかりの王都で指名依頼って、厄介ごとの臭いがぷんぷんする。
 冒険者ギルドのお姉さんが、今にも泣きそうな顔になっている。
 
 強制はできない筈だが、ギルドとしては受けてもらわないと困る相手らしい。横暴な態度で押し付けようとしてくれば、断ったのだが……。


 連れられて行った先には、予想通りの相手がいた。昨日の第七王家第一騎士団。その隊長のジェフリーさんだった。
 どうやら、ボクが余計な情報を流したせいだね。しかし……。

「盗賊のアジト探しなら、生き残りが何人も居ましたよね?」

「ああ、大体の場所を吐かせたら……。案内できそうなのが居なくなっちまった」

 うわ~怖い……。詳しい内容は聞かないほうがよさそうだ。
 ジェフリーさん、臭いの追跡用に盗賊達のシャツを用意してくれていた。だがそれは、昨日よりも確実に血に染まっていたように思う。

 ボク達は馬車に乗せられて、盗賊のアジト近くの森に連れて行かれた。
 昨日は徒歩に合わせた、ゆっくり速度で気が付かなかったが。馬車は、最悪の乗り心地だ。

『カイト~ゆれる~』『ぐらぐらガタガタ~』
『たのし~ゆれる~』

『『…………』』

 楽しそうな三匹を目にしながら、ボクと花音ちゃんは乗り物酔いになりかけていた。


◇==========================◇

応援よろしくお願いします。
しおりを挟む
感想 95

あなたにおすすめの小説

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』

チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。 その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。 「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」 そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!? のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!! 2巻2月9日電子版解禁です!! 紙は9日に配送開始、12日ごろに発売となります。 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした

たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。 死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

処理中です...