148 / 155
第六章
147話
変異種のゴブリンがいたモンスターハウスを出た俺達は、再び4階に向かって歩き出した。
そして、4階に繋がる部屋に着くまでに数回モンスターハウスを攻略し、魔石を大量にゲットすることができた。
「ここが、ヨ、4階に繋がる部屋に到着…です」
ヨラナの案内で迷うことなく洞窟を歩き、4階に繋がる部屋までやって来た。
洞窟はこの3階までで、4階からは林と湖があるエリアになるらしい。
視界が開けているので魔物を見つけやすいが、こちらも見つかりやすいらしい。
しかし、危険察知スキルで遠くの魔物でもわかるため、障害物がなく開けていることは俺にとって何ら問題ない。
早速4階に!と思っていると、ヨラナの様子が少しおかしい。
急に落ち着きがなくなり、ソワソワしている。
ソワソワといっても楽しそうな雰囲気ではなく、落ち着きがなく、心ここにあらずといった感じだ。
表情も少し強張っているように感じる。
「ヨラナ?大丈夫?体調でも悪くなった?」
ヨラナはブンブンと首を横に振って否定した。
「も、申し訳ございません。大丈夫です」
「いや、どうみても大丈夫じゃないんだけど?」
「ドルテナの申す通りだ。その様に血の気が引いた顔で言われて、誰が納得できようか」
顔が少し青ざめているヨラナは、俯きながら訳を話し始めた。
「……はい。実は、私の耳が聞こえにくくなった原因が起こったのが、この先の4階なのです。あの時の恐怖が……どうしても忘れられず……」
ヨラナは震える体を押さえようと自分の腕で体をギュッと抱きしめるが、震えが治まることはなかった。
そんなヨラナをエマがそっと抱きしめた。
この2人はお互いを姉妹のように、親友のように思い合っているのだろうな。
「…………。ありがとう、エマ。エルヴィス様、ドルテナ様、お時間を取らせてしまい申し訳ございません。もう大丈夫です。さぁ、4階に参りましょう」
目に少し涙を浮かべたままだが、震えも止まり、先程に比べて表情も明るくなっヨラナが4階に繋がる燈籠に触ろうとした瞬間、ドクン!と空気が震えた。
「キャッ!」
「何事だ!」
「ヨラナ、大丈夫か!」
「今のは何?」
俺よりもこの世界のことに詳しいマリンに視線をやるが、首を横に振りわからないと伝えてきた。
今の感じ……空気が震えた感じだったな。
空気の震えと共に聞こえたドクンという音が、心臓の脈打つような感じに思えたしまう。
前世の宇宙映画でそんなんがあったな。
宇宙船で逃げ込んだ星の洞窟が、実は強大な宇宙生物の口内だったってやつが。
このダンジョンその物が何かの生物……ってのはあり得ないな。
となると、このダンジョン自体に何か起きたと考えるべきか?
「……ドルテナ」
「すみません、私にもわかりません。何かあってもこの部屋は魔物が入れない安全地帯ということですから、ここにいる限り安心してもいいと思います。気になるようでしたら、4階に行って先に進まずに地上に戻れば、明日からは4階からスタートできます」
「そうだな……。ここは慎重に行った方がいいだろう。4階に行ってそのまま地上に戻ることにする」
「はい。私もその方がいいと思います。じゃあヨラナ、行こうか」
エルヴィスの選択は適切だろう。
あのドクンという感じはあまり気持ちのいい物ではない気がする。
4階に行って地上に戻れば次回は4階からスタートできる。
「はい、わかりました。では」
そう言ってヨラナが燈籠に触ると4階に転移していった。
それに続いて俺、エマ、エルヴィスの順で燈籠に触り転移した。
最後に転移してきたエルヴィスが周りの風景を見て聞いてくる。
「ここが4階なのか?話しに聞いていた風景と全く違うのだが……」
話しに聞いていた4階は、湖と林があるエリアだ。
俺達が今いるのは洞窟内。
そして目の前には見たことのある扉があり、その横にはこれまた見たことのある人が座っていた。
「……どうゆう理由かわかりませんが、ここはダンジョンへの入口の部屋ですね」
「間違えてしまったと言うことか?」
「いえ、私達は間違いない?4階に繋がる方を触りました」
俺達は4階に繋がる蟷螂を触ったはずだ。それは間違いない。
なのに何故地上に戻った?
部屋の出口の横にいるのは、ダンジョンに入る際に手続きをしてくれた役人だ。
ダンジョンから持ち帰った魔物や魔石を買い取るものあの役人だ。
出口の扉には警備のために兵が立っている。
その兵の顔に見覚えがあり、俺達がダンジョンに入った際にいた警備兵だ。
ダンジョンに入るときと異なっている点もある。
まず、魔物や魔石を買い取るところにダンジョン帰りの兵士がダンジョンから持ち帰った物を買い取ってもらう手続きをしている。
まぁ、これは通常あり得ることだろう。
次に、室内には買い取りをしてもらっている兵士以外にも大勢の兵士のグループがいた。
役人が話を聞いているグループと、俺達のように困惑しているグループがある。
そうこうしているうちに、他の兵士のグループがまた現れて、自分達が入口に戻ってきたことに驚いていた。
周りの様子を窺うに、入口に転移したのは俺達だけではないようだ。
そうしていると、ある役人が室内にいる全員に聞こえるように大きな声で話し始めた。
「入口に戻ってきた方にお知らせします。原因は不明ですが、毎月のダンジョン拡張時と同じ現象が起きております。戻られた皆さんに内部の様子を聞き取り調査しております。我々が話を伺うまではこの室内にてお待ちください。待ち時間の間に買い取りの手続きをしていただいても構いません。ご協力をよろしくお願いします!」
毎月のダンジョンの拡張と言うのは、月に一度ダンジョンの階層が追加されることを指している。
この際に、ダンジョンは中にいる人を外に出すらしい。
その為、転移装置に触ると次の階に進まずに入口に転送されるそうだ。
これは全ての人がダンジョンから出るまで続くらしい。
そしてダンジョン内に誰もいなくなると、そこから丸1日掛けて階層が追加されるらしい。
これが終わって初めて人が入れるようになるそうだ。
追加されるのは最下層のみ。
だからダンジョンが再開されても最初からスタートとはならず、行ったことのある階層に転移できるらしい。
だが、今日はその毎月の拡張日ではないと聞いていたのだが……。
その拡張時に起こる現象が今起きている、という通常ではない自体に、管理している役人達が事態の把握のため各自に聞き取りをしていると。
俺達も他の兵士と同じように魔石を買い取ってもらうために列に並ぶ。
全ての魔石を出すと目立つため、モンスターハウスで得た魔石は出さずに、それ以外で得た魔石を売り払う。
兵士達も何もせず待っているのは時間の無駄と思ったのか、俺達と同じように買い取りの列に並び、結果的に買い取りを済ませた兵士達から順次話を聞く、という状況が出来上がった。
買い取ってもらった魔石だが、シネスティア国での取引価格より安かった。
だが他の兵士からは不満そうな表情は伺えなかったので、ヴォルトゥイア帝国ではこの価格が平均的な物なのだろう。
これならマホンに持ち帰って売った方が儲かるな。
ここではあまり渡さずに、怪しまれない程度の量を売り払うことにしよう。
買い取りを終わった俺達も役人から話を聞かれたが、何分初めてのダンジョンだったから何が違うのかもわからないため、質問は物の数秒で終わってしまった。
ダンジョンの入口のある部屋から出た俺達は、まず奴隷商に向かう。
予定では今日から3日間はヨラナとエマを使用できることになっているが、明日はダンジョンに入れない。
もしかしたら明後日もどうなるかわからない。
こう言う場合の説明は受けていなかったので、どうするのか確認するためだ。
「お、無事に帰ってきたようだね、お帰り!すまないけど、ちょっと待っててくれ。直ぐに行くから!」
奴隷商に着くと、兵士達からの返却手続きなどで奴隷商は混雑していた。
順番が来るまで待っていると、奴隷がテーブルと椅子を持ってきて座るように勧めてきた。
それに座って待っていると奴隷商がやって来た。
「長く待たせてしまったな。急にダンジョンが閉鎖という事で、てんやわんやだよ。すまなかった」
「いえいえ。それで、早くても明日いっぱいはダンジョンに入れないだろうという話なんですが、ヨラナとエマを3日間借りてますけど、この場合どうなりますか?」
「我々がご提案できる対応は2つ。ダンジョンが閉鎖されていた日数分を日割りで計算して返金する案と、ダンジョン閉鎖中の日数分を延長する案の定の2つ。その他の保証などはない。ただ、ヨラナとエマはポーター以外の用途があるから、そっちで使う場合は通常の利用日数としてカウントすることになる」
「なるほど。例えば、延長の案をお願いした場合、私達が使わない間彼女たちは他の人に貸し出されることがありますか?ポーター以外のために」
「それはない。もし他の人に貸し出して何かあればこちらの信用問題にもなるからね。幸いこの2人に予約は入ってないから延長されても問題ないよ」
ダンジョン閉鎖中は休日となる訳か。
彼女達もたまには休みも必要だろう。ダンジョンが再開したら4階以降も付き合ってもらうことになるんだからな。
「エルヴィスさん、明日は彼女達も休ませると言うことでいいです?」
「あぁ、かまわない」
エルヴィスの同意も得られたので、ダンジョン閉鎖期間分を延長してもらうよう奴隷商にお願いした。
「了解した。今日は2人共もういいのかい?」
「あぁ、ダンジョンは閉鎖されたからな。今日はもう終わりだ」
「わかった。ダンジョン再開は2日後の朝と思うから……明後日の朝から利用再開の予定だな。ダンジョン再開後にもし来なくても、使用日数はカウントされるから注意するようにな。閉鎖中でも何かあればいつでも相談に来てくれ」
「そうさせてもらうよ。じゃあ、ヨラナ、エマ。今日はお疲れさん。帰ってゆっくり休んでね。明日もゆっくりと体を休めて、ダンジョン再開に備えていてくれ」
「うむ。休息は大切だからな。ダンジョン再開後にまた迎えに来る」
ヨラナとエマは声をそろえて、ありがとうございましたと言って頭を下げた。
俺達はそのまま奴隷商を後にして、ちょっと早めの晩御飯を食べてから兵舎に帰った。
そして、4階に繋がる部屋に着くまでに数回モンスターハウスを攻略し、魔石を大量にゲットすることができた。
「ここが、ヨ、4階に繋がる部屋に到着…です」
ヨラナの案内で迷うことなく洞窟を歩き、4階に繋がる部屋までやって来た。
洞窟はこの3階までで、4階からは林と湖があるエリアになるらしい。
視界が開けているので魔物を見つけやすいが、こちらも見つかりやすいらしい。
しかし、危険察知スキルで遠くの魔物でもわかるため、障害物がなく開けていることは俺にとって何ら問題ない。
早速4階に!と思っていると、ヨラナの様子が少しおかしい。
急に落ち着きがなくなり、ソワソワしている。
ソワソワといっても楽しそうな雰囲気ではなく、落ち着きがなく、心ここにあらずといった感じだ。
表情も少し強張っているように感じる。
「ヨラナ?大丈夫?体調でも悪くなった?」
ヨラナはブンブンと首を横に振って否定した。
「も、申し訳ございません。大丈夫です」
「いや、どうみても大丈夫じゃないんだけど?」
「ドルテナの申す通りだ。その様に血の気が引いた顔で言われて、誰が納得できようか」
顔が少し青ざめているヨラナは、俯きながら訳を話し始めた。
「……はい。実は、私の耳が聞こえにくくなった原因が起こったのが、この先の4階なのです。あの時の恐怖が……どうしても忘れられず……」
ヨラナは震える体を押さえようと自分の腕で体をギュッと抱きしめるが、震えが治まることはなかった。
そんなヨラナをエマがそっと抱きしめた。
この2人はお互いを姉妹のように、親友のように思い合っているのだろうな。
「…………。ありがとう、エマ。エルヴィス様、ドルテナ様、お時間を取らせてしまい申し訳ございません。もう大丈夫です。さぁ、4階に参りましょう」
目に少し涙を浮かべたままだが、震えも止まり、先程に比べて表情も明るくなっヨラナが4階に繋がる燈籠に触ろうとした瞬間、ドクン!と空気が震えた。
「キャッ!」
「何事だ!」
「ヨラナ、大丈夫か!」
「今のは何?」
俺よりもこの世界のことに詳しいマリンに視線をやるが、首を横に振りわからないと伝えてきた。
今の感じ……空気が震えた感じだったな。
空気の震えと共に聞こえたドクンという音が、心臓の脈打つような感じに思えたしまう。
前世の宇宙映画でそんなんがあったな。
宇宙船で逃げ込んだ星の洞窟が、実は強大な宇宙生物の口内だったってやつが。
このダンジョンその物が何かの生物……ってのはあり得ないな。
となると、このダンジョン自体に何か起きたと考えるべきか?
「……ドルテナ」
「すみません、私にもわかりません。何かあってもこの部屋は魔物が入れない安全地帯ということですから、ここにいる限り安心してもいいと思います。気になるようでしたら、4階に行って先に進まずに地上に戻れば、明日からは4階からスタートできます」
「そうだな……。ここは慎重に行った方がいいだろう。4階に行ってそのまま地上に戻ることにする」
「はい。私もその方がいいと思います。じゃあヨラナ、行こうか」
エルヴィスの選択は適切だろう。
あのドクンという感じはあまり気持ちのいい物ではない気がする。
4階に行って地上に戻れば次回は4階からスタートできる。
「はい、わかりました。では」
そう言ってヨラナが燈籠に触ると4階に転移していった。
それに続いて俺、エマ、エルヴィスの順で燈籠に触り転移した。
最後に転移してきたエルヴィスが周りの風景を見て聞いてくる。
「ここが4階なのか?話しに聞いていた風景と全く違うのだが……」
話しに聞いていた4階は、湖と林があるエリアだ。
俺達が今いるのは洞窟内。
そして目の前には見たことのある扉があり、その横にはこれまた見たことのある人が座っていた。
「……どうゆう理由かわかりませんが、ここはダンジョンへの入口の部屋ですね」
「間違えてしまったと言うことか?」
「いえ、私達は間違いない?4階に繋がる方を触りました」
俺達は4階に繋がる蟷螂を触ったはずだ。それは間違いない。
なのに何故地上に戻った?
部屋の出口の横にいるのは、ダンジョンに入る際に手続きをしてくれた役人だ。
ダンジョンから持ち帰った魔物や魔石を買い取るものあの役人だ。
出口の扉には警備のために兵が立っている。
その兵の顔に見覚えがあり、俺達がダンジョンに入った際にいた警備兵だ。
ダンジョンに入るときと異なっている点もある。
まず、魔物や魔石を買い取るところにダンジョン帰りの兵士がダンジョンから持ち帰った物を買い取ってもらう手続きをしている。
まぁ、これは通常あり得ることだろう。
次に、室内には買い取りをしてもらっている兵士以外にも大勢の兵士のグループがいた。
役人が話を聞いているグループと、俺達のように困惑しているグループがある。
そうこうしているうちに、他の兵士のグループがまた現れて、自分達が入口に戻ってきたことに驚いていた。
周りの様子を窺うに、入口に転移したのは俺達だけではないようだ。
そうしていると、ある役人が室内にいる全員に聞こえるように大きな声で話し始めた。
「入口に戻ってきた方にお知らせします。原因は不明ですが、毎月のダンジョン拡張時と同じ現象が起きております。戻られた皆さんに内部の様子を聞き取り調査しております。我々が話を伺うまではこの室内にてお待ちください。待ち時間の間に買い取りの手続きをしていただいても構いません。ご協力をよろしくお願いします!」
毎月のダンジョンの拡張と言うのは、月に一度ダンジョンの階層が追加されることを指している。
この際に、ダンジョンは中にいる人を外に出すらしい。
その為、転移装置に触ると次の階に進まずに入口に転送されるそうだ。
これは全ての人がダンジョンから出るまで続くらしい。
そしてダンジョン内に誰もいなくなると、そこから丸1日掛けて階層が追加されるらしい。
これが終わって初めて人が入れるようになるそうだ。
追加されるのは最下層のみ。
だからダンジョンが再開されても最初からスタートとはならず、行ったことのある階層に転移できるらしい。
だが、今日はその毎月の拡張日ではないと聞いていたのだが……。
その拡張時に起こる現象が今起きている、という通常ではない自体に、管理している役人達が事態の把握のため各自に聞き取りをしていると。
俺達も他の兵士と同じように魔石を買い取ってもらうために列に並ぶ。
全ての魔石を出すと目立つため、モンスターハウスで得た魔石は出さずに、それ以外で得た魔石を売り払う。
兵士達も何もせず待っているのは時間の無駄と思ったのか、俺達と同じように買い取りの列に並び、結果的に買い取りを済ませた兵士達から順次話を聞く、という状況が出来上がった。
買い取ってもらった魔石だが、シネスティア国での取引価格より安かった。
だが他の兵士からは不満そうな表情は伺えなかったので、ヴォルトゥイア帝国ではこの価格が平均的な物なのだろう。
これならマホンに持ち帰って売った方が儲かるな。
ここではあまり渡さずに、怪しまれない程度の量を売り払うことにしよう。
買い取りを終わった俺達も役人から話を聞かれたが、何分初めてのダンジョンだったから何が違うのかもわからないため、質問は物の数秒で終わってしまった。
ダンジョンの入口のある部屋から出た俺達は、まず奴隷商に向かう。
予定では今日から3日間はヨラナとエマを使用できることになっているが、明日はダンジョンに入れない。
もしかしたら明後日もどうなるかわからない。
こう言う場合の説明は受けていなかったので、どうするのか確認するためだ。
「お、無事に帰ってきたようだね、お帰り!すまないけど、ちょっと待っててくれ。直ぐに行くから!」
奴隷商に着くと、兵士達からの返却手続きなどで奴隷商は混雑していた。
順番が来るまで待っていると、奴隷がテーブルと椅子を持ってきて座るように勧めてきた。
それに座って待っていると奴隷商がやって来た。
「長く待たせてしまったな。急にダンジョンが閉鎖という事で、てんやわんやだよ。すまなかった」
「いえいえ。それで、早くても明日いっぱいはダンジョンに入れないだろうという話なんですが、ヨラナとエマを3日間借りてますけど、この場合どうなりますか?」
「我々がご提案できる対応は2つ。ダンジョンが閉鎖されていた日数分を日割りで計算して返金する案と、ダンジョン閉鎖中の日数分を延長する案の定の2つ。その他の保証などはない。ただ、ヨラナとエマはポーター以外の用途があるから、そっちで使う場合は通常の利用日数としてカウントすることになる」
「なるほど。例えば、延長の案をお願いした場合、私達が使わない間彼女たちは他の人に貸し出されることがありますか?ポーター以外のために」
「それはない。もし他の人に貸し出して何かあればこちらの信用問題にもなるからね。幸いこの2人に予約は入ってないから延長されても問題ないよ」
ダンジョン閉鎖中は休日となる訳か。
彼女達もたまには休みも必要だろう。ダンジョンが再開したら4階以降も付き合ってもらうことになるんだからな。
「エルヴィスさん、明日は彼女達も休ませると言うことでいいです?」
「あぁ、かまわない」
エルヴィスの同意も得られたので、ダンジョン閉鎖期間分を延長してもらうよう奴隷商にお願いした。
「了解した。今日は2人共もういいのかい?」
「あぁ、ダンジョンは閉鎖されたからな。今日はもう終わりだ」
「わかった。ダンジョン再開は2日後の朝と思うから……明後日の朝から利用再開の予定だな。ダンジョン再開後にもし来なくても、使用日数はカウントされるから注意するようにな。閉鎖中でも何かあればいつでも相談に来てくれ」
「そうさせてもらうよ。じゃあ、ヨラナ、エマ。今日はお疲れさん。帰ってゆっくり休んでね。明日もゆっくりと体を休めて、ダンジョン再開に備えていてくれ」
「うむ。休息は大切だからな。ダンジョン再開後にまた迎えに来る」
ヨラナとエマは声をそろえて、ありがとうございましたと言って頭を下げた。
俺達はそのまま奴隷商を後にして、ちょっと早めの晩御飯を食べてから兵舎に帰った。
あなたにおすすめの小説
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺のレベルが常人では到達不可の領域にある件について ~全ユーザーレベル上限999の中俺だけレベル100億いった~
仮実谷 望
ファンタジー
ダンジョンが当たり前のようにある世界になって3年の月日が流れてずっとダンジョンに入りたいと願っていた青年が自宅にダンジョンが出現する。自宅の押し入れにダンジョンが出現する中、冷静に青年はダンジョンを攻略する。そして自分だけがレベル上限を突破してレベルが無尽蔵に上がり続けてしまう。そうしていづれは最強への探索者として覚醒する青年なのであった。
タイム連打ってなんだよ(困惑)
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
「リオ、お前をパーティから追放する。お前のようなハズレスキルのザコは足手まといなんだよ」
王都の冒険者ギルドにて、若手冒険者のリオは、リーダーの身勝手な都合によってパーティから追い出されてしまい、同時に後宮では、聖女の降臨や第一王子の婚約破棄などが話題になっていた。
パーティを追放されたリオは、ある日商隊の護衛依頼を受けた際、野盗に襲われる可憐な少女を助けることになるのだが、彼女は第一王子から婚約破棄された上に濡れ衣を着せられて迫害された元公爵令嬢こと、アイリスだった。
アイリスとの出会いから始まる冒険の旅、行く先々で様々な思惑によって爪弾きにされてしまった者達を受け入れていく内に、彼はある決意をする。
「作ろう。誰もが幸せに過ごせる、そんな居場所を」
目指すべき理想、突き動かされる世界、そしてハズレスキル【タイム連打】に隠されたリオの本当の力とは?
※安心安全安定安泰の四安揃った、ハピエン確定のハズレスキル無双です。
『エ○ーマンが倒せない』は関係ありません。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中