約束の未来~Re:set~

東 里胡

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第二章 間違い探しの日々

2-14

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 どこだろうか。
 見たことがある場所だ。
 ずっと昔で思い出せないのに、匂いでわかった。
 ああ、そうだ、

「碧……?」

 呟いた瞬間、ギュッと私の手を強く握ってくれる。

「碧?」

 ベッドの上、静かに起き上がると、付き添ってくれるように横に座っていた碧が小さくため息をつく。

「身体、平気? 紅の家に行こうと思ったんだけど、さすがに勝手に鍵漁って入るのも」
「いつも勝手に入ってくるくせに」

 今更と笑った瞬間に、とても身体がダルイってことに気づいた。

「吐きそう?」
「そこまでではないけれど、」

 原因はきっと、神原宵アイツだ。
 
「ねえ、碧。神原宵は、私たちの仲間なの?」

 私の問いに碧は否定も肯定もしないままでしばし考え込んだ後でポツリとつぶやく。

「アイツは黒の一族だ。現在、青の次に勢力のある一族」
「黒!? 他にも種族がいたの? そんなこと前には碧は」
「必要ないと思っていた。紅は人間界にいるんだから、言う必要もないと」

 碧が、悔しそうに唇を噛んだ。

「想定してなかったわけじゃない。だからこそ二度目の紅の人生でも俺は側にいた。紅を見張るためだけじゃない。万が一に備えてのこともあったんだ」
「碧、ねえ、どういうこと? 私に隠してたってこと?」
「紅はまだ、あの特殊能力チカラを取り戻したい? 自分の力で十年生きて、それから自力で手に入れるのではなく、、だ」
「よく、わかんないよ、碧。……、わからないけれど、私。今別に困ったりしていない。特殊能力《チカラ》を使わなくても生きていけているから」

 今すぐに欲しい、なんて思っていない。
 最初は確かに不服だらけだったけれど、今は違う、まだ欲しくはない。
 今の私が未熟だから、特殊能力《チカラ》を正しく使いこなせないと思う。
 また過ちを繰り返すだろう。

「神原宵は、きっと紅に取引を仕掛けてくる。紅の特殊能力チカラを取り戻してやる、と」

 取り戻す? 私の特殊能力《チカラ》を?
 だって私に許されているのは、自力で手に入れるまでには一度きり、しかもがついていたようだったので、絶対に使わないように、ってそう思っていたのに。
 何で神原宵が、私の特殊能力チカラを取り戻せる、と?

「神原宵って、時間を巻き戻すことも進めることも止めることもできてた、ねえ、どうして?」
「黒、だからだ。全ての力を持つ彼らは時空界の中で、最も異端で忌み嫌われている、ルール無用の一族だから」

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