27 / 64
大人達の話し合い (エドウィン)
しおりを挟む
俺は、父親の王宮での私室の前に来ていた。扉横には近衛騎士が二名立っているが、俺だと分かると警戒を解いて、暖かな眼差しをくれた。それに後押しをされて、心を決めて扉を叩いた。中から父親の穏やかな声が聞こえた。扉を開けて中に入る。父親は、書類に何やら書き込んでいた。仕事をしていたようだ。
「どうしたんだ? こんな時間に事前に学園からの連絡も無く、此方に来るのは初めてじゃないか?」
笑顔で、話しかけてくれる父親に、少し緊張しながら話しかけた。
「親父……聞いて欲しいことがあるんだ」
「うん? なんだい。まぁ言ってみなさい。聞いてから判断しようか。まあ、座りなさい」
父親は、側にあった椅子に俺に座るように言ったので座り、俺は聖女もどきの事を父親に伝えた。
一通り話し終えると。父親は、ササッと紙に文を書いて、それを部下に手渡した。その部下は、一礼をし部屋から出て行った。
「そうだな……ちょっと待ってなさい」
そう言って父親が自ら俺にお茶を淹れてくれたので、しばらく学園の話をしていたら。
「そろそろ行くとするか」
父親は、ゆっくり立ち上がり俺にも着いて来る様言い、私室を出た。何処に行くのか何も言わずにサクサク前を歩いて行く。歩くのが速い。
少し歩き、ある部屋の前に来てた。俺はここが誰の部屋か察した。なにせ近衛騎士の数が多いし扉もかなり豪華である。父親はドアの前で止まって騎士に合図し、騎士が中に入りその後、扉を開けてくれた。父親の後に続き中に入ると、やはり奥に皇帝陛下が机に座り仕事をしていた。
王宮だし居るのは知っているが、相変わらず威厳のある方だなぁと思う。どっちかと言うと父親は細く、皇帝陛下はがっちり厳つい感じのお方だ。王族の男は俺を覗いて瞳がエメラルドグリーンなんだ。髪は父親とレオがシルバーで、皇帝陛下と王太子のフレドリックがゴールド。豪勢だよなキンキラだ。
「どうしたんだ? こんな時間に、エドウィンと一緒など珍しいな。丁度休憩しようと考えていたから、向こうの部屋に行こうか」
隣の会議室みたいな所に入ると、王太子殿下のフレドリックと、宰相と魔法学の所長がいた。
和やかにお酒を飲んでるが……まだ夕方すぎだぞ。各自、仕事は良いのか?
「素早い行動ですね」
父親が言うと。
「我が娘の一大事と聞くと来ない訳には行かないでしょう!」
「私は、魔法が関わっているなら何処にでも行きますが」
「可愛い弟が洗脳されているなんて、私が来なくて誰が来るのですか」
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA…」
上から宰相、所長、王太子、皇帝陛下だ。
「じゃあ私の方から先程 息子から聞いた話を説明致します」
父親がさらりと説明をした。
「なんだと! 私のマシェリーが、言いがかりを付けられて攻められているなど。許せん! 小童共が! 今すぐ迎えに行く。連れて帰るぞ!」
「まぁ待て落ち着けライアン。話に聞くと、お前の娘は辛い立場でも頑張っている様だし、エドウィンや友人もいる様だ。もう少し様子を見てみるのはどうだ? お前は、普段は冷静沈着なのにな……」
「煩い! レイモンド! お前が婚約者などと言うから、あんな聖女もどきに纏わりつかれるんだよ。どうせ第二王子の妃になりたいとか言う娘だろうが!」
「おいおいライアン、前にも言ったが不敬罪で捕まえるぞっHAHAw」
「皇帝陛下。レオは、魔法での洗脳確実みたいですね。わたくしの密偵にも探らせていたのですが、生徒会の書類作成も滞っているようですし、明らかに以前とは皆に対する態度や行動に、変化が見られます」
「そうか……フレドリックの密偵は、優秀だからな。密偵はその聖女の事は、どう言っているのだ?」
「うちのものの中に少数ですが、魔法を使える者が居まして。眼を合わせた時に、洗脳していると言うのが高い確率で正しいかと推測されます」
「そうか……では、所長阻止できるのか? エドウィンの指輪みたいな物が現時点で用意できるか?」
「そうですね……多分、数個なら似たような物を、用意できるとは思いますが、もう洗脳された後なので、排除出来るかは試してみないことには何とも言えません。
私の息子は、生徒会の副会長をしています。
あの子にも、エドウィン様と似たような魔法避けのネックレスをさせていますから、洗脳はされていません。補佐の子達と、生徒会の仕事を篭ってやっているそうですよ。レオ様は、たまに来て仕事をしていくそうですが、フラっと出ていくそうです」
「うーん。そうか、では一応試してみるから集められるだけ集めてくれ」
「はい。分かりました。それでは皆様先に失礼します。集められるだけ集めます」
凄い。流石、国を動かしている人達だと思った。遠慮なくポンポン的確な意見を出し合い、纏めて進め動かす行動力と決断力は凄い。呆気にとられて見ていると。所長が、颯爽と去って行った。何を考えているか解らない、オレンジの瞳と、翠の腰迄の長いストレートの髪。なんだか掴みどころの無い人なんだよな。
「じゃあ。後は、呑みながらこれからの計画を考えよう。ライアン愚痴ぐらい聞いてやるから、言ってみろ。でも、頭をクリアーにして娘の為計画も考えるんだぞ!」
「解りました皇帝陛下」
計画会議という名の呑み会がはじまった……
なんだよこれ?
「どうしたんだ? こんな時間に事前に学園からの連絡も無く、此方に来るのは初めてじゃないか?」
笑顔で、話しかけてくれる父親に、少し緊張しながら話しかけた。
「親父……聞いて欲しいことがあるんだ」
「うん? なんだい。まぁ言ってみなさい。聞いてから判断しようか。まあ、座りなさい」
父親は、側にあった椅子に俺に座るように言ったので座り、俺は聖女もどきの事を父親に伝えた。
一通り話し終えると。父親は、ササッと紙に文を書いて、それを部下に手渡した。その部下は、一礼をし部屋から出て行った。
「そうだな……ちょっと待ってなさい」
そう言って父親が自ら俺にお茶を淹れてくれたので、しばらく学園の話をしていたら。
「そろそろ行くとするか」
父親は、ゆっくり立ち上がり俺にも着いて来る様言い、私室を出た。何処に行くのか何も言わずにサクサク前を歩いて行く。歩くのが速い。
少し歩き、ある部屋の前に来てた。俺はここが誰の部屋か察した。なにせ近衛騎士の数が多いし扉もかなり豪華である。父親はドアの前で止まって騎士に合図し、騎士が中に入りその後、扉を開けてくれた。父親の後に続き中に入ると、やはり奥に皇帝陛下が机に座り仕事をしていた。
王宮だし居るのは知っているが、相変わらず威厳のある方だなぁと思う。どっちかと言うと父親は細く、皇帝陛下はがっちり厳つい感じのお方だ。王族の男は俺を覗いて瞳がエメラルドグリーンなんだ。髪は父親とレオがシルバーで、皇帝陛下と王太子のフレドリックがゴールド。豪勢だよなキンキラだ。
「どうしたんだ? こんな時間に、エドウィンと一緒など珍しいな。丁度休憩しようと考えていたから、向こうの部屋に行こうか」
隣の会議室みたいな所に入ると、王太子殿下のフレドリックと、宰相と魔法学の所長がいた。
和やかにお酒を飲んでるが……まだ夕方すぎだぞ。各自、仕事は良いのか?
「素早い行動ですね」
父親が言うと。
「我が娘の一大事と聞くと来ない訳には行かないでしょう!」
「私は、魔法が関わっているなら何処にでも行きますが」
「可愛い弟が洗脳されているなんて、私が来なくて誰が来るのですか」
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA…」
上から宰相、所長、王太子、皇帝陛下だ。
「じゃあ私の方から先程 息子から聞いた話を説明致します」
父親がさらりと説明をした。
「なんだと! 私のマシェリーが、言いがかりを付けられて攻められているなど。許せん! 小童共が! 今すぐ迎えに行く。連れて帰るぞ!」
「まぁ待て落ち着けライアン。話に聞くと、お前の娘は辛い立場でも頑張っている様だし、エドウィンや友人もいる様だ。もう少し様子を見てみるのはどうだ? お前は、普段は冷静沈着なのにな……」
「煩い! レイモンド! お前が婚約者などと言うから、あんな聖女もどきに纏わりつかれるんだよ。どうせ第二王子の妃になりたいとか言う娘だろうが!」
「おいおいライアン、前にも言ったが不敬罪で捕まえるぞっHAHAw」
「皇帝陛下。レオは、魔法での洗脳確実みたいですね。わたくしの密偵にも探らせていたのですが、生徒会の書類作成も滞っているようですし、明らかに以前とは皆に対する態度や行動に、変化が見られます」
「そうか……フレドリックの密偵は、優秀だからな。密偵はその聖女の事は、どう言っているのだ?」
「うちのものの中に少数ですが、魔法を使える者が居まして。眼を合わせた時に、洗脳していると言うのが高い確率で正しいかと推測されます」
「そうか……では、所長阻止できるのか? エドウィンの指輪みたいな物が現時点で用意できるか?」
「そうですね……多分、数個なら似たような物を、用意できるとは思いますが、もう洗脳された後なので、排除出来るかは試してみないことには何とも言えません。
私の息子は、生徒会の副会長をしています。
あの子にも、エドウィン様と似たような魔法避けのネックレスをさせていますから、洗脳はされていません。補佐の子達と、生徒会の仕事を篭ってやっているそうですよ。レオ様は、たまに来て仕事をしていくそうですが、フラっと出ていくそうです」
「うーん。そうか、では一応試してみるから集められるだけ集めてくれ」
「はい。分かりました。それでは皆様先に失礼します。集められるだけ集めます」
凄い。流石、国を動かしている人達だと思った。遠慮なくポンポン的確な意見を出し合い、纏めて進め動かす行動力と決断力は凄い。呆気にとられて見ていると。所長が、颯爽と去って行った。何を考えているか解らない、オレンジの瞳と、翠の腰迄の長いストレートの髪。なんだか掴みどころの無い人なんだよな。
「じゃあ。後は、呑みながらこれからの計画を考えよう。ライアン愚痴ぐらい聞いてやるから、言ってみろ。でも、頭をクリアーにして娘の為計画も考えるんだぞ!」
「解りました皇帝陛下」
計画会議という名の呑み会がはじまった……
なんだよこれ?
1
あなたにおすすめの小説
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
『異世界転生してカフェを開いたら、庭が王宮より人気になってしまいました』
ヤオサカ
恋愛
申し訳ありません、物語の内容を確認しているため、一部非公開にしています
この物語は完結しました。
前世では小さな庭付きカフェを営んでいた主人公。事故により命を落とし、気がつけば異世界の貧しい村に転生していた。
「何もないなら、自分で作ればいいじゃない」
そう言って始めたのは、イングリッシュガーデン風の庭とカフェづくり。花々に囲まれた癒しの空間は次第に評判を呼び、貴族や騎士まで足を運ぶように。
そんな中、無愛想な青年が何度も訪れるようになり――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる