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第六章
149話
シネスティア国ダスマダ領を治める領主カネルフィア=フォン=ダスマダ伯爵は、マホンの居城にある自身の執務室で公務をこなしていた。
執務室の窓から見える空は茜色に染まっており、時刻が夕方であることを表していた。
目の前の書類を読むことに没頭しているカネルフィアは茜色の空には気付いていない。
そんな執務室に扉をノックする音が鳴り、カネルフィアは書類から目を離して扉に向けた。
「誰だ」
「イーデンです。貯水池の報告に参りました」
「入れ」
「失礼いたします」
現在、カネルフィアの指示により、日照り時の対策としてマホンの穀倉地帯に水を供給させるための貯水池を建設している。
通常は近くの川から水を引いているが、日照りが続くと川の水位が下がり、穀倉地帯にある水路が干上がってしまう。
それでも水車により水を引き上げてはいるが、水量が足らないのは否めない。
不足分を少しでも補わせるために上流に貯水池を作り、そこから農業用水を確保する。
貯水池建設の責任者のイーデンは現在の進捗状況の報告に来ていた。
貯水池建設も今年で2年目。
多少のトラブルはあったが、予定通り、今年の冬までには何とか完成させるつもりでいる。
そのトラブルというのは、盗賊の襲撃だった。
大量の犯罪奴隷に加え、一般市民の労働者も多くいるため、食料などが大量に備蓄されている。
それを狙った物と考えられているが、偶々建設地の警備のために配置されている兵士の交代日の襲撃だったため、通常よりも多くの兵士が駐留していた。
その為、夜襲ではあったが盗賊は1人残らず捕らえられるか切り捨てられた。
盗賊も予め警備状況は偵察していた。
予定では襲撃の夜は新しくやって来た兵士達だけのはずだったのだが、マホンの出発が一日遅れてしまい、多くの兵士がいる中に突っ込んでしまったのである。
この時に捕まった者達は牢獄で尋問と言う名の拷問を受けていた。
その結果、この盗賊達は、ヴォルトゥイア帝国の手の者で、盗賊を装っていたという事がわかっていた。
どうして貯水池を襲ったかまでは判明していないが、どんな手を使ってでもカネルフィアは必ず口を割らせるつもりでいる。
さて、イーデンの報告によると貯水池の進捗状況は良好で、予定通り今年の冬までには何とか完成しそうだ。
これで多少の日照りでも農業用水は確保できることになる。
日照りが続けば食糧不足となり、飢餓だけでなくマホンの経済にも大きな打撃を与える。
それを防ぐ手立ての1つとして貯水池が完成する事の意義は非常に大きい。
そう思いながらイーデンからの報告をカネルフィアは内心安堵して聞いていた。
その執務室の扉がノックもなしに開け放たれた。
ー バン! ー
「だ、旦那様!たた、大変でございます!」
いきなり扉が開けられ飛び込んできた男に警戒したが、見覚えのある顔を見て安堵する。
「っ!?……ヘンリッキ。ノックもせずに入ってくるのは関心せんぞ。それ位わかっているだろ」
「も、申し訳ございません」
カネルフィアに戒められた男は、長年ダスマダ家に使えている執事のヘンリッキだった。
そのヘンリッキは非常に慌てており、いつもの落ち着いた物腰とは全く違っていた。
「お前ともあろう者が……。まぁよい。いかがしたのだ、そんなに慌てて」
「はい、つい先程シウテテから緊急の連絡が届きました。こちらをご覧下さい」
ヘンリッキが手に持っていた小さな紙をカネルフィアに手渡す。
それは三男の護衛として付けているアルセニオからの物だった。
アルセニオから送られた小さな手紙を読んだカネルフィアは、机に肘をつき、目頭を押さえて考え込んだ。
「ヘンリッキ、シウテテからの使いが今夜来るであろう。門の警備兵にその旨を伝えてくれ。使いの者が来たら直ぐに通せ」
「はい!そ、それでエルベルト様は……」
「この内容が事実であれば命は取られることはないであろう」
「わ、わかりました。失礼いたします」
カネルフィアはヘンリッキが出て行った後にため息をついた。
「カネルフィア様、いかがなされました?」
貯水池の報告に来ていたイーデンは、主であるカネルフィアの様子からあまり好ましくない事態が起きていると予想していた。
「シウテテに向かっていたエルベルトが攫われた。返して欲しければ貯水池を襲った盗賊と交換ということらしい」
「……救出部隊は?」
「今から出しても間に合わないだろう。攫われたのはシウテテに近いところらしい。攫った盗賊からの手紙が今夜あたりシウテテから届くはずだ。対策はそれを見てからになるだろう。イーデン、盗賊の尋問を急がせろ。少しでも情報を引き出すのだ」
「はっ!直ぐにそうさせます」
イーデンは少しでも捕らえた山賊のいう名のヴォルトゥイア帝国兵から、少しでも情報を得るために執務室を後にした。
「……エルベルト」
誰もいなくなった執務室で、カネルフィアは息子の名を呟いた。
その日の夜中、シウテテから届いた山賊からの手紙を読んだカネルフィアの顔は怒りでゆがんでいた。
その内容から見て、貯水池とエルベルトを攫ったのはヴォルトゥイア帝国の者だろう。
エルベルトと貯水池を襲った奴ら全員の交換。もし死亡していた場合は1人当たり5,000万バルをエルベルトの身代金として要求していた。
期日は10日後となっており、交換については後日連絡を寄越すと書いてあった。
「ヴォルトゥイアのやつらめ!馬鹿にしおってからに!絶対に、絶対にエルベルトは取り返す。そして後悔させてやるわ」
カネルフィアは部下に身代金の準備を指示し、同時に軍に招集を掛けるよう指示も出した。
エルベルトの身柄を確保した後、ヴォルトゥイア帝国との国境付近で包囲し、関わった者を全員捕らえるつもりでいた。
怒りで完全に目が覚めたカネルフィアは再び就寝することができず、そのまま仕事を行うことにした。
そしてその日の昼頃、シウテテのアルセニオから追加の手紙が届いた。
「エルベルトを攫った奴らを追跡するだと?一体どういう……ドルテナ…だと?」
アルセニオの手紙は、ドルテナという冒険者にエルベルトの追跡をさせていると書かれていた。
「テネルテの息子か……。最近新進気鋭の冒険者として話は聞こえてきているが……」
カネルフィアはドルテナの父テネルテの腕を高く評価していた。
自分が使用する者は勿論、家族の家具などは全てテネルテの工房の品を指定していた程だ。
またカネルフィアとテネルテは貴族と平民と違いはある物の、性格的相性が良かったのか、仕事で館に来ているテネルテと雑談をすることもしばしばだった。
これは子供達の影響もあるだろう。
カネルフィアの次女とペリシアが同い年でもあり、また、三男のエルベルトはドルテナと年が近いと言うことで良く一緒に遊ぶようにもなっていた。
幼い子供ということもあり、貴族と平民という壁は存在しなかった。
そういう事があり、テネルテがなくなった後も忘れ形見の息子を気に掛けていた部分があったのだ。
「そういえば冒険者ギルドからドルテナを一般冒険者にすると通達が来ていたな。かなり活躍しているようだが、だからといってエルベルトの追跡を任せるとは……兎に角アルセニオから直接話を聞かなければならないな」
カネルフィアは軍に連絡し、こちらに向かってきているアルセニオを迎えに行かせた。
予定より早く帰ることになったアルセニオから詳しく事情を聞いた数日後、ヒュペリトからエルベルト奪還成功の知らせを受けた。
「エルベルトは無事なのだな!」
「はい。特に目立つ怪我もなく健康とのことです。詳しくはこちらをご覧下さい」
手渡されたのはエルベルトがカネルフィア宛に書いた手紙だ。
我が子の字を見て思わず安堵のため息をついた。
交換のための人質とはいえ、酷い扱いを受けているのではないかと心配していたが、手紙の内容を見る限りその心配はなさそうだ。
というより、あのドルテナが尋問を翌日に控えていたエルベルトを助け出すことに成功したのがその理由でもある。
触られてからの一連のことが書かれていた手紙を読んでいく内に、カネルフィアの顔が段々と引きつってきた。
ヴォルトゥイア帝国にもダンジョンがあり、そこに兵士を投入して魔石や素材などを大量に入手しており、その調査と破壊のためにドルテナとヴォルトゥイア帝国のダンジョンに乗り込むと書いてあったのだ。
カネルフィアは息子が無事にマホンへ帰ってくるものと思っていたが、エルベルトはマホンには寄ることもせずにダンジョンに向かう旨が書いてあった。
最後まで手紙を読んだカネルフィアは、プルプルと震えだして大声で叫んだ。
「あの、馬鹿息子がぁぁぁぁぁああ!!」
執務室の窓から見える空は茜色に染まっており、時刻が夕方であることを表していた。
目の前の書類を読むことに没頭しているカネルフィアは茜色の空には気付いていない。
そんな執務室に扉をノックする音が鳴り、カネルフィアは書類から目を離して扉に向けた。
「誰だ」
「イーデンです。貯水池の報告に参りました」
「入れ」
「失礼いたします」
現在、カネルフィアの指示により、日照り時の対策としてマホンの穀倉地帯に水を供給させるための貯水池を建設している。
通常は近くの川から水を引いているが、日照りが続くと川の水位が下がり、穀倉地帯にある水路が干上がってしまう。
それでも水車により水を引き上げてはいるが、水量が足らないのは否めない。
不足分を少しでも補わせるために上流に貯水池を作り、そこから農業用水を確保する。
貯水池建設の責任者のイーデンは現在の進捗状況の報告に来ていた。
貯水池建設も今年で2年目。
多少のトラブルはあったが、予定通り、今年の冬までには何とか完成させるつもりでいる。
そのトラブルというのは、盗賊の襲撃だった。
大量の犯罪奴隷に加え、一般市民の労働者も多くいるため、食料などが大量に備蓄されている。
それを狙った物と考えられているが、偶々建設地の警備のために配置されている兵士の交代日の襲撃だったため、通常よりも多くの兵士が駐留していた。
その為、夜襲ではあったが盗賊は1人残らず捕らえられるか切り捨てられた。
盗賊も予め警備状況は偵察していた。
予定では襲撃の夜は新しくやって来た兵士達だけのはずだったのだが、マホンの出発が一日遅れてしまい、多くの兵士がいる中に突っ込んでしまったのである。
この時に捕まった者達は牢獄で尋問と言う名の拷問を受けていた。
その結果、この盗賊達は、ヴォルトゥイア帝国の手の者で、盗賊を装っていたという事がわかっていた。
どうして貯水池を襲ったかまでは判明していないが、どんな手を使ってでもカネルフィアは必ず口を割らせるつもりでいる。
さて、イーデンの報告によると貯水池の進捗状況は良好で、予定通り今年の冬までには何とか完成しそうだ。
これで多少の日照りでも農業用水は確保できることになる。
日照りが続けば食糧不足となり、飢餓だけでなくマホンの経済にも大きな打撃を与える。
それを防ぐ手立ての1つとして貯水池が完成する事の意義は非常に大きい。
そう思いながらイーデンからの報告をカネルフィアは内心安堵して聞いていた。
その執務室の扉がノックもなしに開け放たれた。
ー バン! ー
「だ、旦那様!たた、大変でございます!」
いきなり扉が開けられ飛び込んできた男に警戒したが、見覚えのある顔を見て安堵する。
「っ!?……ヘンリッキ。ノックもせずに入ってくるのは関心せんぞ。それ位わかっているだろ」
「も、申し訳ございません」
カネルフィアに戒められた男は、長年ダスマダ家に使えている執事のヘンリッキだった。
そのヘンリッキは非常に慌てており、いつもの落ち着いた物腰とは全く違っていた。
「お前ともあろう者が……。まぁよい。いかがしたのだ、そんなに慌てて」
「はい、つい先程シウテテから緊急の連絡が届きました。こちらをご覧下さい」
ヘンリッキが手に持っていた小さな紙をカネルフィアに手渡す。
それは三男の護衛として付けているアルセニオからの物だった。
アルセニオから送られた小さな手紙を読んだカネルフィアは、机に肘をつき、目頭を押さえて考え込んだ。
「ヘンリッキ、シウテテからの使いが今夜来るであろう。門の警備兵にその旨を伝えてくれ。使いの者が来たら直ぐに通せ」
「はい!そ、それでエルベルト様は……」
「この内容が事実であれば命は取られることはないであろう」
「わ、わかりました。失礼いたします」
カネルフィアはヘンリッキが出て行った後にため息をついた。
「カネルフィア様、いかがなされました?」
貯水池の報告に来ていたイーデンは、主であるカネルフィアの様子からあまり好ましくない事態が起きていると予想していた。
「シウテテに向かっていたエルベルトが攫われた。返して欲しければ貯水池を襲った盗賊と交換ということらしい」
「……救出部隊は?」
「今から出しても間に合わないだろう。攫われたのはシウテテに近いところらしい。攫った盗賊からの手紙が今夜あたりシウテテから届くはずだ。対策はそれを見てからになるだろう。イーデン、盗賊の尋問を急がせろ。少しでも情報を引き出すのだ」
「はっ!直ぐにそうさせます」
イーデンは少しでも捕らえた山賊のいう名のヴォルトゥイア帝国兵から、少しでも情報を得るために執務室を後にした。
「……エルベルト」
誰もいなくなった執務室で、カネルフィアは息子の名を呟いた。
その日の夜中、シウテテから届いた山賊からの手紙を読んだカネルフィアの顔は怒りでゆがんでいた。
その内容から見て、貯水池とエルベルトを攫ったのはヴォルトゥイア帝国の者だろう。
エルベルトと貯水池を襲った奴ら全員の交換。もし死亡していた場合は1人当たり5,000万バルをエルベルトの身代金として要求していた。
期日は10日後となっており、交換については後日連絡を寄越すと書いてあった。
「ヴォルトゥイアのやつらめ!馬鹿にしおってからに!絶対に、絶対にエルベルトは取り返す。そして後悔させてやるわ」
カネルフィアは部下に身代金の準備を指示し、同時に軍に招集を掛けるよう指示も出した。
エルベルトの身柄を確保した後、ヴォルトゥイア帝国との国境付近で包囲し、関わった者を全員捕らえるつもりでいた。
怒りで完全に目が覚めたカネルフィアは再び就寝することができず、そのまま仕事を行うことにした。
そしてその日の昼頃、シウテテのアルセニオから追加の手紙が届いた。
「エルベルトを攫った奴らを追跡するだと?一体どういう……ドルテナ…だと?」
アルセニオの手紙は、ドルテナという冒険者にエルベルトの追跡をさせていると書かれていた。
「テネルテの息子か……。最近新進気鋭の冒険者として話は聞こえてきているが……」
カネルフィアはドルテナの父テネルテの腕を高く評価していた。
自分が使用する者は勿論、家族の家具などは全てテネルテの工房の品を指定していた程だ。
またカネルフィアとテネルテは貴族と平民と違いはある物の、性格的相性が良かったのか、仕事で館に来ているテネルテと雑談をすることもしばしばだった。
これは子供達の影響もあるだろう。
カネルフィアの次女とペリシアが同い年でもあり、また、三男のエルベルトはドルテナと年が近いと言うことで良く一緒に遊ぶようにもなっていた。
幼い子供ということもあり、貴族と平民という壁は存在しなかった。
そういう事があり、テネルテがなくなった後も忘れ形見の息子を気に掛けていた部分があったのだ。
「そういえば冒険者ギルドからドルテナを一般冒険者にすると通達が来ていたな。かなり活躍しているようだが、だからといってエルベルトの追跡を任せるとは……兎に角アルセニオから直接話を聞かなければならないな」
カネルフィアは軍に連絡し、こちらに向かってきているアルセニオを迎えに行かせた。
予定より早く帰ることになったアルセニオから詳しく事情を聞いた数日後、ヒュペリトからエルベルト奪還成功の知らせを受けた。
「エルベルトは無事なのだな!」
「はい。特に目立つ怪我もなく健康とのことです。詳しくはこちらをご覧下さい」
手渡されたのはエルベルトがカネルフィア宛に書いた手紙だ。
我が子の字を見て思わず安堵のため息をついた。
交換のための人質とはいえ、酷い扱いを受けているのではないかと心配していたが、手紙の内容を見る限りその心配はなさそうだ。
というより、あのドルテナが尋問を翌日に控えていたエルベルトを助け出すことに成功したのがその理由でもある。
触られてからの一連のことが書かれていた手紙を読んでいく内に、カネルフィアの顔が段々と引きつってきた。
ヴォルトゥイア帝国にもダンジョンがあり、そこに兵士を投入して魔石や素材などを大量に入手しており、その調査と破壊のためにドルテナとヴォルトゥイア帝国のダンジョンに乗り込むと書いてあったのだ。
カネルフィアは息子が無事にマホンへ帰ってくるものと思っていたが、エルベルトはマホンには寄ることもせずにダンジョンに向かう旨が書いてあった。
最後まで手紙を読んだカネルフィアは、プルプルと震えだして大声で叫んだ。
「あの、馬鹿息子がぁぁぁぁぁああ!!」
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