《完結》《異世界アイオグリーンライト・ストーリー》私も異世界で魔法が使えました!

皇子(みこ)

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魔法とわたくし (マシェリー)

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うきゃ~ 毎朝眼が覚めるのがこんなに楽しいなんて、 今まで生きてきて知らなかったですわぁ。

 何これ? ご褒美ですか? ご褒美ですよね! 天使君がスヤスヤ寝ていますわ。

 カーテンから覗く朝日に、ほのかに照らされた紫のふわふわな髪が、まるで大聖堂の天使ですわ。ほっぺに、ちゅ~ しても良いかしら? 駄目ですわね。厳しい家庭教師の先生方からの、淑女教育を受けてきたわたくしが、はしたない事をしてしまいましたら先生方に合わせる顔がありませんわ、我慢我慢ですわ。


「う、うーん。おはようマシェおねえちゃん」


小さな手で、目目をゴシゴシなんて可愛い過ぎて……


「おはようございます。ニコラスくんきょうはへんきょうさいごのひですわね」

「うん。でもマシェおねえちゃんも、ぼくといっしょにぼくのおうちにいくんだよね? だから、ぼくはぜーんぜんさみしくないよ。おじいちゃんとおばあちゃんと、はなれるのはさみしいけど、おかあさまにあえるから、うれしいもん」

「そうですわね。それではまずはあさごはんを、たべにいきませんか?」


メイドさん達にお手伝いして貰って朝の服に着替えて、手を繋いでダイニングルームまでお散歩です。その間、辺境領での発見を、お知らせしておかないといけませんわね。

 ホウレンソウした朝。お父様は急な呼び出しで会えないまま、早朝王都に帰ってしまいましたの。でも、お母様やお爺様お婆様ニコラス君と沢山遊びましたわ。

 お母様は、釣りがお上手で川でお魚を沢山釣りましたの、その場で焼いて熱々をみんなでワイワイ食べました。 ホクホクでとても美味しかったですわ。

 アレクサンダーとニコラスと、裏山へ冒険にも行きましたし。

 お爺様とは洞窟に入りました。 お婆様とは内緒で魔法の事を教えて貰いましたの。

 魔法ですわ!

 わたくし、異世界に転生しまして一番やりたい事は、魔法を使って空を飛び回る事なのですわ! 王都のお屋敷で家庭教師の先生方に、魔法の事を聞いたのですが皆様、遠い昔は使っていた記録が残っているけれども、今は誰も使えないとおっしゃられていましたの。 でも、わたくしはどうしても魔法の事を知りたくて、お屋敷の中にある図書室で調べましたの。

 そうすると魔法は、血と心で使うのだという事が判りましたの。

 過去でも、誰でも使えた訳ではなく家系が関係してくるとの事でした。だから血が薄くなってくると、力も無くなってくるらしい事も、解りましたの。
その家系の事は、調べても調べても解りませんでした。
もう使える人は、いないのでしょうか?

 魔法関連の本を読み漁っていると、魔法は楽しい事ばかりではなく。 使える人は一部の人間だったようなので、辛い事も沢山あったと書いている本もありました。
特別な人間になるんですものね……だから力があってもだんだん隠してる人が増えてきて、そのまま衰退してしまい、今では1人も居なくなってしまった。と、本には書いてありましたわ。

 わたくしの家系は、代々王家に近しい存在の家系なので、お屋敷の本も他では手に入れられない類の物が多く存在しており、信憑性は折り紙つきです。だからわたくしも半分諦めかけていましたの。

 ある日お婆様が、わたくしだけをお屋敷の地下に連れて行って内緒の話をしてくれました。 お婆様の家系は代々魔女の家系で、女の人だけに時々魔女の力が出てくるらしく、お婆様は力があるかないか雰囲気で解るらしいのです。

 なんとわたくしに、素質があるとおっしゃっていただきましたの。心が大事だそうで、真っ直ぐな信じる心、穢れない心、強い心、負けない心、思いやる心、優しい心……だそうです。

 とても大変そうですわ。

 お婆様は、一冊の薄い書物を誰にも見られないように持っていなさいと、わたくしにそっと渡してくれました。わたくしは、そのままその書物を読まずに今は大切に保管しています。

 今は未だ開けてはいけない感じがしましたの、その様な感覚は大事だと思うのです、わたくし。時が来たら開こうと思っておりますの。

 さぁ、ダイニングルームにも着きましたし朝ごはんをいただきましょう。



「いただきます」
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