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第五章
89話
時は遡り、ドルテナがワカミチから帰ってくる前日。
仕事を終えたアビーは、ギルドを出たところで後ろから声をかけられた。
「アビー、待ってくれ」
足を止めて後ろを振り向くと、ギルドの出口つまり自分に向かって早足で近づいてくる人物と目が合った。
かけられた言葉通りに待っていると、その人物はアビーの横へ並んだ。
「お疲れさん。一緒に帰ろう」
そう言った人物が歩き出し、それに合わせてアビーも歩き出す。
そして今度はアビーから話しかけた。
「そっか、今日だったわね。護衛依頼から帰ってくるのって。おかえり、お兄ちゃん」
いつもドルテナと話すときの口調とは違うが、こっちの方が本来のアビーだ。
お友達口調で仕事をするわけがない。
アビーはできる社会人なのだ。
「ただいま。帰ってきたのは夕方だったんだけどね。早く家に帰るつもりだったんだけど、試験官のヴィクターに呼ばれてたんだ」
「ヴィクターさんに?お兄ちゃん、何したのよ……」
アビーは隣を歩く兄のルイスをジト目で見た。
「いやいや、俺は何もしてないって!」
「ホントに~?」
「ホ、ホントだって!」
妹のジト目に何故か狼狽えながら答えるルイス。やましいことは一切ない……ことはないが法を犯しているといったことではない。
ただちょっと、妹の同僚の1人と最近いい感じになっている程度なのだ。
妹の同僚に手を出していることを知られたくはない兄であった。
「ギルドから俺達に指名依頼があるって言うから《蒼弓の凜》と一緒に話を聞いてたんだよ」
「ギルドからの指名依頼?何かあったの?」
ギルドは冒険者達に対して指名依頼を出すことは通常あまりない。
但し、通常でない事であれば、戦力確保のために高ランク冒険者へ指名依頼をすることがよくある。
つまりルイス達に指名依頼が出されたと言うことは、緊急性の高い事態が起きたとアビーは考えたのだ。
「ヒュペリトの周辺で狼の大きめな群れができたらしい。その群れを率いてるのが魔物で、普通の群れ以上に連携がいいんだそうだ」
ルイスの話を聞いてアビーは首を傾げた。
確かに村の周りに狼の大きめな群れがいるのは危険よね。危険だけど指名依頼をする程のものとも思えないわ。
依頼ボードへ出せば済む程度の内容に思うんだけど。
アビーが不思議そうな顔をしているのを見てルイスは話を続けた。
「ギルドも依頼ボードへ出すつもりだったそうなんだけど、ランクアップ試験にちょうどいいからって事らしい。で、俺達はそのランクアップ試験のお手伝いって訳だ」
「そういうことね。でもお兄ちゃんのパーティーと《蒼弓の凜》が行けば十分すぎる戦力じゃないの?ランクアップ試験にすらならないような気がするけど」
ルイスが入っている《疾風の牙》と《蒼弓の凜》にはランクCの冒険者が多い。
その2PTが向かえば、ランクアップ試験を受ける冒険者達はすることがなくなる。
お手伝い=バックアップなのだが、どう見ても過剰戦力だった。
「普通はな。今回のランクアップ試験を受ける奴が1人だけなんだ。1人のためだけにランクアップ試験をやるんだとさ。あり得ないだろ?」
通常、ランクアップ試験は複数名で受ける。今回のように1人のために態々ランクアップ試験を設定することはしない。
「それもランクE程度へのランクアップ試験をな」
そこまで話を聞いて、アビーは自分の知っている人物の顔が思い浮かんだ。
思わず横を歩くルイスを見たアビーは、その顔がニヤニヤしているのに気が付いてランクアップ試験を受けるという冒険者の予想ができてしまった。
「え?!それってまさか……」
「あぁ。アビーがいつも家で自慢する愛しのドルテナくんだよ」
「い、愛しのって!べ、別にそんなんじゃないわよ」
ルイスにそう言われて耳まで赤くしたアビーは、更に自分を擁護する言葉を続けた。
「ただ見習いなのに強いし仕事も頑張っているし。ギルド内でも期待の大型新人って言われて期待されている人よ。そのドルテナ君に偶々私が担当することになっただけなの。担当している冒険者の事なんだから気にするの!」
ルイスは捲し立てるように話す妹を微笑ましく思いながら見ていた。
若干年齢のことを気にしながら。
5歳年下の男の子が妹を恋愛対象と見てくれるかどうか……。
「わかったから落ち着けよ」
「ハァハァハァ……お兄ちゃんが変なこと言うからでしょ……」
足を止めて肩で息をしている妹に、歩くよう促してから話の続きを話し出した。
「そのドルテナ君なんだけど、ワカミチの近くで変異種に遭遇して倒したらしいんだ」
変異種という言葉を聞いたアビーはビクッとしたが、倒したと聞いて更に驚いた。
「変異種を倒したの?ドルテナ君が?」
「そうらしい。信じられないだろ?ギルド上層部も同じ信じられなかったようだが間違いないらしい。そうなるとランクアップは間違いないが、見習い冒険者がランクEなんてあり得ないだろ?それで、本当にそれだけの力があるのかを確認する意味でランクアップ試験を特別にすることになったらしい」
アビーは信じられないと言うような表情をしていたが、次第に嬉しそうな顔に変わった。
好きな人がランクアップすると聞いて思わず笑みがこぼれる。
「それにな、この指名依頼が終われば俺もランクアップになるんだ!」
「え?試験受けずに?」
低ランクとは違い、ランクCになるには試験を受けることが普通だ。
「指名依頼だけでランクCになるって聞いたことがないよ?」
「なんでも、ドルテナ君の戦い方によっては口外厳禁になる可能性があるからそれを含めた措置なんだとさ」
「そんなことがあるんだ……」
ドルテナ君の戦い方ってなに?
今までギルドで買い取るのは薬草ばかり。
そんなに特殊な戦い方をするのかしら?
「まぁ俺からしたらラッキーだよ。狼なんてちゃちゃっと倒して帰ってくるよ」
「お兄ちゃん、気を付けてね。それから、ドルテナ君に変なこと言わないでよ」
「わかってるよ。俺の妹がご執心なんて言わないって」
「ちょっ!ダメだからね!ねぇ!」
妹をからかいながら家路についた。
◆◇◆◇◆◇
数日後。
今日もアビーは冒険者達が持ってきた様々な素材を査定していた。
いつもは冒険者への笑顔を絶やさないアビーだが、ここ数日はその笑顔がぎこちなくなっていた。
ルイスが狼討伐のためにマホンを出てから今日で12日目。
予定では、早ければ7日で帰ると言っていたのにまだ帰ってこないのだ。
狼達を探すのに手間取ったとしても、そろそろ帰ってくるはずなのに……。
大丈夫かな。何かあったのかな……。無事で帰ってきてね……ドルテナ君。
ドンマイ、ルイス。
そんな日の夜。
ギルド内の冒険者達が少なくなった頃、ギルド職員に連れられて一組の親子がやって来た。
その親子は2階にあるギルドマスターの部屋へ案内された。
ー コンコン ー
「ギルドマスター、ドルテナ様のご家族の方をお連れいたしました」
「入ってくれ」
「はい、失礼します。どうぞお入りください」
ドロシーとペリシア、そしてドルテナの婚約者のエルビラは、自分達を呼びに来たギルド職員に促されて室内に入る。
「どうぞお掛け下さい。案内ありがとう。すまないがアビーも呼んできてくれ」
3人にソファーへ座るよう勧めて、案内してきた職員にはアビーを呼びに行かせた。
直ぐにお茶を持ったアビーもやって来たので、ギルドマスターが4人を呼んだ理由を話し始めた。
ギルドマスターは、ランクアップ試験となった狼討伐隊に参加した全員が、ヒュペリトへ帰ってきていないことを伝えた。
ヒュペリト周辺で目撃されていた魔物を含む狼の群れはここ数日目撃されておらず、討伐自体は成功していると思われる。
また、ギルド職員も同行していることから捜索隊を出すが、結果がわかるのは約10日後になる。
その結果は必ず伝えることを約束した。
話を聞いた4人の顔からは血の気が引いていき、やがて泣き崩れた。
とても自力で立てる状態ではなく、このままの状態で自宅まで帰らすのは忍びないと思ったギルドマスターの計らいで、ギルドの馬車で3人を自宅まで送り届けることとなったのだった。
###################################
≪お知らせ≫
次話からダンジョン編となります。
構想を練りたいので、次話の更新まで少しお時間をいただきたいと思います。
次回更新は5月29日を予定しております。
よろしくお願いいたします。
霞草
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仕事を終えたアビーは、ギルドを出たところで後ろから声をかけられた。
「アビー、待ってくれ」
足を止めて後ろを振り向くと、ギルドの出口つまり自分に向かって早足で近づいてくる人物と目が合った。
かけられた言葉通りに待っていると、その人物はアビーの横へ並んだ。
「お疲れさん。一緒に帰ろう」
そう言った人物が歩き出し、それに合わせてアビーも歩き出す。
そして今度はアビーから話しかけた。
「そっか、今日だったわね。護衛依頼から帰ってくるのって。おかえり、お兄ちゃん」
いつもドルテナと話すときの口調とは違うが、こっちの方が本来のアビーだ。
お友達口調で仕事をするわけがない。
アビーはできる社会人なのだ。
「ただいま。帰ってきたのは夕方だったんだけどね。早く家に帰るつもりだったんだけど、試験官のヴィクターに呼ばれてたんだ」
「ヴィクターさんに?お兄ちゃん、何したのよ……」
アビーは隣を歩く兄のルイスをジト目で見た。
「いやいや、俺は何もしてないって!」
「ホントに~?」
「ホ、ホントだって!」
妹のジト目に何故か狼狽えながら答えるルイス。やましいことは一切ない……ことはないが法を犯しているといったことではない。
ただちょっと、妹の同僚の1人と最近いい感じになっている程度なのだ。
妹の同僚に手を出していることを知られたくはない兄であった。
「ギルドから俺達に指名依頼があるって言うから《蒼弓の凜》と一緒に話を聞いてたんだよ」
「ギルドからの指名依頼?何かあったの?」
ギルドは冒険者達に対して指名依頼を出すことは通常あまりない。
但し、通常でない事であれば、戦力確保のために高ランク冒険者へ指名依頼をすることがよくある。
つまりルイス達に指名依頼が出されたと言うことは、緊急性の高い事態が起きたとアビーは考えたのだ。
「ヒュペリトの周辺で狼の大きめな群れができたらしい。その群れを率いてるのが魔物で、普通の群れ以上に連携がいいんだそうだ」
ルイスの話を聞いてアビーは首を傾げた。
確かに村の周りに狼の大きめな群れがいるのは危険よね。危険だけど指名依頼をする程のものとも思えないわ。
依頼ボードへ出せば済む程度の内容に思うんだけど。
アビーが不思議そうな顔をしているのを見てルイスは話を続けた。
「ギルドも依頼ボードへ出すつもりだったそうなんだけど、ランクアップ試験にちょうどいいからって事らしい。で、俺達はそのランクアップ試験のお手伝いって訳だ」
「そういうことね。でもお兄ちゃんのパーティーと《蒼弓の凜》が行けば十分すぎる戦力じゃないの?ランクアップ試験にすらならないような気がするけど」
ルイスが入っている《疾風の牙》と《蒼弓の凜》にはランクCの冒険者が多い。
その2PTが向かえば、ランクアップ試験を受ける冒険者達はすることがなくなる。
お手伝い=バックアップなのだが、どう見ても過剰戦力だった。
「普通はな。今回のランクアップ試験を受ける奴が1人だけなんだ。1人のためだけにランクアップ試験をやるんだとさ。あり得ないだろ?」
通常、ランクアップ試験は複数名で受ける。今回のように1人のために態々ランクアップ試験を設定することはしない。
「それもランクE程度へのランクアップ試験をな」
そこまで話を聞いて、アビーは自分の知っている人物の顔が思い浮かんだ。
思わず横を歩くルイスを見たアビーは、その顔がニヤニヤしているのに気が付いてランクアップ試験を受けるという冒険者の予想ができてしまった。
「え?!それってまさか……」
「あぁ。アビーがいつも家で自慢する愛しのドルテナくんだよ」
「い、愛しのって!べ、別にそんなんじゃないわよ」
ルイスにそう言われて耳まで赤くしたアビーは、更に自分を擁護する言葉を続けた。
「ただ見習いなのに強いし仕事も頑張っているし。ギルド内でも期待の大型新人って言われて期待されている人よ。そのドルテナ君に偶々私が担当することになっただけなの。担当している冒険者の事なんだから気にするの!」
ルイスは捲し立てるように話す妹を微笑ましく思いながら見ていた。
若干年齢のことを気にしながら。
5歳年下の男の子が妹を恋愛対象と見てくれるかどうか……。
「わかったから落ち着けよ」
「ハァハァハァ……お兄ちゃんが変なこと言うからでしょ……」
足を止めて肩で息をしている妹に、歩くよう促してから話の続きを話し出した。
「そのドルテナ君なんだけど、ワカミチの近くで変異種に遭遇して倒したらしいんだ」
変異種という言葉を聞いたアビーはビクッとしたが、倒したと聞いて更に驚いた。
「変異種を倒したの?ドルテナ君が?」
「そうらしい。信じられないだろ?ギルド上層部も同じ信じられなかったようだが間違いないらしい。そうなるとランクアップは間違いないが、見習い冒険者がランクEなんてあり得ないだろ?それで、本当にそれだけの力があるのかを確認する意味でランクアップ試験を特別にすることになったらしい」
アビーは信じられないと言うような表情をしていたが、次第に嬉しそうな顔に変わった。
好きな人がランクアップすると聞いて思わず笑みがこぼれる。
「それにな、この指名依頼が終われば俺もランクアップになるんだ!」
「え?試験受けずに?」
低ランクとは違い、ランクCになるには試験を受けることが普通だ。
「指名依頼だけでランクCになるって聞いたことがないよ?」
「なんでも、ドルテナ君の戦い方によっては口外厳禁になる可能性があるからそれを含めた措置なんだとさ」
「そんなことがあるんだ……」
ドルテナ君の戦い方ってなに?
今までギルドで買い取るのは薬草ばかり。
そんなに特殊な戦い方をするのかしら?
「まぁ俺からしたらラッキーだよ。狼なんてちゃちゃっと倒して帰ってくるよ」
「お兄ちゃん、気を付けてね。それから、ドルテナ君に変なこと言わないでよ」
「わかってるよ。俺の妹がご執心なんて言わないって」
「ちょっ!ダメだからね!ねぇ!」
妹をからかいながら家路についた。
◆◇◆◇◆◇
数日後。
今日もアビーは冒険者達が持ってきた様々な素材を査定していた。
いつもは冒険者への笑顔を絶やさないアビーだが、ここ数日はその笑顔がぎこちなくなっていた。
ルイスが狼討伐のためにマホンを出てから今日で12日目。
予定では、早ければ7日で帰ると言っていたのにまだ帰ってこないのだ。
狼達を探すのに手間取ったとしても、そろそろ帰ってくるはずなのに……。
大丈夫かな。何かあったのかな……。無事で帰ってきてね……ドルテナ君。
ドンマイ、ルイス。
そんな日の夜。
ギルド内の冒険者達が少なくなった頃、ギルド職員に連れられて一組の親子がやって来た。
その親子は2階にあるギルドマスターの部屋へ案内された。
ー コンコン ー
「ギルドマスター、ドルテナ様のご家族の方をお連れいたしました」
「入ってくれ」
「はい、失礼します。どうぞお入りください」
ドロシーとペリシア、そしてドルテナの婚約者のエルビラは、自分達を呼びに来たギルド職員に促されて室内に入る。
「どうぞお掛け下さい。案内ありがとう。すまないがアビーも呼んできてくれ」
3人にソファーへ座るよう勧めて、案内してきた職員にはアビーを呼びに行かせた。
直ぐにお茶を持ったアビーもやって来たので、ギルドマスターが4人を呼んだ理由を話し始めた。
ギルドマスターは、ランクアップ試験となった狼討伐隊に参加した全員が、ヒュペリトへ帰ってきていないことを伝えた。
ヒュペリト周辺で目撃されていた魔物を含む狼の群れはここ数日目撃されておらず、討伐自体は成功していると思われる。
また、ギルド職員も同行していることから捜索隊を出すが、結果がわかるのは約10日後になる。
その結果は必ず伝えることを約束した。
話を聞いた4人の顔からは血の気が引いていき、やがて泣き崩れた。
とても自力で立てる状態ではなく、このままの状態で自宅まで帰らすのは忍びないと思ったギルドマスターの計らいで、ギルドの馬車で3人を自宅まで送り届けることとなったのだった。
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≪お知らせ≫
次話からダンジョン編となります。
構想を練りたいので、次話の更新まで少しお時間をいただきたいと思います。
次回更新は5月29日を予定しております。
よろしくお願いいたします。
霞草
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