【完結】婚活アドバイザーが異世界で結婚相談所を開いたらこじらせハイスペ王子たちがご来店されました〜絶対にご成婚していただきますっ!〜

たかつじ楓@書籍発売中

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第6章 街コンカップリングパーティ

ドキドキのカップリング

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 一歩出遅れたケビンは、気に入った女性のそばへと歩いて行ったが、もうすでに素早く動いていた他の男性と話しているみたいだ。


(ああ、またそこで遠慮して時間を無駄にしないで……!)


 エグゼクティブパーティでは女性に話しかけられず、壁際でだんまり状態だったケビンを思い出し、少し焦ったアリサだったが、


「……話を遮ってすまない。
 次のフリータイムでは、俺に時間をくれないか?」


 申し訳なさそうに、小声で3番の女性に話しかけた。
 先越されてしまったが、必ず話したいからと約束を取り付けたいのだろう。

 ケビンの申し出に女性は頷き、話を止められた男性も会釈した。
 ふう、と息をつき、空いている席に座るケビン。


(話したいと相手に意思表示して、ちゃんとアポを取ったのは偉いわ。
 相手の男性にも礼儀を通しているし)


 シャイなケビンが、自分からいいと持った女性に話しかけたのは大きな成長だ。


(婚活アドバイザーとしては、この時間もただ待っているだけじゃなく、他の女性と話してチャンスを増やしてほしいところだけど……。
 まあ、そこまでは求めすぎかしら)

 
 第一希望の人じゃなくても、話してみたら気さくさに好感度が上がるパターンもあるから、3回のフリータイムは有効に使ってほしいところだが。

 ケビンは神妙な顔で腕を組み天井を見上げており、次何を話そうかイメージトレーニングしているのかもしれない。


(王子はどうかしら……あら)


 ルビオは相変わらずのマイペースさで、男性が移動する側だというのに、一切自分の席から動こうとしない。

 自分のプロフィールカードやメモを取った紙を指先で触っているだけだ。


「あの……お話ししても良いですか?」


 そんなルビオに、遠慮がちに女性から話しかけてきた。
 ルビオは顔を上げ、青色の瞳がその女性を写す。


(断っちゃダメよ、ルビオ王子……!)


 アリサが強く念じるが、そんな様子に気がつくわけもなく、ルビオは前の席へうながした。


「構わない。そなたは西方出身だったな」

「あ……はい! 覚えてくださっていて嬉しいです!」


 頬を赤く染めた女性は、喜んでルビオの前の席に座り、話し始めた。
 
 やはり、美形なルビオは第一印象最高なのだろう。
 少し態度がつっけんどんでも、あまりあるほど女性に人気なようだ。
 
 ルビオの近くには、次のフリータイムで会話をできるよう狙っているのか、少し離れたところで様子を伺っている女性が数人いた。
 
 その女性を狙っている男性は、様子を見ながら声をかけている。
 
 まさに、タイミングの読み合いが行われているのだ。
 

 そして、3回のフリータイムが終了し、アリサが再びベルを鳴らした。


「はい、フリータイム終了です。
 これからはカップリングタイムに入ります」
 

 全員自分の最初の席に戻る。
 お目当ての人と話せて上機嫌な者、話せなくて悔しがっている者、表情は人それぞれだ。


 全員に最終カップリングカードが配られる。
 男性は青、女性はピンク色の紙だ。

 自分の番号がカードの一番上には印字されており、第一希望、第二希望、第三希望と書かれた欄に、好印象だった異性の番号を書き込む。

 それを回収し、集計し、無事お互いが選び合っていた場合カップリング成功となり、二人で帰ることができるのだ。
 

 皆、最終カップリングカードと、手持ちにあるメモを睨めっこしている。
 細目で意中の人の様子や、番号札の番号を確認している人もいる。

 カフェ内には奇妙な静寂が訪れ、ペンを走らせる音だけが響いている。
 こじらせ三人たちもペンを持ち、神妙な顔つきでカップリングカードと睨めっこをしている。
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