【完結】婚活アドバイザーが異世界で結婚相談所を開いたらこじらせハイスペ王子たちがご来店されました〜絶対にご成婚していただきますっ!〜

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第6章 街コンカップリングパーティ

プロフィールカード

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時間となり、会場のカフェは男女の参加者たちでいっぱいになった。

 まず最初は、同じ番号札を胸につけた者同士、向かい合って座り、プロフィールカードに自分の情報を記入をする。

 そうしている間に、パーティ開始時間になったので、司会のアリサが一礼をし、前で話し始める。


「本日は、街コンカップリングパーティにお集まりいただきありがとうございます!」


 こじらせ男子3人にもした、イベントの流れを参加者たちにも説明する。


「それでは、早速お手元で記入したプロフィールカードをお向かいの方にお渡しください。
 パーティ開始です!」


 アリサが、リンリン、と手に持ったハンドベルを鳴らして始まった。

 皆、照れながらプロフィールカードを渡し、相手のパーソナルな部分を読んでいく。


「俺もこの前、妖精の湖に冒険に行ったよ! 
 あの辺のモンスターは強いよなぁ」


「私も、甘いものより辛党なの。
 美味しいご飯屋さんてこの辺にある?」


 早速、お互いの情報から共通点を見つけて、盛り上がっている二人組がちらほらいる。


(三人はどんな感じかしら……?)


 司会のアリサは、ゆっくりとカフェの中を歩きながら三人の様子を伺った。


 5番のケビンは、女性のプロフィールカードを読みながら少しうつむいていたが、意を決して顔を上げる。


「コーヒーが好きなのか、俺も毎朝飲むぐらい好きなんだ」


「そうなんですか。
 ここのカフェのも美味しいですよね!」


「ああ、よくテイクアウトして職場に持って行ってる」


「ご職業は……へえ、ギルドの経営されてるんですね」


 相手の女性はケビンのプロフィールカードの、職業の欄を見て受け答えする。
 スムーズに会話が進み、ケビンの緊張が少しずつ解けていくのが見えた。


(共通点を見つけて、自分の話をするケビンさん。
 その調子!受け身ではなく自分から話しかけているのも良いわね)


 個人指導で指摘したところを、彼なりに頑張って改善していて、心の中で応援する。


 7番の番号札をつけたクレイは、相手の女性のプロフィールカードを一通り目を通した後、じっと彼女に視線を移した。

 そして、優しい笑顔を浮かべる。


「そのネイル、ピンク色でとても綺麗ですね」


 ネイルを褒められた女性は、パッと表情を明るくして微笑んだ。


「ふふ、今日は素敵な人に出会えるといいなと思って、おしゃれしちゃったんです」


「長い指にとても似合ってますよ」


 恥ずかしそうに爪をクレイに見せながら、ラインストーンも入れたんです、と女性が説明している。
 どれどれ、と覗き込むクレイ。


(女性の身だしなみを褒めるのは好印象! 
 『恋愛スイッチ』を入れることを実践しているようね)


 さすが、ガーネット王国の代々王子側近の貴族は優秀だ。


 一番心配な、10番の番号札のルビオに目を向ける。

 エグゼクティブパーティでは怒り狂って身分をばらし、相席居酒屋ではクレイの愚痴に付き合って、ろくに女性と話していなかった王子だが、一対一の会話はうまくいくのだろうか。

 向かいの女性は、チラチラとルビオの顔を見て、頬を染めている。

 私服を着てもわかる、圧倒的王子オーラにときめいているのかもしれない。



「そなたは西方出身なのか。
 あのあたりの気候は心地よいな」


「……! はい、そうですね。
 カラッとしていて暖かく、過ごしやすいんです」



 プロフィールカードの出身地を見て気になったのか、ルビオが珍しく自分から話題を振っていた。



(うん、女性を『お前』って呼ぶのはやめたみたいだし、良い兆候ね)


 個人指導の際に、喧嘩しながらも繰り返し指摘したことは、覚えていたようで、アリサはホッと胸を撫で下ろした。
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