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第二部一章 第七王家の所領で盗賊退治
5、第七王都の盗賊退治と緊急依頼☆冒険者初仕事?!
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レーダーの索敵範囲を広げていくと、盗賊の向こうから街道を馬車がこちらに向かってきていた。狙いは馬車の方だろう。
念話をリンクさせて、情報の共有を行う。
『助けに行く~』『テレポートする~?』
『いく?』
「テレポートでは行かない、油断大敵だよ。盗賊の中にも強者がいないとも限らないからね」
「この距離だと、相手の強さが分からないですね」
近づきながら、盗賊達の強さをチェックしていく。今のボク達から見れば、盗賊は雑魚クラスだった。そして、一気に距離をつめようとした時……。
盗賊達は、馬車を囲んでいた。のだが……馬車から、屈強な兵士が八人出てきた。どうやら馬車は、盗賊を退治するための囮だったようである。
ボク達は、歩みを止めた。見たところ盗賊の勝ち目は、日本の消費税ほどもないだろう。それも現在のではなく、初期のパーセントでだ。
『あっ、馬車側の兵士。こっちにも気が付いたみたいだね』
『……どうします?』と、花音ちゃん。
『逃げたら、盗賊の仲間と勘違いされるかも……。終わるまで、休憩にしようか?』
『さんせ~』『『プリン~』』
ボク達が厚めの布地をレジャーシートにして、半時ほどモフモフなティータイムを過ごしていると、どうやら戦いが終わったみたいだ。
もうしばらく待つと、三名の兵士が近づいてきた。
殺伐とした戦闘から、警戒しながら近づいて来た兵士達。ボク達の、のんびりモフモフ空間に呆れていた。
「あ~、盗賊の仲間とも思えないが……。念のため、王都まで同行してもらいたい」
「「は~い!」」『『『は~い』』』
「我々は、第七王都の第一騎士団の者だ。私は騎士隊長のジェフリー。ふたりは、冒険者なのかな?」
「ええ、冒険者です。ボクはカイト、彼女はカノンと言います。つい最近まで、ダンジョンで修行してました」
女神の領域にいた=『ボク達、悪い冒険者じゃないよ』と、いうアピールである。
何人か生き残りの盗賊が手を縛られて、馬車に伸びるロープに繋がれていた。
馬車に乗るのは先ほどの三名とボク達、残りは盗賊を見張りながら徒歩である。馬車はゆっくりと王都へ引き返す。
王都に向かう馬車の中で色々と尋ねてきた。
「二人とも、強いのだな……。それに、随分と遠くから盗賊や我々に気が付いていたようだが?」
魔物使いの間では、常識なので問題ないだろう。と、三匹を撫でながら教えた。
「この子達が、音や臭いで探知してます。通常の人間の何万倍も嗅覚や聴覚が優れているんですよ」
「……ほぅ。魔物とは、そんな風な使い方も出来るのだなぁ。
王都には、しばらく滞在するつもりなのかな?」
「何日かは。しばらくは、アチコチ旅をするつもりで、このあとは第三王家の所領に向かおうと思っています」
第七王都に着くと、優先的に審判者のチェックを受けさせてもらえた。疑いも無事に晴れて、第一騎士団の兵士達を分かれる。
もう、彼らと会うような事は早々ないだろう……。
翌朝、宿で朝食を取っていると冒険者ギルドから指名依頼が来た。
「それ、断っても大丈夫かな?」
そう、ボク達はお金には困ってない。それに、観光で忙しいのだ。だいたい着いたばかりの王都で指名依頼って、厄介ごとの臭いがぷんぷんする。
冒険者ギルドのお姉さんが、今にも泣きそうな顔になっている。
強制はできない筈だが、ギルドとしては受けてもらわないと困る相手らしい。横暴な態度で押し付けようとしてくれば、断ったのだが……。
連れられて行った先には、予想通りの相手がいた。昨日の第七王家第一騎士団。その隊長のジェフリーさんだった。
どうやら、ボクが余計な情報を流したせいだね。しかし……。
「盗賊のアジト探しなら、生き残りが何人も居ましたよね?」
「ああ、大体の場所を吐かせたら……。案内できそうなのが居なくなっちまった」
うわ~怖い……。詳しい内容は聞かないほうがよさそうだ。
ジェフリーさん、臭いの追跡用に盗賊達のシャツを用意してくれていた。だがそれは、昨日よりも確実に血に染まっていたように思う。
ボク達は馬車に乗せられて、盗賊のアジト近くの森に連れて行かれた。
昨日は徒歩に合わせた、ゆっくり速度で気が付かなかったが。馬車は、最悪の乗り心地だ。
『カイト~ゆれる~』『ぐらぐらガタガタ~』
『たのし~ゆれる~』
『『…………』』
楽しそうな三匹を目にしながら、ボクと花音ちゃんは乗り物酔いになりかけていた。
◇==========================◇
応援よろしくお願いします。
念話をリンクさせて、情報の共有を行う。
『助けに行く~』『テレポートする~?』
『いく?』
「テレポートでは行かない、油断大敵だよ。盗賊の中にも強者がいないとも限らないからね」
「この距離だと、相手の強さが分からないですね」
近づきながら、盗賊達の強さをチェックしていく。今のボク達から見れば、盗賊は雑魚クラスだった。そして、一気に距離をつめようとした時……。
盗賊達は、馬車を囲んでいた。のだが……馬車から、屈強な兵士が八人出てきた。どうやら馬車は、盗賊を退治するための囮だったようである。
ボク達は、歩みを止めた。見たところ盗賊の勝ち目は、日本の消費税ほどもないだろう。それも現在のではなく、初期のパーセントでだ。
『あっ、馬車側の兵士。こっちにも気が付いたみたいだね』
『……どうします?』と、花音ちゃん。
『逃げたら、盗賊の仲間と勘違いされるかも……。終わるまで、休憩にしようか?』
『さんせ~』『『プリン~』』
ボク達が厚めの布地をレジャーシートにして、半時ほどモフモフなティータイムを過ごしていると、どうやら戦いが終わったみたいだ。
もうしばらく待つと、三名の兵士が近づいてきた。
殺伐とした戦闘から、警戒しながら近づいて来た兵士達。ボク達の、のんびりモフモフ空間に呆れていた。
「あ~、盗賊の仲間とも思えないが……。念のため、王都まで同行してもらいたい」
「「は~い!」」『『『は~い』』』
「我々は、第七王都の第一騎士団の者だ。私は騎士隊長のジェフリー。ふたりは、冒険者なのかな?」
「ええ、冒険者です。ボクはカイト、彼女はカノンと言います。つい最近まで、ダンジョンで修行してました」
女神の領域にいた=『ボク達、悪い冒険者じゃないよ』と、いうアピールである。
何人か生き残りの盗賊が手を縛られて、馬車に伸びるロープに繋がれていた。
馬車に乗るのは先ほどの三名とボク達、残りは盗賊を見張りながら徒歩である。馬車はゆっくりと王都へ引き返す。
王都に向かう馬車の中で色々と尋ねてきた。
「二人とも、強いのだな……。それに、随分と遠くから盗賊や我々に気が付いていたようだが?」
魔物使いの間では、常識なので問題ないだろう。と、三匹を撫でながら教えた。
「この子達が、音や臭いで探知してます。通常の人間の何万倍も嗅覚や聴覚が優れているんですよ」
「……ほぅ。魔物とは、そんな風な使い方も出来るのだなぁ。
王都には、しばらく滞在するつもりなのかな?」
「何日かは。しばらくは、アチコチ旅をするつもりで、このあとは第三王家の所領に向かおうと思っています」
第七王都に着くと、優先的に審判者のチェックを受けさせてもらえた。疑いも無事に晴れて、第一騎士団の兵士達を分かれる。
もう、彼らと会うような事は早々ないだろう……。
翌朝、宿で朝食を取っていると冒険者ギルドから指名依頼が来た。
「それ、断っても大丈夫かな?」
そう、ボク達はお金には困ってない。それに、観光で忙しいのだ。だいたい着いたばかりの王都で指名依頼って、厄介ごとの臭いがぷんぷんする。
冒険者ギルドのお姉さんが、今にも泣きそうな顔になっている。
強制はできない筈だが、ギルドとしては受けてもらわないと困る相手らしい。横暴な態度で押し付けようとしてくれば、断ったのだが……。
連れられて行った先には、予想通りの相手がいた。昨日の第七王家第一騎士団。その隊長のジェフリーさんだった。
どうやら、ボクが余計な情報を流したせいだね。しかし……。
「盗賊のアジト探しなら、生き残りが何人も居ましたよね?」
「ああ、大体の場所を吐かせたら……。案内できそうなのが居なくなっちまった」
うわ~怖い……。詳しい内容は聞かないほうがよさそうだ。
ジェフリーさん、臭いの追跡用に盗賊達のシャツを用意してくれていた。だがそれは、昨日よりも確実に血に染まっていたように思う。
ボク達は馬車に乗せられて、盗賊のアジト近くの森に連れて行かれた。
昨日は徒歩に合わせた、ゆっくり速度で気が付かなかったが。馬車は、最悪の乗り心地だ。
『カイト~ゆれる~』『ぐらぐらガタガタ~』
『たのし~ゆれる~』
『『…………』』
楽しそうな三匹を目にしながら、ボクと花音ちゃんは乗り物酔いになりかけていた。
◇==========================◇
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