156 / 213
駆引
百五十六.進撃の秀吉
しおりを挟む
天正十一年四月二十日 戌の刻
木之本の浄信寺はすっかり陽が暮れている。官兵衛は寺の庭に設けた陣所で秀吉を迎えようとするが、じっとしていることができず、たまらず寺の側の小高い丘に登って秀吉の到着を待ち侘びる。やがて南へ伸びる篝火の列の中央を上下に揺らぐ松明が近づいてくる。
「こうして見ると、凄い迫力じゃのぉ・・・。大垣からここまで十里以上あるというにぃ、取り残された兵はさほどおらんのじゃねぇけぇ・・・。」
官兵衛は松明の数から推測される実際の兵の数の多さに圧倒される。しばらくすると馬の蹄の轟音の中から甲高い声一つが耳に入ってくる。
「待たせたのぉっ、官兵衛っ・・・。」
間違いなく秀吉の声である。
「しぃっ、声がでけぇわぃ・・・。」
敵に気付かれずに不意打ちに向かうことを想定していた官兵衛だったが、秀吉とその周りはそんなことにはお構いなしで、やがて官兵衛も秀吉を静まらせようと考えるのが馬鹿馬鹿しくなる。丘の下で達成感の笑顔を振り撒く秀吉が馬を降りると、官兵衛が近寄り、握り飯と竹筒を渡す。官兵衛は呆気に取られながらも、肩で息をする秀吉を労おうとする。
「何が『待たせたのぉ。』じゃぁ・・・。こんなに早う戻ってくるとは思わなんだぞぃ。」
息の荒い秀吉の表情に、不敵な笑みが続く。
「大返しぃ、再びじゃぃ・・・。天にも恵まれたしっ、佐吉も首尾よぉ道を整えてくれておったわぃ。」
秀吉は握り飯を大口で一気に頬張り、竹筒の水を飲み干してしまう。
「まさか、また大返しをやってのけるとはのぉ・・・。まだ皆揃っとらんがぁ、この調子じゃぁ、間も無く一万は支度できるじゃろぉ・・・。やれやれぇっ、わしは大返しは前ので懲り懲りじゃがのぉ。」
「いやいやっ、ひっ、官兵衛っ。此度は・・・ひっ、大雨に祟られんかったから・・・、ひっ、前よりはましじゃったぞぃ・・・ひっ。お主の御輿でも・・・、ひっ、早ぉ着けたんじゃねぇかぁ・・・ひっ。」
「何じゃぃ、慌てて飯を飲み込んだせいで、吃逆かえぇ。んあぁっ、まずはあちらの陣所で落ち着かれよっ。」
官兵衛はやれやれという感じで、吃逆の止まらない秀吉を寺まで案内する。他の家臣たちも馬を預けると、寺の周りに次々と倒れ込むように腰を下ろし、百姓が持ち込む水と握り飯を頬張り始める。寺に入り、庭の陣幕を潜るとそこには筵が敷かれており、官兵衛はそこに秀吉を座らせる。官兵衛も秀吉に対峙して座すが、その汗まみれの滑稽な様相とは裏腹に、秀吉の眼がぎらぎらと輝いているのに気付く。
「ひっ、瀬兵衛んこつは・・・、ひっ、聞いたぁっ・・・。まさか・・・、ひっ、西から攻めてくるとは・・・、ひっ、わしも油断しちょっ・・・、ひっ、瀬兵衛は責められ・・・、ひっ、んがぁ、敵の此度の策は・・・、ひっ、不意討ちするこつに必死になりすぎてぇ・・・、ひっ、結構兵に無理をさせちょるっ。」
「少し、黙って休まれよっ。」
「ひっ、そぉはいか・・・ひっ、でっ、賤ヶ岳はどぉなっちょるぅっ・・・、ひっ。」
「ぉおっ、五郎左殿の援軍が海津から山を登って修理進殿と合流できてのぉっ・・・。まだ砦は持ち堪えとるわぃ。」
「そぉかぁっ・・・ひっ、官兵衛っ、絵図を持ってこいっ・・・、ひっ。」
官兵衛は側にあった絵地図を拡げ、秀吉の前に置く。秀吉はしばらく絵地図を睨む。官兵衛がもう一本竹筒を取り出して秀吉に渡すと、秀吉は今度はゆっくり喉越しを感じながら水を飲む。秀吉がげっぷ一つ吐くと、吃逆が治まり、落ち着きを取り戻す。
「ぅううっ、よしっ、もぉ一刻ほどしたらわしら本隊は黒田の観音坂を登り進軍するっ。登りきった処で兵を二手に分け、一隊は山を降りながら佐久間を襲うっ。もう一隊は峰沿いに砦に向かい、五郎左殿と合流して山上から勝政を襲うっ。官兵衛は岩崎山に残っとる敵どもを東から西へ追いやれぃ。」
何度も訊いているはずなのに、官兵衛は秀吉の命が新鮮に聞こえて嬉しい。
「承知したっ。小一郎殿には何と伝えるっ・・・。」
「北国街道を北上させ、久太郎の兵と二手から権六を攻めよと伝えよ・・・。んあぁっ、それと神明山の隼人正らにも兵を出す支度をしておけと伝えぃ。」
「えっ、神明山の西には又左殿が控えておるぞぃ。」
「おそらく又左は攻めてこん。じゃが又左らの動きは見張っとかんといかん。又左が攻めてこんと分かったら、一気に全ての兵を出させる心算をさせとけっ・・・。」
「何か考えがあるようじゃなぁ。」
「まぁなっ・・・、とにかく今宵が勝負じゃぁ。今敵勢は陣形を崩しちょるっ。じゃがほっちょいたら、夜が明ける頃にゃぁ権六は陣を立て直してまう。佐久間と勝政を易々と行市山に戻しちゃぁならんっ。どっちかでも討ち取りゃぁ、権六は大痛手じゃぁ。」
「よしっ、分かったっ。それまでここで休んでなされっ。」
そう強く云いきかせた官兵衛は浄信寺を後にする。休む間を惜しむ秀吉は再び絵地図を睨み出す。そして何かに気付いたかのように、はっと立ち上がり陣幕を潜り出る。秀吉は大岩山の方角を見つめる。大岩山の上空は黒煙で星が見えない。しかし秀吉はその方角から盛政の眼光がこちらに向けられている感覚に陥る。
(佐久間はこっちも睨んどるはずじゃぁ。わしらがこっちゃに戻ってきたと分かったら、退却を急ぐじゃろぉっ。じゃが彼奴らも今朝砦を落としたばかりで、退き刻を戸惑うはずっ・・・。素早ぉ追い討ちをかけりゃぁ・・・、)
秀吉はふと逆方向に振り返り、しばらくして近くの小兵たちを呼びつける。
「篝火をがんがん持ってこいっ・・・、ぎょうさんじゃぁ。そんでゆっくりでえぇからこん辺りへ兵も馬も集めよっ。賑やかになって、敵に気付かれても構わんっ。」
そうして一刻も経たないうちに、まだ腰を下ろす兵が多いにも拘らず、秀吉は馬に跨る。
「皆の者ぉっ、よぉ短い間にここまで辿り着いたぁっ。じゃが真の戦はこっからじゃぁ。今敵は退却の支度をしちょる真っ最中じゃぁ。そんを襲えば疲れちょる御前らでも容易ぅ敵の首を取れるわぃ。手柄を立ててぇ者はわしについてこいっ。もうちょい休みてぇ者は無理せんでえぇ。休みたいだけ休んでから来いっ。えぇかぁっ・・・。」
『おぉぉっ。』という怒声が辺りに響き渡り、疲れを忘れた兵たちが続々と立ち上がる。秀吉の言葉を訊いて、休み続ける兵は誰一人としていなかった。
木之本の浄信寺はすっかり陽が暮れている。官兵衛は寺の庭に設けた陣所で秀吉を迎えようとするが、じっとしていることができず、たまらず寺の側の小高い丘に登って秀吉の到着を待ち侘びる。やがて南へ伸びる篝火の列の中央を上下に揺らぐ松明が近づいてくる。
「こうして見ると、凄い迫力じゃのぉ・・・。大垣からここまで十里以上あるというにぃ、取り残された兵はさほどおらんのじゃねぇけぇ・・・。」
官兵衛は松明の数から推測される実際の兵の数の多さに圧倒される。しばらくすると馬の蹄の轟音の中から甲高い声一つが耳に入ってくる。
「待たせたのぉっ、官兵衛っ・・・。」
間違いなく秀吉の声である。
「しぃっ、声がでけぇわぃ・・・。」
敵に気付かれずに不意打ちに向かうことを想定していた官兵衛だったが、秀吉とその周りはそんなことにはお構いなしで、やがて官兵衛も秀吉を静まらせようと考えるのが馬鹿馬鹿しくなる。丘の下で達成感の笑顔を振り撒く秀吉が馬を降りると、官兵衛が近寄り、握り飯と竹筒を渡す。官兵衛は呆気に取られながらも、肩で息をする秀吉を労おうとする。
「何が『待たせたのぉ。』じゃぁ・・・。こんなに早う戻ってくるとは思わなんだぞぃ。」
息の荒い秀吉の表情に、不敵な笑みが続く。
「大返しぃ、再びじゃぃ・・・。天にも恵まれたしっ、佐吉も首尾よぉ道を整えてくれておったわぃ。」
秀吉は握り飯を大口で一気に頬張り、竹筒の水を飲み干してしまう。
「まさか、また大返しをやってのけるとはのぉ・・・。まだ皆揃っとらんがぁ、この調子じゃぁ、間も無く一万は支度できるじゃろぉ・・・。やれやれぇっ、わしは大返しは前ので懲り懲りじゃがのぉ。」
「いやいやっ、ひっ、官兵衛っ。此度は・・・ひっ、大雨に祟られんかったから・・・、ひっ、前よりはましじゃったぞぃ・・・ひっ。お主の御輿でも・・・、ひっ、早ぉ着けたんじゃねぇかぁ・・・ひっ。」
「何じゃぃ、慌てて飯を飲み込んだせいで、吃逆かえぇ。んあぁっ、まずはあちらの陣所で落ち着かれよっ。」
官兵衛はやれやれという感じで、吃逆の止まらない秀吉を寺まで案内する。他の家臣たちも馬を預けると、寺の周りに次々と倒れ込むように腰を下ろし、百姓が持ち込む水と握り飯を頬張り始める。寺に入り、庭の陣幕を潜るとそこには筵が敷かれており、官兵衛はそこに秀吉を座らせる。官兵衛も秀吉に対峙して座すが、その汗まみれの滑稽な様相とは裏腹に、秀吉の眼がぎらぎらと輝いているのに気付く。
「ひっ、瀬兵衛んこつは・・・、ひっ、聞いたぁっ・・・。まさか・・・、ひっ、西から攻めてくるとは・・・、ひっ、わしも油断しちょっ・・・、ひっ、瀬兵衛は責められ・・・、ひっ、んがぁ、敵の此度の策は・・・、ひっ、不意討ちするこつに必死になりすぎてぇ・・・、ひっ、結構兵に無理をさせちょるっ。」
「少し、黙って休まれよっ。」
「ひっ、そぉはいか・・・ひっ、でっ、賤ヶ岳はどぉなっちょるぅっ・・・、ひっ。」
「ぉおっ、五郎左殿の援軍が海津から山を登って修理進殿と合流できてのぉっ・・・。まだ砦は持ち堪えとるわぃ。」
「そぉかぁっ・・・ひっ、官兵衛っ、絵図を持ってこいっ・・・、ひっ。」
官兵衛は側にあった絵地図を拡げ、秀吉の前に置く。秀吉はしばらく絵地図を睨む。官兵衛がもう一本竹筒を取り出して秀吉に渡すと、秀吉は今度はゆっくり喉越しを感じながら水を飲む。秀吉がげっぷ一つ吐くと、吃逆が治まり、落ち着きを取り戻す。
「ぅううっ、よしっ、もぉ一刻ほどしたらわしら本隊は黒田の観音坂を登り進軍するっ。登りきった処で兵を二手に分け、一隊は山を降りながら佐久間を襲うっ。もう一隊は峰沿いに砦に向かい、五郎左殿と合流して山上から勝政を襲うっ。官兵衛は岩崎山に残っとる敵どもを東から西へ追いやれぃ。」
何度も訊いているはずなのに、官兵衛は秀吉の命が新鮮に聞こえて嬉しい。
「承知したっ。小一郎殿には何と伝えるっ・・・。」
「北国街道を北上させ、久太郎の兵と二手から権六を攻めよと伝えよ・・・。んあぁっ、それと神明山の隼人正らにも兵を出す支度をしておけと伝えぃ。」
「えっ、神明山の西には又左殿が控えておるぞぃ。」
「おそらく又左は攻めてこん。じゃが又左らの動きは見張っとかんといかん。又左が攻めてこんと分かったら、一気に全ての兵を出させる心算をさせとけっ・・・。」
「何か考えがあるようじゃなぁ。」
「まぁなっ・・・、とにかく今宵が勝負じゃぁ。今敵勢は陣形を崩しちょるっ。じゃがほっちょいたら、夜が明ける頃にゃぁ権六は陣を立て直してまう。佐久間と勝政を易々と行市山に戻しちゃぁならんっ。どっちかでも討ち取りゃぁ、権六は大痛手じゃぁ。」
「よしっ、分かったっ。それまでここで休んでなされっ。」
そう強く云いきかせた官兵衛は浄信寺を後にする。休む間を惜しむ秀吉は再び絵地図を睨み出す。そして何かに気付いたかのように、はっと立ち上がり陣幕を潜り出る。秀吉は大岩山の方角を見つめる。大岩山の上空は黒煙で星が見えない。しかし秀吉はその方角から盛政の眼光がこちらに向けられている感覚に陥る。
(佐久間はこっちも睨んどるはずじゃぁ。わしらがこっちゃに戻ってきたと分かったら、退却を急ぐじゃろぉっ。じゃが彼奴らも今朝砦を落としたばかりで、退き刻を戸惑うはずっ・・・。素早ぉ追い討ちをかけりゃぁ・・・、)
秀吉はふと逆方向に振り返り、しばらくして近くの小兵たちを呼びつける。
「篝火をがんがん持ってこいっ・・・、ぎょうさんじゃぁ。そんでゆっくりでえぇからこん辺りへ兵も馬も集めよっ。賑やかになって、敵に気付かれても構わんっ。」
そうして一刻も経たないうちに、まだ腰を下ろす兵が多いにも拘らず、秀吉は馬に跨る。
「皆の者ぉっ、よぉ短い間にここまで辿り着いたぁっ。じゃが真の戦はこっからじゃぁ。今敵は退却の支度をしちょる真っ最中じゃぁ。そんを襲えば疲れちょる御前らでも容易ぅ敵の首を取れるわぃ。手柄を立ててぇ者はわしについてこいっ。もうちょい休みてぇ者は無理せんでえぇ。休みたいだけ休んでから来いっ。えぇかぁっ・・・。」
『おぉぉっ。』という怒声が辺りに響き渡り、疲れを忘れた兵たちが続々と立ち上がる。秀吉の言葉を訊いて、休み続ける兵は誰一人としていなかった。
1
あなたにおすすめの小説
マルチバース豊臣家の人々
かまぼこのもと
歴史・時代
1600年9月
後に天下人となる予定だった徳川家康は焦っていた。
ーーこんなはずちゃうやろ?
それもそのはず、ある人物が生きていたことで時代は大きく変わるのであった。
果たして、この世界でも家康の天下となるのか!?
そして、豊臣家は生き残ることができるのか!?
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
憂国の艦隊
みにみ
歴史・時代
1936年2月26日 東京にて二二六事件が発生 首謀した陸軍青年将校らは捕縛されるも
その考えは日本陸軍だけではなく海軍にも広がっていた
その頃、ライバルの消えた吉田善吾連合艦隊司令長官を筆頭とする連合艦隊司令部は南進論を展開し有利に進めていた
これに異議を呈したが連合艦隊司令部から駆逐艦長に飛ばされたのが主人公である菅野峯昌大佐である
彼は乗艦した試製嚮導駆逐艦眞風の乗員たちとともに翌年の連合艦隊演習で連合艦隊司令部ごと日本海軍の誇りである長門を物理的に撃沈せしめようとする 長門撃沈は成功するのか この世界の日本が歩む道は
久遠の海へ ー最期の戦線ー
koto
歴史・時代
ソ連によるポツダム宣言受託拒否。血の滲む思いで降伏を決断した日本は、なおもソ連と戦争を続ける。
1945年8月11日。大日本帝国はポツダム宣言を受託し、無条件降伏を受け入れることとなる。ここに至り、長きに渡る戦争は日本の敗戦という形で終わる形となった。いや、終わるはずだった。
ソ連は日本国のポツダム宣言受託を拒否するという凶行を選び、満州や朝鮮半島、南樺太、千島列島に対し猛攻を続けている。
なおも戦争は続いている一方で、本土では着々と無条件降伏の準備が始められていた。九州から関東、東北に広がる陸軍部隊は戦争継続を訴える一部を除き武装解除が進められている。しかし海軍についてはなおも対ソ戦のため日本海、東シナ海、黄海にて戦争を継続していた。
すなわち、ソ連陣営を除く連合国はポツダム宣言受託を起因とする日本との停戦に合意し、しかしソ連との戦争に支援などは一切行わないという事だ。
この絶望的な状況下において、彼らは本土の降伏後、戦場で散っていった。
本作品に足を運んでいただき?ありがとうございます。
著者のkotoと申します。
応援や感想、更にはアドバイスなど頂けると幸いです。
特に、私は海軍系はまだ知っているのですが、陸軍はさっぱりです。
多々間違える部分があると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる