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齟齬
百七十六.警鐘の一益
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天正十一年七月二十一日 酉の刻
この日、秀吉は安土城の二の丸に入り、浅野長吉ら、新しく近江に領を与えられた将たちを集め、彼等に検地の実施を命じた。検地は兵の数や兵糧の算段を立てる上で極めて重大な情報入手手段であるが、収穫量を誤魔化してきた百姓らにとってはこれほど鬱陶しいものはない。そんな百姓らに抗うことなく自分たちの収穫能力をあからさまにさせるには、誤魔化す必要がないことを認識させなければならない。それには一つは軽い税負担と安定した収入であり、一つは治安の良さであり、そして何よりもその状態が永く続くことである。秀吉はそれまでの統治者とは違い、百姓らは兵役よりも生産力を求められているのをよく知っているので、領内は自然と一揆の情熱が薄らいでいく。秀吉自身もそのことをよく自覚しているので、若い領主が国入りする際は、ついつい長い講釈を垂れてしまう。
(はあぁぁっ、今日も延々と説教してしもうたわぃ。若い者にとっちゃぁ、わしの話なんぞ退屈で仕方ないんは分かっとるんじゃがぁ・・・、ついつい話が長引いてしまうのぉ。)
窓から茫然と琵琶湖を眺めながら秀吉が今日を反省しているところへ、丹羽長秀が剃髪の連れと共にやってくる。
「立ち寄ったぞぉっ、筑前っ。」
「おぉっ、五郎左殿ぉっ・・・、んっ、そっちゃはぁ・・・。」
「ようやく会えたのぉ、筑前っ。わしじゃ。」
長秀が連れてきたのは、滝川一益である。
「一益殿ぉっ・・・。いやぁっ、見違えてもぉたわぃ・・・。」
長秀が秀吉の正面に座し、その左斜め後ろに一益が座す。そして早速秀吉に悪態を吐く。
「京に上れば、其方に会って刺し違えてやれると思うておったが、一月も待たされると、其方の顔なぞ忘れてしもうたわぃ。」
「恐ろしいこつ云うのぉ・・・。忙しかったんじゃから、しょうがねぇじゃろぉ。」
「ふふふっ。じゃが其方が忙しい間に大殿の墓を拝ませてもらったし、その上、彦次郎を取り立ててもらい、滝川の家督を一忠に譲るを認めてもらったこと、感謝致す。」
「もぉ、やり残したこつはねぇんかぇ・・・。」
「正直いえばぁ、もうちょっと暴れたかったんじゃがのぉ。其方の方が一枚も二枚も上手じゃったぁ。わしは其方の掌の上で踊っとったっつうことを思い知らされたわぃ。」
「何のっ、何のぉっ・・・、お主は運が良ぉなかっただけじゃぃ。難しい地でこんからという折に大殿が身罷られてぇ、領も兵もぎょうさん失うたんじゃからなぁ。わしとて同い立場じゃったらぁ、暴れとぉなっとったわぃ。」
長秀が口を挟む。
「筑前っ、一益殿の今後のことじゃが、越前にて隠居暮らししていただこうと思うっ。」
「五郎左殿がそぉ申してくれるんなら、そんでえぇ。」
一益が即座に応える。
「忝いっ。其方ともう遭うことはないかもしれんが、滝川のことっ、よろしく頼むっ。」
「任しとけぇっ。しばらく辛抱すりゃぁ、滝川の家名もまた上がるわぃ。」
長秀は冷静に推し量る。
「ははぁっ・・・、紀州攻めで一忠殿を頭とした滝川党に参陣させるつもりじゃなっ。」
「領は南に移るがぁ、えぇ考えじゃろっ・・・。」
一益の眼が少し潤む。
「まぁったくぅっ、其方という奴はぁ・・・、はっはっはっはぁっ・・・。滝川の皆に気張れと記した文を配らにゃならんのぉっ・・・。」
西陽がわずかな笑みを浮かべる三人を温かく包み込む。三人ともこれまで戦ってきた相手を目の前にする機会が訪れれば、散々言いたいことをぶつけてやろうと思っていたが、いざその刻に至ると、そう考えていた自分が馬鹿馬鹿しい。
「では一益殿っ、行くとするかぁ。」
「あぁっ、じゃが一つ筑前に報せておきたいことがある。礼というわけではないがぁ。」
秀吉と長秀が一益に注目する。一益の口調はいささか真剣である。
「三介殿の様子がおかしい。わしが伊勢に逃げ延びてきたときは其方を慕っておったが、長島を明け渡す折にお会いした際は、すっかり然様な面影は見られなんだ。三介殿は其方が北畠を匿っておると疑っとる。」
秀吉と長秀が『そんなことかぁっ・・・』という面持ちで、同時に深い溜息を吐く。
「何じゃぃ、思い当たる節でもあるんかぇ。」
「実はここんとこっ、三介殿から書状で催促が続いておってなぁ。織田の家督を譲れと申してきておる。何故、唐突に然様なこつを云い出したんかぁ、誰かが三介殿を唆しとるんかぁ、てんで見当つかんかったとこだったんじゃがぁ・・・。」
「宿老の其方らを信じれんようになったんで、自ら兵を動かせるようにしたいというわけかぁ・・・。でっ、実のところはどうなんじゃ。」
「匿うてはおらんが、居場所は知っちょる。いつか公方様と対峙するときに使えるかもしれんと思ぉてなぁ・・・。」
「そうか。ならば正直に申すが良いのではないかぁ。」
「それで事が収まれば良いがぁ、家督の話はぁ・・・、今はでけん。」
「何故じゃ。殿が成人されるまでの間だけなら構わんじゃろぉ。」
不思議がる一益に対して、秀吉も長秀も困り果てる。
「それがぁ・・・、そぉはいかんのじゃぁ。実は朝廷が三介殿のこつを良ぉ思ぉとらんでのぉ・・・。三介殿は御公家衆の前に座すのをほんに嫌ぉとってぇ、そんこつは御公家衆らも薄々感じ取っとるんじゃぁ。京へ呼んでもなかなか来んしぃ・・・、安土の殿の御側にも伺おうとせん。じゃから今、織田の家督の件は上に申し上げにくくてのぉ。」
「筑前が殿の番頭代わりであるからこそ朝廷の覚えもえぇんじゃが、三介殿が自由に織田家を動かせるとなるとぉ、何をするにせよ、御公家衆はおもしろくないであろう。」
困惑顔の秀吉と長秀に、一益は力を貸したくなる。
「ならば筑前よぉっ・・・、こんな折こそ雄利殿と緊密に致すがよいぞぉ・・・。」
この日、秀吉は安土城の二の丸に入り、浅野長吉ら、新しく近江に領を与えられた将たちを集め、彼等に検地の実施を命じた。検地は兵の数や兵糧の算段を立てる上で極めて重大な情報入手手段であるが、収穫量を誤魔化してきた百姓らにとってはこれほど鬱陶しいものはない。そんな百姓らに抗うことなく自分たちの収穫能力をあからさまにさせるには、誤魔化す必要がないことを認識させなければならない。それには一つは軽い税負担と安定した収入であり、一つは治安の良さであり、そして何よりもその状態が永く続くことである。秀吉はそれまでの統治者とは違い、百姓らは兵役よりも生産力を求められているのをよく知っているので、領内は自然と一揆の情熱が薄らいでいく。秀吉自身もそのことをよく自覚しているので、若い領主が国入りする際は、ついつい長い講釈を垂れてしまう。
(はあぁぁっ、今日も延々と説教してしもうたわぃ。若い者にとっちゃぁ、わしの話なんぞ退屈で仕方ないんは分かっとるんじゃがぁ・・・、ついつい話が長引いてしまうのぉ。)
窓から茫然と琵琶湖を眺めながら秀吉が今日を反省しているところへ、丹羽長秀が剃髪の連れと共にやってくる。
「立ち寄ったぞぉっ、筑前っ。」
「おぉっ、五郎左殿ぉっ・・・、んっ、そっちゃはぁ・・・。」
「ようやく会えたのぉ、筑前っ。わしじゃ。」
長秀が連れてきたのは、滝川一益である。
「一益殿ぉっ・・・。いやぁっ、見違えてもぉたわぃ・・・。」
長秀が秀吉の正面に座し、その左斜め後ろに一益が座す。そして早速秀吉に悪態を吐く。
「京に上れば、其方に会って刺し違えてやれると思うておったが、一月も待たされると、其方の顔なぞ忘れてしもうたわぃ。」
「恐ろしいこつ云うのぉ・・・。忙しかったんじゃから、しょうがねぇじゃろぉ。」
「ふふふっ。じゃが其方が忙しい間に大殿の墓を拝ませてもらったし、その上、彦次郎を取り立ててもらい、滝川の家督を一忠に譲るを認めてもらったこと、感謝致す。」
「もぉ、やり残したこつはねぇんかぇ・・・。」
「正直いえばぁ、もうちょっと暴れたかったんじゃがのぉ。其方の方が一枚も二枚も上手じゃったぁ。わしは其方の掌の上で踊っとったっつうことを思い知らされたわぃ。」
「何のっ、何のぉっ・・・、お主は運が良ぉなかっただけじゃぃ。難しい地でこんからという折に大殿が身罷られてぇ、領も兵もぎょうさん失うたんじゃからなぁ。わしとて同い立場じゃったらぁ、暴れとぉなっとったわぃ。」
長秀が口を挟む。
「筑前っ、一益殿の今後のことじゃが、越前にて隠居暮らししていただこうと思うっ。」
「五郎左殿がそぉ申してくれるんなら、そんでえぇ。」
一益が即座に応える。
「忝いっ。其方ともう遭うことはないかもしれんが、滝川のことっ、よろしく頼むっ。」
「任しとけぇっ。しばらく辛抱すりゃぁ、滝川の家名もまた上がるわぃ。」
長秀は冷静に推し量る。
「ははぁっ・・・、紀州攻めで一忠殿を頭とした滝川党に参陣させるつもりじゃなっ。」
「領は南に移るがぁ、えぇ考えじゃろっ・・・。」
一益の眼が少し潤む。
「まぁったくぅっ、其方という奴はぁ・・・、はっはっはっはぁっ・・・。滝川の皆に気張れと記した文を配らにゃならんのぉっ・・・。」
西陽がわずかな笑みを浮かべる三人を温かく包み込む。三人ともこれまで戦ってきた相手を目の前にする機会が訪れれば、散々言いたいことをぶつけてやろうと思っていたが、いざその刻に至ると、そう考えていた自分が馬鹿馬鹿しい。
「では一益殿っ、行くとするかぁ。」
「あぁっ、じゃが一つ筑前に報せておきたいことがある。礼というわけではないがぁ。」
秀吉と長秀が一益に注目する。一益の口調はいささか真剣である。
「三介殿の様子がおかしい。わしが伊勢に逃げ延びてきたときは其方を慕っておったが、長島を明け渡す折にお会いした際は、すっかり然様な面影は見られなんだ。三介殿は其方が北畠を匿っておると疑っとる。」
秀吉と長秀が『そんなことかぁっ・・・』という面持ちで、同時に深い溜息を吐く。
「何じゃぃ、思い当たる節でもあるんかぇ。」
「実はここんとこっ、三介殿から書状で催促が続いておってなぁ。織田の家督を譲れと申してきておる。何故、唐突に然様なこつを云い出したんかぁ、誰かが三介殿を唆しとるんかぁ、てんで見当つかんかったとこだったんじゃがぁ・・・。」
「宿老の其方らを信じれんようになったんで、自ら兵を動かせるようにしたいというわけかぁ・・・。でっ、実のところはどうなんじゃ。」
「匿うてはおらんが、居場所は知っちょる。いつか公方様と対峙するときに使えるかもしれんと思ぉてなぁ・・・。」
「そうか。ならば正直に申すが良いのではないかぁ。」
「それで事が収まれば良いがぁ、家督の話はぁ・・・、今はでけん。」
「何故じゃ。殿が成人されるまでの間だけなら構わんじゃろぉ。」
不思議がる一益に対して、秀吉も長秀も困り果てる。
「それがぁ・・・、そぉはいかんのじゃぁ。実は朝廷が三介殿のこつを良ぉ思ぉとらんでのぉ・・・。三介殿は御公家衆の前に座すのをほんに嫌ぉとってぇ、そんこつは御公家衆らも薄々感じ取っとるんじゃぁ。京へ呼んでもなかなか来んしぃ・・・、安土の殿の御側にも伺おうとせん。じゃから今、織田の家督の件は上に申し上げにくくてのぉ。」
「筑前が殿の番頭代わりであるからこそ朝廷の覚えもえぇんじゃが、三介殿が自由に織田家を動かせるとなるとぉ、何をするにせよ、御公家衆はおもしろくないであろう。」
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