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第1章 ハッピーライフ
てんぷら
しおりを挟む二時間も山を散策すれば、山菜は大量に集まった。
タラの芽にわらび、ふきのとう、山うどやつくしなど。
どれも春を代表する旬の山菜で、ショコラは図鑑を眺めて、美味しそうなものを見極めて収穫した。
わらびなら先がまだ丸く、芽が開いていないものを。
フキノトウであるなら、しまりがあって、まだ硬く芽を閉ざしているものを、といった具合に。
ちゃんと図鑑の説明から読み取って、選ぶことができたのだ。
山菜を収穫できたこと、そしてちゃんと調べ物をできたこと。
ショコラは二重の達成感を得ていたのだった。
「ショコラのおかげで、たくさん美味しそうな山菜がとれたね」
帰り道。
ラグナルはそう言って、ショコラに微笑みかけた。
ショコラはぽっと頬を赤くして、しっぽを振った。
「しょ、ショコラは、図鑑に書いてあることを読んだだけなので……」
「読めただけですごいよ。いい子だね、ショコラ」
ゆるゆると揺れていたしっぽが、ぶんぶんと千切れんばかりに揺れる。
『ご主人様』に褒められることは、死ぬほど嬉しかった。
以前なら、何をしても、誰にも褒められることなどなかったのだから。
ラグナルはこんな風にショコラを褒めてくれて、大切なものをあたえてくれる。だからショコラはラグナルのことが大好きだったし、役に立ちたいとも思うのだった。
金色の木漏れ日が雨のように降り注ぐ中、ショコラは大好きな人の隣を歩いた。人間界でいじめられていた時とは違う。以前の『ご主人様』に捨てられた時とも違う。吹雪の中、助けに来てくれて、この地域から出てはいけないのに、ラグナルは都会の病院まで、ショコラを運んでくれた。
だからこそ、確かな信頼がそこにはあった。
けれどショコラは思う。
一体、どうして、ラグナルの体に宿る『魔王の器』にヒビが入ってしまったのかと。
「ご主人様、ショコラは思うのですが……」
ショコラはどう聞こうか迷って、やっぱりそのまま口に出した。
「?」
「ご主人様はどうして、その、『魔王の器』が、壊れてしまったのですか」
そう言って、隣を歩いていたラグナルを見る。
「ってご主人様———!?!?」
顔を上げると、葉っぱをくわえてだらりと垂らしているラグナルの顔があった。
「食べちゃダメです! 生ですこれ!!!」
「……むぐ」
「綺麗に洗わないと!!」
ショコラは焦って、ラグナルの口から山菜を取り出した。
ショコラはこれでも、魔王のお世話係なのだ。
何かあってお腹を壊してしまったり、ましては中毒症状などを起こされてしまっては困る。そんなことは斬首に価する(まあ、されないだろうが)
「苦い……」
「あ、当たり前ですよ! お料理前なんですから!」
「でも、てんぷらにすると美味しいんだ……不思議……」
(こ、この人本当に魔王様なんだよね……)
こんな感じで、ショコラはいつもラグナルにはぐらかされているのだった。
◆
「うし、揚げるか」
夕方。
キッチンでは、腕まくりをしたヤマトが、金色の油の入った鍋の前で腕まくりしていた。リリィは忙しそうに、後ろで他の料理を作っている。
ラグナルは山菜採りで疲れてお昼寝しているため、ショコラもキッチンでお手伝い中だ。ショコラは油の入った鍋とヤマトを交互に見て、ぱたぱたとしっぽを振った。
山菜採りから帰ったあと、すぐにヤマトは受け取った山菜にアク抜きパウダーというものをかけた。
山菜はそのままで調理すると苦味やエグみが強いものが多いため、水やぬるま湯につけてアクを抜くのだ。アク抜きパウダーというのは、ふりかければそれを一瞬で終わらせてしまう便利グッズなのだった。
「この粉で終わらせるより、自然な方法でアク抜きする方がうめぇって言われてるけど。結局山菜は鮮度が命だからな」
ヤマトはそう言って、山菜を菜箸でつまんだ。
冷水と卵を混ぜ、薄力粉を加えたとろりとした液体に、山菜をひたす。
まずはふきのとうだ。
油の中へ沈むと、ぷつぷつと泡をあげ、それからじゅわ~といい音をたてて、揚がっていく。
「ふわぁ」
ショコラはそれを隣で見ながら、目を輝かせてしっぽを振った。
「美味しそうです!」
ぱちぱちと油の中で衣が揚がる、いい音がする。
「ほれ、手伝いの特権だ」
「!」
ヤマトは揚げたてのてんぷらを小皿にとって、ショコラに渡した。
「い、いいんですか?」
「ああ。揚げたてが一番うまいからな」
ショコラはヤマトとてんぷらを交互に見たあと、お箸でそれをつまんで、口の中へいれた。
「あふっ!」
揚げたてだったせいか、噛むと熱い油が滲み出てくる。
はふはふと口の中を冷ましつつ、てんぷらを噛みしめる。
「!」
外はカリカリ。中はふっくらと柔らかい、ほろ苦い味のてんぷら。
しゃく、しゃくと咀嚼して、油の旨味をかみしめた。
こくりと飲み込めば、あとには爽やかな味が残る。
ショコラは目をウルウルとさせた。
「お、おいしいです……!」
「ならよかった」
しっぽを振るショコラを見て、ヤマトは笑ったあと、上機嫌に揚げ物を続けた。
今日はシュロが趣味で釣ってきた川魚もある。
今晩の食卓は賑やかになりそうだと、ショコラは目をうるうるさせた。
◆
「最&高」
お昼寝から目覚めたラグナルは、目をキラキラさせていた。
「ご主人様、よだれが……」
ショコラはラグナルのよだれを拭って、苦笑した。
目の前のテーブルには、ヤマトとリリィがお昼からずっと作っていた料理が並んでいる。
「ほら、ミルとメルもはしゃいでないで、座りなさい」
リリィが飛び回って喜ぶ二人を子供用の椅子に座らせつつ、テーブルに皿を並べた。
「ヤマトさん、今夜はワの国の酒で……」
「わかってるって」
シュロがくい、と徳利を傾ける真似をしてみせると、ヤマトがうんうんと頷いた。この二人は飲む気満々らしい。
「それじゃあ、食べましょうか」
各々テーブルについたメンバーは、ニコニコと手を合わせる。
「今日も食材に感謝して!」
いただきます! と明るい声が食堂に響き渡った。
ショコラはピンセットを大きくしたようなお箸で、まずはたらの芽のてんぷらをつまんだ。
味見のときは何もつけずに食べたのだが、今は天つゆと塩が用意されていたので、ひとまず天つゆに浸して食べてみる。ショコラは麺つゆと天つゆ違いを知らなかったのだが、天つゆは砂糖やみりんなどが入っていることが多く、味も基本的には甘めなのだそうだ。今回は大根おろしをくわえ、油ものをさっぱりと食べられるようにした(ヤマトが)。
箸を口に運んで、てんぷらを咀嚼する。
「!」
しゃくしゃく、と衣を噛めば、もっちりとした歯ごたえのあるたらの芽にいきつく。ほのかな苦味と、肉厚の食感。さらに天つゆの旨味が相まって、コクがありつつもさっぱりとした味になっていた。
「おいしい……」
隣ではラグナルが感動したように宙を眺めて、ほう、と息をついていた。
ショコラもこくこくと頷く。
テーブルに並ぶのは、サクサクとした揚げたてのてんぷらだけではない。
ゼンマイとわらびは味あじ味噌のおひたしに。
たらの芽は、焼いてほぐした川魚と一緒に混ぜ込みごはんにして。
山うどは豚肉で巻いて甘辛いタレで焼いたり、牛肉と煮込んで時雨煮にしたり。
それからツクシはだし汁と調味料で煮たあと、玉子とじにした。
今日釣った魚も、全員に一匹づつあるので、串にさして塩焼きにし、レモンを添えた。
食べるものは、まだまだたくさんある。
ショコラは人間界の孤児院で、食べるものがなく、毎日お腹を減らして辛かったことを思い出した。
だからこそ、これらの食事がどれほど素晴らしく、幸せなことであるのかが、身に沁みて分かる。
(ショコラはきっともう、お腹を空かせて泣くことはないですね)
ばりばりむしゃむしゃと満足そうにてんぷらを食べるラグナルを見ながら、ショコラはそう思った。
みんなでワイワイ食卓を囲む。
これがラグナル家の日常なのである。
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