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10、とける
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神様は、本当に意地悪だった。
青木に好きだ、と言われた昨日。家に帰ると、あの男が可笑しそうに顔を歪めていた。その気味の悪い笑みに眉を潜めていると、
「お前の母親、死んだって」
なんの躊躇もなしに、男が告げた。
「お母さんが……?」
男は頷き、さらに可笑しそうに言った。
「再婚してたんだってな、お前の母親。最後は子どもに看取られて、静かに死んだそうだ」
顔が痺れたように動かなかった。?茲がピリピリと痛んだ。絵の具をぶちまけたようなイメージが頭の中に広がった。
次の日、わたしは学校を休んだ。
わたしの頭の中には、一日中、一つのことだけが浮かんでいた。
「ひどいこと、したな」
わたしは唇を噛み締め、泣きそうになった。
青木爽太。彼のことを思うだけで、わたしは切なくて息もできなくなる。
しゃんと伸びた背筋に、ガラスのように透き通った切れ長の瞳。少し低めの声はいつだって、わたしの耳にやわらかく届く。わたしは、そんな青木が、大好きだ。
わたしだって、同じなんだよ、青木。もう、届かないけど。
最期の日。七月八日の昼休み。私は屋上へ行った。今日が、あれから一週間だ。わたしの神様からの贈り物が、たくさんの奇跡が、今日で終わる。
今日も、晴天だった。
青木は、わたしに初めて、明日をくれた。明日の約束をしてくれた。お祭りの夜、宝石みたいな鏡の池をくれた。
たくさんのものを、彼からもらった。目に見える物、見えないもの。そのすべてを、わたしはぎゅっと抱きしめた。
その日は、珍しく屋上に行っても青木の姿はなかった。
青木は、あの手紙を読んだのだろうか。小さな手紙を。
「まあ、どっちでもいいや」
ごろんとコンクリートの床に寝転んだ。
今になって苦しくなる。服の上からそっと腹をおしてみれば、鈍い痛みが広がった。わたしはあんた達のサンドバックじゃないんだ。そんな事でも言えば、あいつらは笑うだろうか。
見えたり、見えなかったり。わたしの身体は他人の都合に合わせて変わるらしい。ずっと無視をされていたかと思えば、殴られて、ひどいことを言われて。わたしは、一体何なのだろう。何者なんだろう。……わたしは、誰かのために生きているのだろうか。
でも、今日さえ、今日さえ乗り越えれば、わたしは楽になれる。
目を閉じれば、風の香りや蝉の鳴き声、触れている屋上のコンクリートの冷たさをより感じることが出来た。
でも、もう、そんな事さえ感じることが出来なくなる。
「はあっ」
ぐっと涙をこらえたとき。息切れの声と共に、青木が現れた。……待ってたよ。
「瑞穂、来てくれたんだな」
当たり前だよ。昨日はごめんね。
好きだよ、青木。
伝えてはいけない思いにそっと蓋をして、微笑む。
「うん」
「暑いな」
「うん」
「溶けそうだな」
「うん」
「今日は、いい天気だな」
「うん」
「君は僕のこと嫌い?」
「……うん」
限界だった。
つぅ……と、涙が頬を流れる。そこだけ冷たくて、ひりひりして、痛い。
どうすればいいか分からなかった。ただ涙をこらえようとする。でも、それはできずに、ほろほろと涙は流れ続ける。
「泣くほど、僕のことが嫌なのか」
苦笑して、青木はわたしを見つめた。彼も、泣いているように見えた。
好きだよ、青木。大好きだ。でも、もう時間がないんだよ。
「嫌いだよ、青木」
もう青木の目を見ることが出来ない。見てしまえば、そのまま泣き崩れてしまう。そう思って下を向くと、青木に頭を抱きしめられた。
「じゃあ、幸せ?」
くぐもった青木の声が頭の上から聞こえてくる。
ううん、そう言うつもりだった。でも、やさしい青木の腕はそれを許してはくれない。
「幸せ」
顔を上げ見つめると、不器用に笑う彼の笑顔があった。
「もっと、幸せになれるよ」
やさしい。やさしくて、残酷だ。
これからわたしがしようとしていることを、彼は知らない。できれば、知らずにいてほしい。
「もう、十分」
わたしが笑顔で言っても、身体が震え、わたしは青木にしがみついた。
「あ、おき……」
涙が止まらない。夏の日差しは、溢れ出る涙を輝かせ、光の粒に変えた。
「好きだよ、青木」
本当に綺麗だ。空も雲も、彼も。ここにあるものすべてを切り取って、ずっと永遠に抱きしめていたい。この一瞬が、永遠になればいい。永遠に綺麗であるといい。
「ああ」
やれやれと笑う彼は、わたしのすべてを抱きしめてくれた。
大好きな、青木の匂いがした。あたたかくて、やさしくて、お日さまみたいな人。お祭りの夜に抱きしめてくれた時と、同じあたたかさだった。
ずっとこうしていたい、そう思った。でも、きっと、それは叶わない。わたしは、もうすぐ消えるのだから。
そのぬくもりと離れられなくなる前に。わたしは、
「あ、わたしのブレスレットあげる」
そう言って、ブレスレットを外しながら、青木から離れた。
「え、なんでだよ。じゃあ、僕のもあげる」
交換だね。でも、それが一番お互いにあっていると思う。
鮮やかな色の青木のブレスレットを手首に付けながら、青木との思い出を噛み締める。たくさんの空が、笑顔が浮かぶ。色あせることのない思い出たちは、どれもいいことばかりだった。
……これでいい。
昼休みの終わり五分前を告げるチャイムが鳴った。その音に、ぎゅっと目を閉じたわたしに、
「なあ、瑞穂。僕たち、付き合う?」
ちょっと冗談っぽく青木が言った。
嬉しい、その気持ちだけで十分だよ。
「最高だね」
そう笑えば、照れくさそうに彼は笑う。その笑顔が好きだよ。そう言えば、彼はもっと照れるかもしれない。
幸せだ。でも、もう時間切れなんだ。再び溢れそうになる涙をこらえて、わたしは言った。
「ね、青木」
キス、してほしいな。
「はあっ?」
青木は、真っ赤になって、後ずさる。わたしだって、もちろん恥ずかしい。でも、青木はやさしく微笑むと、「目、閉じて」と言ってきた。
「えー」
「えーじゃない」
無理やり目を閉じさせられると、静寂が訪れた。冷たい夏風に、なぜだか涙が溢れた。
「泣くなよ。泣きすぎ」
「だって……」
合わせた唇は、冷たかった。しょっぱくて、甘い。ああ、彼も泣いているんだ。やさしさが、震えが伝わってきた。
本当に、一瞬の幻かもしれない。夢のような甘さ。それでも、目を開けた先に青木がいることが嬉しかった。
「泣きすぎ」
苦笑しながら、もう一度、青木はわたしを抱き寄せた。幸せに身をゆだねる。そして、ゆっくりとぬくもりが離れていく。
遅れるなよ、授業。そう言って背を向けた青木に、わたしはたまらず叫んだ。
「青木爽太!」
だいすきな、あなたの名前。
「だいすき」
声は届く。ちゃんと、まっすぐに、届く。
「おう、僕もだ」
にっと笑い、彼は手を挙げると、教室へと続く階段の扉の中に消えた。
青木、幸せを、明日をありがとう。
わたしは、ゆっくりと歩き出す。
白々とした真昼の太陽が、屋上を照らしていた。
体の中が溶けていくようだった。溶けて消えていくようだった。
涙があふれる。わたしはそれをぬぐうことなく流し続け、まっすぐ歩いた。
青木と思いが通じた。嬉しくて仕方ないのに、その一方で、わたしは恐ろしくて仕方なかった。
永遠なんて、あるわけないのだ。きっと、永遠に思いあうことなんて、あるわけない。いずれは別れ、消えていく。
でも、青木とならそんな永遠があるのかな、とも思った。でも、たぶん違う。変わらないものなんてないんだ。それが、母の死で、よくわかった。わたしは心の中で母が自分を少しでも思ってくれている、そう信じていたんだ。でも、違った。母はわたしのことなど、きっと忘れていた。
青木と出会ったことを忘れたかった。いずれは離れて行くと知りながら共にいるのは、できない。
もう、自分がどうして生きているかわからなかった。
都合のいい時だけ傷つけられて、都合が悪いと透明人間になって。
自分が何なのか。何を得るために生きているのか、わからなかった。
わたしは歩みを進め、屋上の柵を越えた。
あたたかく、花の良い香りがする風が下から吹き付けた。目の覚めるような、青葉の香りはしなかった。
「きれい」
真っ青な空の下、街が白く燃えていた。
ふわふわと、制服のスカートが揺れる。真っ白いセーラー服が、光を反射して輝いた。
あまりに空が青くて、きれいで。わたしはひかれるように一歩踏み出した。
足の下に、もう地面はない。
その気味の悪い頼りなさを感じたとき、わたしは初めて、正気に戻った。
死にたくない……。
青木が、峰さんの顔が頭に浮かんだ。優しい言葉と、ぬくもりが思いがけないほどのあたたかさとなって胸を覆った。
でも、もう遅い。
何を思う間もなく、わたしは一人、真っ青な空に染められて溶けていった。
青木に好きだ、と言われた昨日。家に帰ると、あの男が可笑しそうに顔を歪めていた。その気味の悪い笑みに眉を潜めていると、
「お前の母親、死んだって」
なんの躊躇もなしに、男が告げた。
「お母さんが……?」
男は頷き、さらに可笑しそうに言った。
「再婚してたんだってな、お前の母親。最後は子どもに看取られて、静かに死んだそうだ」
顔が痺れたように動かなかった。?茲がピリピリと痛んだ。絵の具をぶちまけたようなイメージが頭の中に広がった。
次の日、わたしは学校を休んだ。
わたしの頭の中には、一日中、一つのことだけが浮かんでいた。
「ひどいこと、したな」
わたしは唇を噛み締め、泣きそうになった。
青木爽太。彼のことを思うだけで、わたしは切なくて息もできなくなる。
しゃんと伸びた背筋に、ガラスのように透き通った切れ長の瞳。少し低めの声はいつだって、わたしの耳にやわらかく届く。わたしは、そんな青木が、大好きだ。
わたしだって、同じなんだよ、青木。もう、届かないけど。
最期の日。七月八日の昼休み。私は屋上へ行った。今日が、あれから一週間だ。わたしの神様からの贈り物が、たくさんの奇跡が、今日で終わる。
今日も、晴天だった。
青木は、わたしに初めて、明日をくれた。明日の約束をしてくれた。お祭りの夜、宝石みたいな鏡の池をくれた。
たくさんのものを、彼からもらった。目に見える物、見えないもの。そのすべてを、わたしはぎゅっと抱きしめた。
その日は、珍しく屋上に行っても青木の姿はなかった。
青木は、あの手紙を読んだのだろうか。小さな手紙を。
「まあ、どっちでもいいや」
ごろんとコンクリートの床に寝転んだ。
今になって苦しくなる。服の上からそっと腹をおしてみれば、鈍い痛みが広がった。わたしはあんた達のサンドバックじゃないんだ。そんな事でも言えば、あいつらは笑うだろうか。
見えたり、見えなかったり。わたしの身体は他人の都合に合わせて変わるらしい。ずっと無視をされていたかと思えば、殴られて、ひどいことを言われて。わたしは、一体何なのだろう。何者なんだろう。……わたしは、誰かのために生きているのだろうか。
でも、今日さえ、今日さえ乗り越えれば、わたしは楽になれる。
目を閉じれば、風の香りや蝉の鳴き声、触れている屋上のコンクリートの冷たさをより感じることが出来た。
でも、もう、そんな事さえ感じることが出来なくなる。
「はあっ」
ぐっと涙をこらえたとき。息切れの声と共に、青木が現れた。……待ってたよ。
「瑞穂、来てくれたんだな」
当たり前だよ。昨日はごめんね。
好きだよ、青木。
伝えてはいけない思いにそっと蓋をして、微笑む。
「うん」
「暑いな」
「うん」
「溶けそうだな」
「うん」
「今日は、いい天気だな」
「うん」
「君は僕のこと嫌い?」
「……うん」
限界だった。
つぅ……と、涙が頬を流れる。そこだけ冷たくて、ひりひりして、痛い。
どうすればいいか分からなかった。ただ涙をこらえようとする。でも、それはできずに、ほろほろと涙は流れ続ける。
「泣くほど、僕のことが嫌なのか」
苦笑して、青木はわたしを見つめた。彼も、泣いているように見えた。
好きだよ、青木。大好きだ。でも、もう時間がないんだよ。
「嫌いだよ、青木」
もう青木の目を見ることが出来ない。見てしまえば、そのまま泣き崩れてしまう。そう思って下を向くと、青木に頭を抱きしめられた。
「じゃあ、幸せ?」
くぐもった青木の声が頭の上から聞こえてくる。
ううん、そう言うつもりだった。でも、やさしい青木の腕はそれを許してはくれない。
「幸せ」
顔を上げ見つめると、不器用に笑う彼の笑顔があった。
「もっと、幸せになれるよ」
やさしい。やさしくて、残酷だ。
これからわたしがしようとしていることを、彼は知らない。できれば、知らずにいてほしい。
「もう、十分」
わたしが笑顔で言っても、身体が震え、わたしは青木にしがみついた。
「あ、おき……」
涙が止まらない。夏の日差しは、溢れ出る涙を輝かせ、光の粒に変えた。
「好きだよ、青木」
本当に綺麗だ。空も雲も、彼も。ここにあるものすべてを切り取って、ずっと永遠に抱きしめていたい。この一瞬が、永遠になればいい。永遠に綺麗であるといい。
「ああ」
やれやれと笑う彼は、わたしのすべてを抱きしめてくれた。
大好きな、青木の匂いがした。あたたかくて、やさしくて、お日さまみたいな人。お祭りの夜に抱きしめてくれた時と、同じあたたかさだった。
ずっとこうしていたい、そう思った。でも、きっと、それは叶わない。わたしは、もうすぐ消えるのだから。
そのぬくもりと離れられなくなる前に。わたしは、
「あ、わたしのブレスレットあげる」
そう言って、ブレスレットを外しながら、青木から離れた。
「え、なんでだよ。じゃあ、僕のもあげる」
交換だね。でも、それが一番お互いにあっていると思う。
鮮やかな色の青木のブレスレットを手首に付けながら、青木との思い出を噛み締める。たくさんの空が、笑顔が浮かぶ。色あせることのない思い出たちは、どれもいいことばかりだった。
……これでいい。
昼休みの終わり五分前を告げるチャイムが鳴った。その音に、ぎゅっと目を閉じたわたしに、
「なあ、瑞穂。僕たち、付き合う?」
ちょっと冗談っぽく青木が言った。
嬉しい、その気持ちだけで十分だよ。
「最高だね」
そう笑えば、照れくさそうに彼は笑う。その笑顔が好きだよ。そう言えば、彼はもっと照れるかもしれない。
幸せだ。でも、もう時間切れなんだ。再び溢れそうになる涙をこらえて、わたしは言った。
「ね、青木」
キス、してほしいな。
「はあっ?」
青木は、真っ赤になって、後ずさる。わたしだって、もちろん恥ずかしい。でも、青木はやさしく微笑むと、「目、閉じて」と言ってきた。
「えー」
「えーじゃない」
無理やり目を閉じさせられると、静寂が訪れた。冷たい夏風に、なぜだか涙が溢れた。
「泣くなよ。泣きすぎ」
「だって……」
合わせた唇は、冷たかった。しょっぱくて、甘い。ああ、彼も泣いているんだ。やさしさが、震えが伝わってきた。
本当に、一瞬の幻かもしれない。夢のような甘さ。それでも、目を開けた先に青木がいることが嬉しかった。
「泣きすぎ」
苦笑しながら、もう一度、青木はわたしを抱き寄せた。幸せに身をゆだねる。そして、ゆっくりとぬくもりが離れていく。
遅れるなよ、授業。そう言って背を向けた青木に、わたしはたまらず叫んだ。
「青木爽太!」
だいすきな、あなたの名前。
「だいすき」
声は届く。ちゃんと、まっすぐに、届く。
「おう、僕もだ」
にっと笑い、彼は手を挙げると、教室へと続く階段の扉の中に消えた。
青木、幸せを、明日をありがとう。
わたしは、ゆっくりと歩き出す。
白々とした真昼の太陽が、屋上を照らしていた。
体の中が溶けていくようだった。溶けて消えていくようだった。
涙があふれる。わたしはそれをぬぐうことなく流し続け、まっすぐ歩いた。
青木と思いが通じた。嬉しくて仕方ないのに、その一方で、わたしは恐ろしくて仕方なかった。
永遠なんて、あるわけないのだ。きっと、永遠に思いあうことなんて、あるわけない。いずれは別れ、消えていく。
でも、青木とならそんな永遠があるのかな、とも思った。でも、たぶん違う。変わらないものなんてないんだ。それが、母の死で、よくわかった。わたしは心の中で母が自分を少しでも思ってくれている、そう信じていたんだ。でも、違った。母はわたしのことなど、きっと忘れていた。
青木と出会ったことを忘れたかった。いずれは離れて行くと知りながら共にいるのは、できない。
もう、自分がどうして生きているかわからなかった。
都合のいい時だけ傷つけられて、都合が悪いと透明人間になって。
自分が何なのか。何を得るために生きているのか、わからなかった。
わたしは歩みを進め、屋上の柵を越えた。
あたたかく、花の良い香りがする風が下から吹き付けた。目の覚めるような、青葉の香りはしなかった。
「きれい」
真っ青な空の下、街が白く燃えていた。
ふわふわと、制服のスカートが揺れる。真っ白いセーラー服が、光を反射して輝いた。
あまりに空が青くて、きれいで。わたしはひかれるように一歩踏み出した。
足の下に、もう地面はない。
その気味の悪い頼りなさを感じたとき、わたしは初めて、正気に戻った。
死にたくない……。
青木が、峰さんの顔が頭に浮かんだ。優しい言葉と、ぬくもりが思いがけないほどのあたたかさとなって胸を覆った。
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何を思う間もなく、わたしは一人、真っ青な空に染められて溶けていった。
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