最近の綾瀬さん

青羽 藍色

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綾瀬さんは苦手らしい。

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「い、いやですっ、離して新くん!」

「誤解を招くからやめてくれ!」

やぁ読者の皆さん。…いやいやいや、僕は決していかがわしいことをしているわけではない。

「いやなんですぅぅ、私は決して、決して─。












…シャトルランなんてやりたくないですぅ!!!」


よいこの読者様はシャトルランという言葉を知っているだろうか。

ああ、そうそう。20メートルを自分の限界まで往復で走るやつ。

きっと人口の八割が嫌いであろうシャトルランは、綾瀬さんがくそ苦手な一つである。

「去年の記録何回だと思ってんですか?!ええ、そうです7回ですぅ!」

いくらなんでも低すぎるだろう、高校1年生。

「無理なんです!無理なんですぅ!一回でもやったら私の酸素使い切りますぅ!地球温暖化しちゃいますって!」

こういうときだけ口が達者になるのはやめてほしい。

「なぁんでシャトルランなんてあるんですかぁ!おかしい!おかしいです!面白い話にする予定じゃないんですか?!」

予定だ…あくまで予定なんだ…。

「いいです!もう読者様が蜘蛛の巣散っていきますよ!もう言っていいんじゃないですか?ネタがないt」

「分かった!分かったからそれ以上言わないでくれ!」

そうなんだよ!ネタがないんだよ!寿司のネタみたいにバリエーションが欲しい!

え?この後はどんな話にするんかって?

そんなことを言われても困る。だがここは、読者様たちの顔を思い浮かべながら書いているといったほうが、好感度は上がるだろう。

「そんなこと言って、新くんはシャトルラン何回なんですか?!」

「え、95回。」

「………………。」

ふっ、驚いたか。僕は結構体力があるのだ。

「くっそ、新くんに全て負けるのは腹が立ちますね…どうしましょう。二桁台いこうかな…。」

二桁と言っといて、どうせ10回とかなんだろう。

…オチが、オチがない…!!

「ふん、オチで困るなんてバカですね。私がオチをつけましょう。」

…綾瀬さんのシャトルランの記録は、9回だった。
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