量産型勇者の英雄譚

ちくわ

文字の大きさ
46 / 102
三章 量産型勇者の歩く道

三章十四話 『逃亡者と逃走者』

しおりを挟む


 走る、走る、走る。
 周りの目など気にせずに、ルークはただひたすらに走っていた。一応脱走した身なのでバレてはいないとはいえ、本来なら隠れるべきなのだが、今はその必要もないだろう。

 あらかじめ決められていたのか、それとも各自の判断なのかは分からないが、町をうろつく騎士団員は一斉に信号に向かって走り出している。しかしながら、走る方向が違う者もいる事を考えると、恐らく逃走経路を塞ぐようにして移動しているのだろう。

(まずいな……このままだと先に騎士団に捕らわれちまう。どうにかして先回りしねぇと……)

 走りながら、ルークは己の土地勘のなさを呪った。
 ある程度の場所は把握出来てるとは言え、町の構造を完璧に理解している騎士団と比べればルークが走って先回り出来る可能性は限りなく低い。
 かといって、適当に走って遭遇出来るほどイリートの警戒心は低くはないだろう。

(どうする、何か策を考えねぇと……なんか手掛かりとかねぇのかよ……!)

 彼の言動を思い出したところで、なにか手掛かりが掴める訳でもない。信号が上がったのは東の空なので、そちらの入り口から町の外へと逃げ出す可能性もあるが、イリートに限ってそんな単純な行動はしないだろう。
 そうなると、とれる手段は一つだけで、

(しゃーねぇ、俺の悪運にかけてみるしかねぇか)

 ここに来るまで、いや村を出発してからのルークの悪運は望む望まないを省いても、頼るにたる可能性である。不幸、そして悪運が重なり、ドラゴンとの遭遇やデストの情報を手に入れられたと言っても過言ではない。

 しかし、それに頼るという事は自分の不幸を認める事であり、恐らくこれから先も続くであろう出来事と向き合う事にもなってしまう。
 けれど、今はそんな事を言っている場合ではないのも事実で、

「うっし、決めた」

 早めの決断を下すと、ルークは前を走っていた騎士団から離れ、三人ほどの集団の後ろへとくっつく事にした。
 人数も少ないという事と、ちょっと弱そうだからという理由からである。

 心の中で頼むぞと祈りながら進む事数分、信号の発生源に近付くにつれて騎士団の人数も多くなり、怒声のような声が増えてくる。
 前を走る三人は集まっている所には行かず、細い路地へと入って行ったので、ルークもその後に続く。

「だ、誰だ君は!?」

「ただの一般人だよ、良いから進め!」

「い、いや、しかしだね」

「今はそんな事気にしてる場合じゃねぇだろ!」

 ルークに気付いた若い男を強引に納得させると、背中を押して無理矢理に前を向かせる。反応を見るに、まだ脱走して人間とは気付かれていないのだろうけど、この非常時に後をついて来る男は怪しさしかない。

 迷路のようにいりくんだ路地をひたすら走り回り、角を曲がった瞬間に若い男が足を止めた。つられてルークも立ち止まり、何故歩みを止めたのかを理解した。

「これは……血、か?」

 ピチャッという音が聞こえ、視線を足元へと落とすと、まだ乾ききっていない血液が広がっていた。さらに顔を上げて目線を進行方向へと向けると、背中から血を流して数人の騎士団が倒れていた。
 手には筒状の魔道具が握られており、恐らく信号を上げようとして殺されたのだろう。

「なんて事だ……固まって離れるな。良いか、君も我々の側に居るんだぞ」

「わーってるよ」

 緊張感のない返事をするが、ほの頬には汗が滲んでおり、男の指示に従って出来るだけ近づくルーク。
 周りは騒がしいほどの怒声が響き渡っている筈なのに、路地にだけは嫌な静寂が流れていた。それだけ集中力が研ぎ澄まされているのか、別のなにかなのか。

 分からない、分からないけれど、気を抜くという行為が寿命を削る事だけは分かった。
 倒れている騎士団員へと近付いて生死を確認するが、男は首を横に振った。

「辺りの警戒を頼む、俺は信号弾を上げーー」

 魔道具を掴んで信号を上げようとした瞬間、男の手から魔道具がこぼれ落ちた。
 いや、魔道具ではない、男の手首が地面へ落ちたのだ。

「ーー逃げろ!」

 なにが起きたのかは分からなかったけれど、ルークは本能的に叫びを上げていた。一番近くにいた男を突き飛ばして自分も後ろへと下がる。

 しかし、時は既に遅かった。

 突然現れた青年は手にした剣で一人の首を斬り落とし、続けて手首を失って叫びを上げようとした男の胸を貫いた。最後の一人は逃げようと走り出すが、血で足を滑らせて倒れてしまう。そして、青年は容赦なくその背中を斬り捨てた。

「まったく、今夜中にはこの町を出たかったのに……どうして君は僕の邪魔をするんだい?」

 背中は剣についた血を払い、倒れていた男を蹴り飛ばしてルークの方へと顔を向ける。
 忘れもしない、忘れたくもない。
 この男を探すためにここまで来たのだから。

「探したぞ、クソ金髪……!」

「君は後で殺すと言った筈だけど? 今は君なんかよりも大事な事があるんだよ」

「勇者の集まりってやつか? そこに行って勇者を殺しまくるんだろ」

「そうか、騎士団はそこまで僕の事を掴んでいたんだね。迷惑だけど、やっぱり大したものだよ」

 無意識にこぼれ落ちた笑みを拭いさり、ルークは宿舎で強奪した剣を構える。
 青年、イリートは相変わらずの静かな笑みを浮かべ、その呪われた剣を肩に乗せた。

「逃がすかよ、テメェは今ここでぶちのめす」

「その剣でかい? 君の言う勇者の剣はどこへいったんだい?」

「あんな物なくたってテメェごときこの剣で十分なんだよ」

「そうだね、あんな偽物では僕を殺す事なんて出来やしない。いや……君では無理だね」

 向かいあって尚、ルークの中の怒りが刺激される。なにがそんなに気に入らないのか、何故こんなにもムカつくのか、ルーク自身もその理由は分かっていない。
 ただ単純に、目の前の男がいけすかないという理由だけでルークはここに立っている。

「あぁそうだ、彼女はまだ生きてるかい? メレスがいるからまだ死んではいないと思うけど……もしかして、君はそのために来たのかな?」

「アイツは関係ねぇよ、俺は俺のためにここへ来たんだ。テメェとの勝負の続きをするためにな」

「酷い男だね。彼女は君を庇うために戦って呪いを受けたんだよ? なら、彼女のために戦うべきじゃないのかな」

「呪いをかけたのはテメェだろ。それに、呪いだってテメェをぶっ飛ばした後にその剣を壊せばそれで済む話だろ」

 呪いの効力を失わせる方法、それは呪いの元を断つ事だとメレスは言っていた。この場合、殺すべきなのはイリートではなくて持っている剣と考えて間違いだろう。
 必要ならば彼を殺すとという手段もとるが、それはルークの望むところではない。

「そうだね、それで呪いは消せるよ。けど、それが出来るとでも?」

「やるさ、どの道テメェを逃がすつもりはねぇよ」

「困るな、君と遊んでいる暇はないのに。残念だけど君を殺すのは後だ、流石にこの場に何人も駆け付けられたら僕でも逃げられないからね」

 イリートの余裕な表情を見るに、負けるつもりなど毛頭ないのだろう。それに加え、今の彼は戦うという手段を選ぼうとはしていない。
 イリートはルークに背を向け、その場から離脱しようとするが、

「逃がすかって言ってんだろ!」

 胸元に手を突っ込んでナイフを取り出すと、それをそのままイリートに向かって投げ付ける。振り向き様に剣で弾かれるが、ルークはその隙に一気に前進。落ちていた血まみれの魔道具を拾い上げると、目を閉じてイリートに向かって信号弾を放った。

 路地に緑の閃光が広がり、暗い路地という事もあって目眩ましとしての効果は絶大だ。
 僅かに目を開き、地面に広がる血を踏む音を頼りに飛び出すと、ルークは全力で剣を振り下ろす。

「また目眩ましかい……君は芸がないね」

「それに何度も引っ掛かってるテメェはなんなんだろうなァ」

 しかし、その一撃は防がれた。
 剣ではなく、イリートの周りを覆う風の壁によって。
 押し込もうと力を込めるが、次の瞬間には壁が弾け、発生した風圧によってルークの体は後方へと吹き飛ばされた。

「ッ! 魔法相手だとやりづれぇ……」

 空中でもがきながら体の向きを変え、背中からの落下はなんとか阻止。片膝をついて呼吸を整えると、握っていた魔道具を投げ捨てた。
 鞘があれば魔法とも渡りあえるが、今手元にはない。後悔しつつも無い物は無いと頭を切り替え、間髪入れずに飛び出した。

「まだまだァ!」

「残念だけどこんな所で時間を潰している暇なんてないんだ、今の閃光で人が駆け付けてくるかもしれないしね」

「んな事知ったこっちゃねぇんだよ!」

 イリートは戦う気はないらしく、ルークの一撃を受け止めずに後ろへ跳躍する事で回避し、着地と同時に彼の背後から無数の炎の鞭が現れた。
 しなり、熱を撒き散らしながらルークへと迫るーーが、それは横へと逸れた。

「な、にーー!」

「言った筈だよ、君にかまけている暇はないと」

 ルークの眼前で鞭は進行方向を変え、風を切りながら壁へと叩き付けられた。レンガで出来た外壁をぶち抜いて瓦礫が飛び交い、ルークは慌てて後ろへと下がる。
 そして気付く。
 彼の狙いが攻撃ではなく、道を塞ぐ事だったということに。

「な、テメェ! 逃げんてんじゃねぇ!」

「君の相手は後回しだ。今は他に殺すべき相手が沢山いるからね」

「ふざけんな! 俺の相手をしやがれ!」

 瓦礫の向こうから聞こえる声に苛立ってじたんだ踏み、逃がすまいと瓦礫を登り始める。 
 剣を突き刺しながら頂上までたどり着くと、

「……単純だね、もう少し後先を考えるべきだ」

「や、べ……!」

 イリートの姿はまだそこにあった。それどころか、姿を現したルークに狙いをすませるように右腕を構えていたのだ。
 イリートの手になにかが集まる。
 やがてそれは形を持ち、巨大な炎の塊へと変化した。

「これで死ぬようなら僕が相手をする価値もない」

 呟き、そして炎の塊はルークに向かって射出された。
 防ぐ事は不可能、ならばと剣を手放し、ルークは全力で飛んだ。前でも後ろでもなく、横ーーつまり壊れた建物の中へとダイブ。

 全身を焦がすような熱が背中を襲い、髪の毛が焦げる嫌な臭いが鼻を刺激する。着地と同時に前へと転がり、即座に体を起こしてダッシュすると、目の前に現れた扉にドロップキックをかまして大通りへと飛び出した。

「ゴホ、ガホ……ぐゥ……喉が……」

 熱を多く吸い込んだのか、喉に焼けるような痛みが走る。それに加えて前転した際に左肩を打ち付けたらしく、服に血が滲んでいた。
 しかし、手足はちゃんとくっついてるしどこの骨も折れてはいない。無事を確認し、集まる人を他所に再び路地へと引き返す。

「クソ……あの野郎どこに行きやがった……」

 燃え盛る炎の中、目を凝らしてイリートの姿を確認するがどこにも見当たらない。
 煙を吸い込まないように口に手を当てて炎の中へ突っ込み、最後にイリートが立っていた所まで行くが、姿どころか痕跡すら跡形もなく消え去っていた。

「また逃げられた……ッたく、ちょこまかちょこまかしやがって……」

 舌を鳴らしながら言葉を吐き捨てるが、居ないものは居ないと頭を切り替える。
 今ので間違いなく騎士団はこの場所にやって来るだろうし、もしバレればルークは連れ戻されるに決まっている。
 なので、とる行動は逃げの一手のみ。

 しかし、ただ逃げるだけではイリートに追い付く事は出来ない。今一番大事なのは、さほど距離を離されていないこの状況でいかに接近出来るかだ。
 足早に路地を進みながら思考を重ねる。

(逃げるっつったてそう遠くには行ってねぇ筈だ。それに、今の騒ぎで人が集まる……そうなりゃリスクを背負ってまで遠くに行く必要はなくなる)

 イリートの目的はなにか。
 彼は何故逃げているのか。
 それさえ分かってしまえば、後は全てを繋げるだけだ。

(今夜中に町を出るって事はあらかじめ準備してたって事だ。どの入り口から出るにしろ、近くの町に行くための手段は必ず用意してる筈。だとすりゃ、行くべき場所は一つ……!)

 イリートは自分が使命手配される事を予期していなかった筈だ。という事は、普通にこの町を出るつもりだったと考えて間違いだろう。
 そして、その手段はルークの知っている限り一つだけ。

 目的地である勇者の集まりがある町は馬車で行っても半日かかると言っていたし、その距離を徒歩で行くとは考えてづらい。
 ルークが目指す場所、それは一番近くの馬小屋である。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

九尾と契約した日。霊力ゼロの陰陽師見習いが大成するまで。

三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。 ……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」 その言葉は、もう何度聞いたか分からない。 霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。 周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。 同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。 ――俺だけが、何もできない。 反論したい気持ちはある。 でも、できない事実は変わらない。 そんな俺が、 世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて―― この時は、まだ知る由もなかった。 これは―― 妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。

なぜ、最強の勇者は無一文で山に消えたのか? ──世界に忘れられ、ひび割れた心のまま始めたダークスローライフ。 そして、虹の種は静かに育ち始め

イニシ原
ファンタジー
ダークスローライフで癒しに耐えろ。 孤独になった勇者。 人と出会わないことで進む時間がスローになるのがダークスローライフ。 ベストな組み合わせだった。 たまに来る行商人が、唯一の接点だった。 言葉は少なく、距離はここちよかった。 でも、ある日、虹の種で作ったお茶を飲んだ。 それが、すべての始まりだった。 若者が来た。 食料を抱えて、笑顔で扉を叩く。 断っても、また来る。 石を渡せば帰るが、次はもっと持ってくる。 優しさは、静けさを壊す。 逃げても、追いつかれる。 それでも、ほんの少しだけ、 誰かと生きたいと思ってしまう。 これは、癒しに耐える者の物語。 *** 登場人物の紹介 ■ アセル 元勇者。年齢は40に近いが、見た目は16歳。森の奥でひとり暮らしている。 ■ アーサー 初老の男性。アセルが唯一接点を持つ人物。たまに森を訪れる。 ■ トリス 若者。20代前半。アーサー行方不明後、食料を抱えて森の家を訪れる。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!

菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは 「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。  同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう  最初の武器は木の棒!?  そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。  何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら 困難に立ち向かっていく。  チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!  異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。  話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい! ****** 完結まで必ず続けます ***** ****** 毎日更新もします *****  他サイトへ重複投稿しています!

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。

お小遣い月3万
ファンタジー
 異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。  夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。  妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。  勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。  ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。  夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。  夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。  その子を大切に育てる。  女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。  2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。  だけど子どもはどんどんと強くなって行く。    大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。

R・P・G ~転生して不死にされた俺は、最強の英雄たちと滅ぼすはずだった異世界を統治する~

イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の取材中、異世界の大地の女神と接触する。 そのまま半ば強制的に異世界へと転生させられた彼は、惑星そのものと同化し、“星骸の主”として不死の存在へと変貌した。 だが女神から与えられた使命は、この世界の生命を滅ぼし、星を「リセット」すること。 凛人はその命令を、拒否する。 不死であっても無敵ではない。 戦いでは英雄王に殴り倒される始末。しかし一つ選択を誤れば国が滅びる危うい存在。 それでも彼は、星を守るために戦う道を選んだ。 女神の使命を「絶対拒否」する不死者と、裏ボス級の従者たち。 これは、世界を滅ぼさず、統治することを選んだ男の英雄譚である。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

処理中です...