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7.それぞれの事情・風花の場合
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「ダメだ、想像の百倍辛い」
正面に座っていた美咲さんが、うっと唇を噛んで顔を歪めた次の瞬間、テーブルに突っ伏すように声をあげて泣き出してしまう。
「あ、あの、美咲さん、あの」
「なんでよお、なんでこんなイイコいじめるわけ!? でもって、なんで風花ちゃんはそんなに淡々としてるわけ? 自分がされたことなんだよ? 私だったら耐えられない、壊れちゃうよ、そんな環境。つうか、泣かないで話してる時点で、心がもう壊れてるよ、風花ちゃん」
心が壊れてる? 私の、心が?
「まるで他人事みたいに、あきらめた顔してる。そう言いたいんでしょ、美咲は」
勇気さんの言葉に美咲さんは素直にコクンと頷いた。
「俺も気になってたことがある。普通なら、夕べだって泣いて追いかけて、そうなるのかなって思っていたのに。やけにあっさり諦めてしまう。それってもう優しさじゃなくて、最初から何にも期待してないから、そう見えたんだよね。風花さんは、本当に彼のこと信じてた? 信用してた?」
マスターの問いかけに、ぼんやりと霧がかかってしまったみたいな夕べのことを思い返す。
信じてた、はずだった。
だけど、彼の言葉を聞くうちに、ああ、やっぱりそうか、って思ってしまった。
私なんかが幸せになど、なれるはずがないって。
それって本当は最初から、心のどこかにそんな想いがあったからなのだろうか。
「でも、私はちょっとわかるかも」
桃ちゃんが、ハーイと手を挙げて自分が話す番と主張する。
「小学生高学年から高三までイジメられっこだった私が見てきた人間は、八割汚いからね。イジメに加担しなくても、巻き込まれたくなくて無視するし。偽善者ばっかり。クラスが変わって、新しい友達できるかも、って期待しても誰かが私はイジメられっこだって、皆に教えちゃう。で、また元通り。教師もそう、皆私のこと最初は理解するフリをして、どんどん面倒臭くなってさ。そういう扱い受け続けると、諦めた方が楽だなって思ったもん。期待して裏切られたら、その分もっと落ち込むのは自分だって。誰のことも期待しない、信用しない、それが一番楽だけど、私はすっごく苦しかったよ、本当は。私とは違うかもしれないけれど、風花ちゃんもそうだったんじゃないかなって。そう思っちゃった」
私よりも大分若い桃ちゃんが、きっと語りたくなかっただろう体験談と、説明してくれた心の内。
染み入るみたいな優しい声と微笑みに、気づかされる。
考えると落ち込んじゃうから、何も考えないようにした。
だから私は自分の心と向き合えないまま、大人になってしまった。
皆が私のことを理解しようとしてくれているのに、私自身が理解できていない。
「そうなのかも、しれません」
呟いたら、遠い昔の自分の姿を思い出した。
「他人事みたいに話してると楽なんです。自分のことじゃないって、無意識に思うようにしてるのかもしれません。桃ちゃんの言うように、期待しない、信じない、って思ってるのは私も楽でした。全部諦めてしまえば、誰かと関わりさえしなければ、私のせいで嫌な目に合わせることもないし、自分も傷つかないだろうって、そう思って生きてきました。イジメられてたわけじゃないけど、家のこともあって学校でも暗い子で、中高では友達らしき人もいなくて。それは就職しても同じで。だけど、本当はとっても寂しくて、悲しくて、誰かと話したくて」
一気に話したら少し息切れがして、私はスウッと呼吸を整えてからまた話し始める。
「だから、麗夜さんと出逢えて人として関わることができて、私のことを見てくれて同じ夢を見られたこと。彼の描く未来に私がいること。もしかしたら、ウソなのかもしれない、何度も思いました。だけど、信じてみたかったんです」
笑ったつもりなのに、北風にさらされた頬がやけに冷たくて気づく。
周囲を見渡したら、ぼやけているから、きっと今私は泣いているんだろうなって思った。
「榛名家は私が経験したことのない理想の家庭でした。勇気さんの歌の通り、おはようって笑えたり、おかえりって声が聞こえたり、皆が私の作るご飯を美味しいって言ってくれたり。時々、勇気さんと美咲さんのケンカを見たり、桃ちゃんに髪の毛整えて貰ったり、洸太朗くんが食器洗ってくれてたり。祥太朗さんが、朝に珈琲を淹れてくれたり。あまりに居心地が良くて怖いくらいで。カフェでもそうです。マスターは優しいし、仕事は楽しいし、いろんなこと任せて貰えるようになって、毎日嬉しくて。なのに、皆にいっぱい良くしてもらってるのに、応援してくれていたのに。私は麗夜さんに、ちゃんと向き合えなかった気がして。皆をがっかりさせてしまったような、そんな気がして」
ごめんなさい、と謝ろうとした手前で、遮るように伸びてきた温かな手が私の頭を優しく撫でてくれる。
「がっかりなんかしてないよ、言ったでしょ? 吉野さんの思う通りにしていいって」
昨日、祥太朗さんが言ってくれた『吉野さんの思う通りにしていい。ちゃんと最後まで見守ってるから』、その言葉で私は勇気が出た。
「最後まで見守るって言ったでしょ?」
コクンと頷いたら。
「だったら勝手に出て行こうとなんてしないでね」
祥太朗さんは、朝から全てお見通しだったようだ。
「祥兄、昨日から予想してたんだ」
洸太朗くんの声に涙を拭いた。
「妙に諦めたような、さっぱりした顔をしているし、泣かない、つうか泣けないんじゃないかな? って。やけになって出て行っちゃわなきゃいいけどってさ。だから、今日皆すぐに一緒に行くって言ったわけ」
どうして? どうして、この人たちは、まだ知り合ってひと月しかない私のことをそんなに大事にしてくれるのかな?
だから、怖いんです、とっても。
「今ならまだ、大丈夫かもって思ったんです。あまり考えないようにしてました。だって居心地がいい日々を長く体験してしまったら、動きたくなくなっちゃうじゃないですか。皆さんのことを大好きになって信用してしまって、もしかしてって思ったら怖くなっちゃうじゃないですか」
「この中の誰か一人でも、風花さんのこと裏切りそうな人、いると思う?」
マスターに言われて、一人一人の顔を見回す。
左隣の桃ちゃんが泣きながら笑顔を作ってくれる。
その隣の洸太朗くんも、微笑んでくれる。
美咲さんが『水臭いぞ』と言わんばかりにふくれていて。
勇気さんが、ニッと歯を零して笑う。
マスターはいつものように、おだやかに微笑んで。
祥太朗さんは、私と目があうと困ったように笑って頷いた。
この中の誰かが裏切るわけがない。
誰もいない、と首を振った。
「風花ちゃん」
「はい」
まだ怒っているみたいな顔をした美咲さんを見つめたら。
「私は、風花ちゃんがどう思っていようとも大好きだし、可愛いし、イイコだって思ってるし、なんなら桃ちゃんとセットで私の妹だって思ってるから出て行かないでよね」
「美咲、素直に『大好きだから出て行くな』で良くない? あ、俺も風ちゃん大好き、もう風ちゃんの料理なしじゃ生きられない体にされたんで、責任取ってよね」
勇気さんはすぐに美咲さんにほっぺたつねられていて、いつものその風景に思わず吹き出したら。
「あ、うちも困るんで。こんな有能な店員さんに急に辞められたらかなり痛手。明日からも末永く働いてくれませんか?」
マスターの優しさに胸が熱くなる。
「風花ちゃん、どうしたらお家にいてくれる? 私、もう『あれが食べたい』とかわがまま言わないよ? ね?」
「そんな桃に免じてどうか」
桃ちゃんと洸太朗くんが私に手をあわせて、お願いポーズで。
「吉野さんが家にいてくれると俺はすっごくすっごく助かってます。榛名家の面倒、一緒に見てくれませんか?」
「ちょ、祥太朗、それプロポーズに聞こえたけど」
「え!? ちが」
「私も思った、違うのー?」
最後の祥太朗さんの台詞に、私も皆と一緒に大声で笑った。
正面に座っていた美咲さんが、うっと唇を噛んで顔を歪めた次の瞬間、テーブルに突っ伏すように声をあげて泣き出してしまう。
「あ、あの、美咲さん、あの」
「なんでよお、なんでこんなイイコいじめるわけ!? でもって、なんで風花ちゃんはそんなに淡々としてるわけ? 自分がされたことなんだよ? 私だったら耐えられない、壊れちゃうよ、そんな環境。つうか、泣かないで話してる時点で、心がもう壊れてるよ、風花ちゃん」
心が壊れてる? 私の、心が?
「まるで他人事みたいに、あきらめた顔してる。そう言いたいんでしょ、美咲は」
勇気さんの言葉に美咲さんは素直にコクンと頷いた。
「俺も気になってたことがある。普通なら、夕べだって泣いて追いかけて、そうなるのかなって思っていたのに。やけにあっさり諦めてしまう。それってもう優しさじゃなくて、最初から何にも期待してないから、そう見えたんだよね。風花さんは、本当に彼のこと信じてた? 信用してた?」
マスターの問いかけに、ぼんやりと霧がかかってしまったみたいな夕べのことを思い返す。
信じてた、はずだった。
だけど、彼の言葉を聞くうちに、ああ、やっぱりそうか、って思ってしまった。
私なんかが幸せになど、なれるはずがないって。
それって本当は最初から、心のどこかにそんな想いがあったからなのだろうか。
「でも、私はちょっとわかるかも」
桃ちゃんが、ハーイと手を挙げて自分が話す番と主張する。
「小学生高学年から高三までイジメられっこだった私が見てきた人間は、八割汚いからね。イジメに加担しなくても、巻き込まれたくなくて無視するし。偽善者ばっかり。クラスが変わって、新しい友達できるかも、って期待しても誰かが私はイジメられっこだって、皆に教えちゃう。で、また元通り。教師もそう、皆私のこと最初は理解するフリをして、どんどん面倒臭くなってさ。そういう扱い受け続けると、諦めた方が楽だなって思ったもん。期待して裏切られたら、その分もっと落ち込むのは自分だって。誰のことも期待しない、信用しない、それが一番楽だけど、私はすっごく苦しかったよ、本当は。私とは違うかもしれないけれど、風花ちゃんもそうだったんじゃないかなって。そう思っちゃった」
私よりも大分若い桃ちゃんが、きっと語りたくなかっただろう体験談と、説明してくれた心の内。
染み入るみたいな優しい声と微笑みに、気づかされる。
考えると落ち込んじゃうから、何も考えないようにした。
だから私は自分の心と向き合えないまま、大人になってしまった。
皆が私のことを理解しようとしてくれているのに、私自身が理解できていない。
「そうなのかも、しれません」
呟いたら、遠い昔の自分の姿を思い出した。
「他人事みたいに話してると楽なんです。自分のことじゃないって、無意識に思うようにしてるのかもしれません。桃ちゃんの言うように、期待しない、信じない、って思ってるのは私も楽でした。全部諦めてしまえば、誰かと関わりさえしなければ、私のせいで嫌な目に合わせることもないし、自分も傷つかないだろうって、そう思って生きてきました。イジメられてたわけじゃないけど、家のこともあって学校でも暗い子で、中高では友達らしき人もいなくて。それは就職しても同じで。だけど、本当はとっても寂しくて、悲しくて、誰かと話したくて」
一気に話したら少し息切れがして、私はスウッと呼吸を整えてからまた話し始める。
「だから、麗夜さんと出逢えて人として関わることができて、私のことを見てくれて同じ夢を見られたこと。彼の描く未来に私がいること。もしかしたら、ウソなのかもしれない、何度も思いました。だけど、信じてみたかったんです」
笑ったつもりなのに、北風にさらされた頬がやけに冷たくて気づく。
周囲を見渡したら、ぼやけているから、きっと今私は泣いているんだろうなって思った。
「榛名家は私が経験したことのない理想の家庭でした。勇気さんの歌の通り、おはようって笑えたり、おかえりって声が聞こえたり、皆が私の作るご飯を美味しいって言ってくれたり。時々、勇気さんと美咲さんのケンカを見たり、桃ちゃんに髪の毛整えて貰ったり、洸太朗くんが食器洗ってくれてたり。祥太朗さんが、朝に珈琲を淹れてくれたり。あまりに居心地が良くて怖いくらいで。カフェでもそうです。マスターは優しいし、仕事は楽しいし、いろんなこと任せて貰えるようになって、毎日嬉しくて。なのに、皆にいっぱい良くしてもらってるのに、応援してくれていたのに。私は麗夜さんに、ちゃんと向き合えなかった気がして。皆をがっかりさせてしまったような、そんな気がして」
ごめんなさい、と謝ろうとした手前で、遮るように伸びてきた温かな手が私の頭を優しく撫でてくれる。
「がっかりなんかしてないよ、言ったでしょ? 吉野さんの思う通りにしていいって」
昨日、祥太朗さんが言ってくれた『吉野さんの思う通りにしていい。ちゃんと最後まで見守ってるから』、その言葉で私は勇気が出た。
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コクンと頷いたら。
「だったら勝手に出て行こうとなんてしないでね」
祥太朗さんは、朝から全てお見通しだったようだ。
「祥兄、昨日から予想してたんだ」
洸太朗くんの声に涙を拭いた。
「妙に諦めたような、さっぱりした顔をしているし、泣かない、つうか泣けないんじゃないかな? って。やけになって出て行っちゃわなきゃいいけどってさ。だから、今日皆すぐに一緒に行くって言ったわけ」
どうして? どうして、この人たちは、まだ知り合ってひと月しかない私のことをそんなに大事にしてくれるのかな?
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「この中の誰か一人でも、風花さんのこと裏切りそうな人、いると思う?」
マスターに言われて、一人一人の顔を見回す。
左隣の桃ちゃんが泣きながら笑顔を作ってくれる。
その隣の洸太朗くんも、微笑んでくれる。
美咲さんが『水臭いぞ』と言わんばかりにふくれていて。
勇気さんが、ニッと歯を零して笑う。
マスターはいつものように、おだやかに微笑んで。
祥太朗さんは、私と目があうと困ったように笑って頷いた。
この中の誰かが裏切るわけがない。
誰もいない、と首を振った。
「風花ちゃん」
「はい」
まだ怒っているみたいな顔をした美咲さんを見つめたら。
「私は、風花ちゃんがどう思っていようとも大好きだし、可愛いし、イイコだって思ってるし、なんなら桃ちゃんとセットで私の妹だって思ってるから出て行かないでよね」
「美咲、素直に『大好きだから出て行くな』で良くない? あ、俺も風ちゃん大好き、もう風ちゃんの料理なしじゃ生きられない体にされたんで、責任取ってよね」
勇気さんはすぐに美咲さんにほっぺたつねられていて、いつものその風景に思わず吹き出したら。
「あ、うちも困るんで。こんな有能な店員さんに急に辞められたらかなり痛手。明日からも末永く働いてくれませんか?」
マスターの優しさに胸が熱くなる。
「風花ちゃん、どうしたらお家にいてくれる? 私、もう『あれが食べたい』とかわがまま言わないよ? ね?」
「そんな桃に免じてどうか」
桃ちゃんと洸太朗くんが私に手をあわせて、お願いポーズで。
「吉野さんが家にいてくれると俺はすっごくすっごく助かってます。榛名家の面倒、一緒に見てくれませんか?」
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「え!? ちが」
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