16 / 44
事件
16.不始末
しおりを挟む
老紳士テネスは、仁王立ちの状態で深い溜息を吐いた。
「ここがお二人の巣でないことはお分かりでございますな」
「「……はい」」
朝日に照らされるラズリウとグラキエ王子は、床で寝間着のまま正座をしていた。
一晩抱き合った寝台の汚れた寝具は交換され、入った時のように整えられつつある。
「お分かりでありながら、宿屋で何をなさっておられたのでしょうな」
「すまない……」
「申し訳ございません……」
そう、ここは宿屋である。
グラキエ王子の誘拐事件で完全に意識から外れていたけれど、多くの人が寝泊まりして体を休める宿屋なのだ。
だというのに、抱き合った片付けもせず力尽きてしまった。
人攫いの被害者になったグラキエ王子と、番を見失ってひどく焦燥していたラズリウ。そんな二人を気遣い、皆そっとしてくれていたのに……だ。
朝になって声をかけに来たテネスに惨状を見咎められ、盛大に雷が落ちて今に至る。
静かに成り行きを見守っていたスルトフェンもテネスと同じような溜め息をつき、じとりとした視線で見下ろしてくる。これではどっちが従者なのか分かりやしない。
「帰りは色宿に変えた方がいいんじゃないですか、師匠」
「ふむ……それも一考か」
「いろ、やど?」
とんでもない提案にテネスまで頷いてしまって、ラズリウの背中にぶわりと変な汗が吹き出した。
おまけにその意味をグラキエ王子は理解していない。というよりも、そもそも色宿を知らない。あの顔は絶対に知らない。
「スール! 変な事言わないで!!」
大切な番に変な事を覚えさせる訳にはいかない。その一心で噛み付くラズリウを、スルトフェンは軽く鼻先で笑った。知ってはいたが本当に失礼な男である。
しかし。
「そうは言っても、普通の宿屋で力尽きるまでヤったんだろうがよ」
「き、昨日はたまたま……ちょ、ちょっと、興奮状態が治まらなくて……」
「そのたまたまに当たった宿からすれば、とんだ迷惑客だぞ」
「ううーっ……」
失礼な言葉が投げかけてくるのは、ぐうの音も出ないド正論である。
抑えが全く利かなかった。ただただ取り返したグラキエ王子しか見えていなくて。現在地が何処かなんて毛の程も考えていなかった。
その自覚が痛いほどあるだけに、全く反論の余地がない。
言葉に窮して苦し紛れに睨み返していると、急にグラキエ王子が間に割って入ってくる。
「なぁ。さっきから何なんだ、その色宿というのは」
置いてけぼりで話が進んでいたのが気に食わなかったのか、その顔は少し不機嫌そうだ。どう伝えたものかと焦るラズリウとは反対に、スルトフェンはニヤリと口角を釣り上げた。
「ヤりたい奴らが泊まる宿」
いくらなんでも端的すぎる。
「……うん?」
けれどそのお陰か、グラキエ王子はぱちぱちと目を瞬かせるだけ。大丈夫かもしれない。これはまだセーフかもしれない。
そう気持ちが上向いた所を、次の言葉が叩き落としにかかる。
「だーから、性行為するための施設がメインになってる宿。そのための道具も揃って至れり尽くせりらしいぞ」
入って確かめたことはねぇけどな、と笑うスルトフェンにラズリウは頭を抱えた。
流石に意味するところが分かってしまったらしく、何やら考え込む素振りを見せる。真っ赤になって動揺するのかと思ったけれど、そこは耐性があるようだ。
「何故そんなものがわざわざ」
「普通の宿屋でヤるとこうなるからだろ。他にも性欲発散したい時のサービスとか」
「スール!!」
この幼馴染は余計な事ばかり言う。
グラキエ王子はお堅い国の王族なのだ。一対の相手を大切にする国の人なのだ。
城下にだってそういう類の店は影も形もなかった。そんな環境に居る相手に、なんということを吹き込もうとしているのか。
「ガキ相手じゃないんだから良いだろ別に。夫婦は色宿に泊まるのが普通だし、お前らみたいな番も似た様なもんだろうが」
「そっ、それはそう、だけどっ……」
小賢しいことに、絶妙に否定しづらい言葉を使ってくる。スルトフェンなんかに言いくるめられるなんて。
ラズリウとスルトフェンのやり取りをじっと聞いていたグラキエ王子は、ふむ、と小さな声で呟きながら頷いた。
「分かった。スルトフェンがそう言うなら、そうしよう」
「ぐ、グラキエ!」
「テネスも反対しないし、その方がいいんだと思う」
真っ直ぐな視線を向けてくる金の瞳に見つめられて、ラズリウは口を閉じるしかなかった。
会って間もないアスルヤやグノールトはともかく、教育係ならばけしからんと一喝してくれると思ったのに。若干複雑そうな顔はしているけれどテネスが口を挟んでくる気配はない。
もしや実物を見たことがないのだろうか。色宿の周辺環境を知らないのであれば、強く反対しないのにも頷ける。
「で、でも、色宿には色を売る職業の人達も居るんだよ」
あの場所の周りには色々な人間が立っている。
性別も年齢も様々だけれど、唯一共通しているのが非常に扇情的な格好をしていること。男性が半裸なのは気候的にままあることではあるけれど、女性もそれに近い。
艶かしく飾り立てた刺激的な女性に迫られて、何も知らないグラキエ王子が果たして無事でいられるのか。
そして……目がいってしまわないか。
漠然とした不安が体に沁み込もうとし始めた頃、言葉を咀嚼し終えたらしい婚約者がじっとラズリウを見つめた。
「つまり風俗ということだろうか。ネヴァルストはその関係者も宿泊施設に出入りできるんだな」
思わぬ返答に声が出ない。
風俗なんて言葉を、あの王都のどこで知ったのだろう。
スルトフェンも同じ事を考えていたのか、じいっとグラキエ王子の顔を覗き込む。
「アンタ変なところだけ知識があるよな。城下町にそんなもんあったか?」
「地方領主に風俗店を集めた街区を作ったのが居てな。どういうつもりかと母に詰められて、今にも死にそうな顔をしていたからよく覚えている」
そう言いながら何かを思い出したらしい。グラキエ王子は笑顔のままふるりと身を震わせた。
「で、でもね、グラキエにはちょっと……色を売る女性は刺激が……つよい、かも、しれない……」
どうしても、不安が勝る。
寒さの厳しいアルブレアに住む人々は男女共に服を着込む。露出のある服を着ている女性には会ったこともない。そんな環境しか知らない人間が、彼女達にどんな反応をするのか予想が出来ない。
歯切れの悪いラズリウの顔を、金色の瞳が覗き込んでくる。
「相手がいても売り込みをしてくるのか?」
「それはない……と、思うけど……」
「じゃあ大丈夫だな。ラズリウが隣に居て売り込めるとは思えない」
穏やかに微笑む婚約者の手が、さらりとラズリウの髪を揺らす。抱き寄せられ、宥めるようにグラキエ王子の唇が額に触れる。
単純なものだ。たったそれだけで、さっきまで渦巻いていた不安が溶けるように掻き消えてしまった。
「グラキエ……」
落ち着く優しい香り。温かい体温。ひとつ小さな息をついたラズリウはじっと己の番を見る。
――そこに、わざとらしい咳払いがひとつ。それも若干大きな音が響いた。
振り返れば、じとりとした視線を向けてくるテネスの姿。
グノールトはいつも通りの表情だが、スルトフェンは呆れ顔、アスルヤに至っては笑いを堪えている。
「そろそろ満足なされましたかな? ネヴァルスト王宮を待たせている状態なのですぞ」
「そ、そうだな。日程の再調整を頼む」
片眉をつり上げた教育係に睨まれ、グラキエ王子は慌てて様子で頷き返す。合図を受けたグノールトが部屋を出て行くと、さて、とテネスの呟きが聞こえてきて。
「お説教の続きと参りましょうか」
……これは長丁場になりそうである。
延々と続く話に返事をしながら、ラズリウはそっと腹を括るのだった。
「ここがお二人の巣でないことはお分かりでございますな」
「「……はい」」
朝日に照らされるラズリウとグラキエ王子は、床で寝間着のまま正座をしていた。
一晩抱き合った寝台の汚れた寝具は交換され、入った時のように整えられつつある。
「お分かりでありながら、宿屋で何をなさっておられたのでしょうな」
「すまない……」
「申し訳ございません……」
そう、ここは宿屋である。
グラキエ王子の誘拐事件で完全に意識から外れていたけれど、多くの人が寝泊まりして体を休める宿屋なのだ。
だというのに、抱き合った片付けもせず力尽きてしまった。
人攫いの被害者になったグラキエ王子と、番を見失ってひどく焦燥していたラズリウ。そんな二人を気遣い、皆そっとしてくれていたのに……だ。
朝になって声をかけに来たテネスに惨状を見咎められ、盛大に雷が落ちて今に至る。
静かに成り行きを見守っていたスルトフェンもテネスと同じような溜め息をつき、じとりとした視線で見下ろしてくる。これではどっちが従者なのか分かりやしない。
「帰りは色宿に変えた方がいいんじゃないですか、師匠」
「ふむ……それも一考か」
「いろ、やど?」
とんでもない提案にテネスまで頷いてしまって、ラズリウの背中にぶわりと変な汗が吹き出した。
おまけにその意味をグラキエ王子は理解していない。というよりも、そもそも色宿を知らない。あの顔は絶対に知らない。
「スール! 変な事言わないで!!」
大切な番に変な事を覚えさせる訳にはいかない。その一心で噛み付くラズリウを、スルトフェンは軽く鼻先で笑った。知ってはいたが本当に失礼な男である。
しかし。
「そうは言っても、普通の宿屋で力尽きるまでヤったんだろうがよ」
「き、昨日はたまたま……ちょ、ちょっと、興奮状態が治まらなくて……」
「そのたまたまに当たった宿からすれば、とんだ迷惑客だぞ」
「ううーっ……」
失礼な言葉が投げかけてくるのは、ぐうの音も出ないド正論である。
抑えが全く利かなかった。ただただ取り返したグラキエ王子しか見えていなくて。現在地が何処かなんて毛の程も考えていなかった。
その自覚が痛いほどあるだけに、全く反論の余地がない。
言葉に窮して苦し紛れに睨み返していると、急にグラキエ王子が間に割って入ってくる。
「なぁ。さっきから何なんだ、その色宿というのは」
置いてけぼりで話が進んでいたのが気に食わなかったのか、その顔は少し不機嫌そうだ。どう伝えたものかと焦るラズリウとは反対に、スルトフェンはニヤリと口角を釣り上げた。
「ヤりたい奴らが泊まる宿」
いくらなんでも端的すぎる。
「……うん?」
けれどそのお陰か、グラキエ王子はぱちぱちと目を瞬かせるだけ。大丈夫かもしれない。これはまだセーフかもしれない。
そう気持ちが上向いた所を、次の言葉が叩き落としにかかる。
「だーから、性行為するための施設がメインになってる宿。そのための道具も揃って至れり尽くせりらしいぞ」
入って確かめたことはねぇけどな、と笑うスルトフェンにラズリウは頭を抱えた。
流石に意味するところが分かってしまったらしく、何やら考え込む素振りを見せる。真っ赤になって動揺するのかと思ったけれど、そこは耐性があるようだ。
「何故そんなものがわざわざ」
「普通の宿屋でヤるとこうなるからだろ。他にも性欲発散したい時のサービスとか」
「スール!!」
この幼馴染は余計な事ばかり言う。
グラキエ王子はお堅い国の王族なのだ。一対の相手を大切にする国の人なのだ。
城下にだってそういう類の店は影も形もなかった。そんな環境に居る相手に、なんということを吹き込もうとしているのか。
「ガキ相手じゃないんだから良いだろ別に。夫婦は色宿に泊まるのが普通だし、お前らみたいな番も似た様なもんだろうが」
「そっ、それはそう、だけどっ……」
小賢しいことに、絶妙に否定しづらい言葉を使ってくる。スルトフェンなんかに言いくるめられるなんて。
ラズリウとスルトフェンのやり取りをじっと聞いていたグラキエ王子は、ふむ、と小さな声で呟きながら頷いた。
「分かった。スルトフェンがそう言うなら、そうしよう」
「ぐ、グラキエ!」
「テネスも反対しないし、その方がいいんだと思う」
真っ直ぐな視線を向けてくる金の瞳に見つめられて、ラズリウは口を閉じるしかなかった。
会って間もないアスルヤやグノールトはともかく、教育係ならばけしからんと一喝してくれると思ったのに。若干複雑そうな顔はしているけれどテネスが口を挟んでくる気配はない。
もしや実物を見たことがないのだろうか。色宿の周辺環境を知らないのであれば、強く反対しないのにも頷ける。
「で、でも、色宿には色を売る職業の人達も居るんだよ」
あの場所の周りには色々な人間が立っている。
性別も年齢も様々だけれど、唯一共通しているのが非常に扇情的な格好をしていること。男性が半裸なのは気候的にままあることではあるけれど、女性もそれに近い。
艶かしく飾り立てた刺激的な女性に迫られて、何も知らないグラキエ王子が果たして無事でいられるのか。
そして……目がいってしまわないか。
漠然とした不安が体に沁み込もうとし始めた頃、言葉を咀嚼し終えたらしい婚約者がじっとラズリウを見つめた。
「つまり風俗ということだろうか。ネヴァルストはその関係者も宿泊施設に出入りできるんだな」
思わぬ返答に声が出ない。
風俗なんて言葉を、あの王都のどこで知ったのだろう。
スルトフェンも同じ事を考えていたのか、じいっとグラキエ王子の顔を覗き込む。
「アンタ変なところだけ知識があるよな。城下町にそんなもんあったか?」
「地方領主に風俗店を集めた街区を作ったのが居てな。どういうつもりかと母に詰められて、今にも死にそうな顔をしていたからよく覚えている」
そう言いながら何かを思い出したらしい。グラキエ王子は笑顔のままふるりと身を震わせた。
「で、でもね、グラキエにはちょっと……色を売る女性は刺激が……つよい、かも、しれない……」
どうしても、不安が勝る。
寒さの厳しいアルブレアに住む人々は男女共に服を着込む。露出のある服を着ている女性には会ったこともない。そんな環境しか知らない人間が、彼女達にどんな反応をするのか予想が出来ない。
歯切れの悪いラズリウの顔を、金色の瞳が覗き込んでくる。
「相手がいても売り込みをしてくるのか?」
「それはない……と、思うけど……」
「じゃあ大丈夫だな。ラズリウが隣に居て売り込めるとは思えない」
穏やかに微笑む婚約者の手が、さらりとラズリウの髪を揺らす。抱き寄せられ、宥めるようにグラキエ王子の唇が額に触れる。
単純なものだ。たったそれだけで、さっきまで渦巻いていた不安が溶けるように掻き消えてしまった。
「グラキエ……」
落ち着く優しい香り。温かい体温。ひとつ小さな息をついたラズリウはじっと己の番を見る。
――そこに、わざとらしい咳払いがひとつ。それも若干大きな音が響いた。
振り返れば、じとりとした視線を向けてくるテネスの姿。
グノールトはいつも通りの表情だが、スルトフェンは呆れ顔、アスルヤに至っては笑いを堪えている。
「そろそろ満足なされましたかな? ネヴァルスト王宮を待たせている状態なのですぞ」
「そ、そうだな。日程の再調整を頼む」
片眉をつり上げた教育係に睨まれ、グラキエ王子は慌てて様子で頷き返す。合図を受けたグノールトが部屋を出て行くと、さて、とテネスの呟きが聞こえてきて。
「お説教の続きと参りましょうか」
……これは長丁場になりそうである。
延々と続く話に返事をしながら、ラズリウはそっと腹を括るのだった。
11
あなたにおすすめの小説
閉ざされた森の秘宝
はちのす
BL
街外れにある<閉ざされた森>に住むアルベールが拾ったのは、今にも息絶えそうな瘦せこけた子供だった。
保護することになった子供に、残酷な世を生きる手立てを教え込むうちに「師匠」として慕われることになるが、その慕情の形は次第に執着に変わっていく──
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
予言姫は最後に微笑む
あんど もあ
ファンタジー
ラズロ伯爵家の娘リリアは、幼い頃に伯爵家の危機を次々と予言し『ラズロの予言姫』と呼ばれているが、実は一度殺されて死に戻りをしていた。
二度目の人生では無事に家の危機を避けて、リリアも16歳。今宵はデビュタントなのだが、そこには……。
流れる星、どうかお願い
ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる)
オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年
高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼
そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ
”要が幸せになりますように”
オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ
王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに!
一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので
ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが
お付き合いください!
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
オメガの復讐
riiko
BL
幸せな結婚式、二人のこれからを祝福するかのように参列者からは祝いの声。
しかしこの結婚式にはとてつもない野望が隠されていた。
とっても短いお話ですが、物語お楽しみいただけたら幸いです☆
いい加減観念して結婚してください
彩根梨愛
BL
平凡なオメガが成り行きで決まった婚約解消予定のアルファに結婚を迫られる話
元々ショートショートでしたが、続編を書きましたので短編になりました。
2025/05/05時点でBL18位ありがとうございます。
作者自身驚いていますが、お楽しみ頂き光栄です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる