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「じゃあ、あんた本当にゲームに関係なくレオン攻略してたの?」
脱力したように話すローズさんは落ち着いたようですが、背筋曲げて軟体動物みたいにだらしない格好で会話を続けております。
すっかり敵意を失くしたローズさんは、わたくしと答えの擦り合わせをするつもりのようです。
「あの、そのゲームの内容を存じ上げないので意味が分からないのですが」
簡単に説明していただいたのですが、ローズさんはヒロインでクローブ男爵が手を付けた使用人の娘でなんやかんやあって平民として暮らしてたのですが、ある日突然男爵がローズさんを見つけて引き取り学園に入学する所から始まり、レオンハルト様を含めた攻略者達と恋に落ちるゲームだそうです。
あの四人の他にも隠しキャラと言われる人物がいるそうで、その方を出現させるのに四人の攻略が必要になるので、ローズさんは同時攻略していたそうです。ゲームと違いやり直しが出来ないのでやるしかなかったと言われましたけれど。
ローズさんは攻略サイトを見ない派というどうでもいい情報を所々交えながら、その為隠しキャラまで辿り着けないうちに亡くなったそうでどうしても知りたかったようです。
原作読んでいて分からなかったのでしょうか?
わたくしはレオンハルト様の好感度が高いと邪魔をするライバルの令嬢で、呼び出して暴言を吐いたり、物を隠したり、意地悪を繰り返して、ゲームのエンディングの卒業パーティーで断罪されて国外追放される陰湿なタイプのいじめをする悪役令嬢というキャラクターなのだとか。
「卒業パーティーでも思ったのですが、国外追放の処分は酷くないでしょうか?」
「そんなの、プレイヤーや読者がスッキリすればいいんだから。それに創作だし」
「そう言われたら何も言えませんけど。あと、恋薔薇ってどこで出て来るんです?薔薇が出てきませんが」
「そりゃあ、イベントで。後は、あたしの名前とか。本当にあんた知らないんだ」
「知っていたら、レオンハルト殿下に関わらないようにしていたと思います」
レオンハルト様経由で目の前のローズさんと関わり合い国外追放される未来が幼少期の自分に見えていたら、持てる全てをもって婚約を阻止しておりますわ。
ローズさんって、変わらず見ているこちらが恥ずかしく思えるお人柄で、関わるのも恥になりえますもの。
今回の面会も視察後の帰路の中に入れておりますので公式記録に残されません。この面会は無かったものになるのです。
「このゲームと違うけど、ラノベではそんな悪役令嬢が関わらないようにしてたけど、結局関わって最後ハッピーエンドで逆にヒロインがざまぁされるのよ」
「国外追放ですか?」
「いや、え~と平民落ちから、毒杯までかな?色々あるよ。まぁ嫌な女が成敗されるのって読んでて楽しいもんね」
そうですわね。わたくしの目の前に成敗された方がおりますけど、本人も楽しいと言うなら安心いたしますわ。
多少の罪悪感が薄れます。
「まぁ、清々するのは否定いたしませんが、毒杯はやり過ぎでは?平民落ちは元に戻っただけですわね」
「いざ自分の身になったらそう思うけどさ。まぁ、あんたがイレギュラーなのは納得したわ。あ、あたしにも熱い紅茶と茶菓子分けてくんない?」
会話が長くなってきたからと、エミリーが喉を潤す為に紅茶とクッキーを用意してくれました。
この面会部屋には、来客用の部屋側にストーブが設置されておりますが、ローズさん側にはないので少々お寒そうではありますものね。
エミリー、そう、スカートの中にティーセットが入っているの。お湯は火の魔法で沸かすの。
確認ですが、それ本当に侍女の嗜みなの?
脱力したように話すローズさんは落ち着いたようですが、背筋曲げて軟体動物みたいにだらしない格好で会話を続けております。
すっかり敵意を失くしたローズさんは、わたくしと答えの擦り合わせをするつもりのようです。
「あの、そのゲームの内容を存じ上げないので意味が分からないのですが」
簡単に説明していただいたのですが、ローズさんはヒロインでクローブ男爵が手を付けた使用人の娘でなんやかんやあって平民として暮らしてたのですが、ある日突然男爵がローズさんを見つけて引き取り学園に入学する所から始まり、レオンハルト様を含めた攻略者達と恋に落ちるゲームだそうです。
あの四人の他にも隠しキャラと言われる人物がいるそうで、その方を出現させるのに四人の攻略が必要になるので、ローズさんは同時攻略していたそうです。ゲームと違いやり直しが出来ないのでやるしかなかったと言われましたけれど。
ローズさんは攻略サイトを見ない派というどうでもいい情報を所々交えながら、その為隠しキャラまで辿り着けないうちに亡くなったそうでどうしても知りたかったようです。
原作読んでいて分からなかったのでしょうか?
わたくしはレオンハルト様の好感度が高いと邪魔をするライバルの令嬢で、呼び出して暴言を吐いたり、物を隠したり、意地悪を繰り返して、ゲームのエンディングの卒業パーティーで断罪されて国外追放される陰湿なタイプのいじめをする悪役令嬢というキャラクターなのだとか。
「卒業パーティーでも思ったのですが、国外追放の処分は酷くないでしょうか?」
「そんなの、プレイヤーや読者がスッキリすればいいんだから。それに創作だし」
「そう言われたら何も言えませんけど。あと、恋薔薇ってどこで出て来るんです?薔薇が出てきませんが」
「そりゃあ、イベントで。後は、あたしの名前とか。本当にあんた知らないんだ」
「知っていたら、レオンハルト殿下に関わらないようにしていたと思います」
レオンハルト様経由で目の前のローズさんと関わり合い国外追放される未来が幼少期の自分に見えていたら、持てる全てをもって婚約を阻止しておりますわ。
ローズさんって、変わらず見ているこちらが恥ずかしく思えるお人柄で、関わるのも恥になりえますもの。
今回の面会も視察後の帰路の中に入れておりますので公式記録に残されません。この面会は無かったものになるのです。
「このゲームと違うけど、ラノベではそんな悪役令嬢が関わらないようにしてたけど、結局関わって最後ハッピーエンドで逆にヒロインがざまぁされるのよ」
「国外追放ですか?」
「いや、え~と平民落ちから、毒杯までかな?色々あるよ。まぁ嫌な女が成敗されるのって読んでて楽しいもんね」
そうですわね。わたくしの目の前に成敗された方がおりますけど、本人も楽しいと言うなら安心いたしますわ。
多少の罪悪感が薄れます。
「まぁ、清々するのは否定いたしませんが、毒杯はやり過ぎでは?平民落ちは元に戻っただけですわね」
「いざ自分の身になったらそう思うけどさ。まぁ、あんたがイレギュラーなのは納得したわ。あ、あたしにも熱い紅茶と茶菓子分けてくんない?」
会話が長くなってきたからと、エミリーが喉を潤す為に紅茶とクッキーを用意してくれました。
この面会部屋には、来客用の部屋側にストーブが設置されておりますが、ローズさん側にはないので少々お寒そうではありますものね。
エミリー、そう、スカートの中にティーセットが入っているの。お湯は火の魔法で沸かすの。
確認ですが、それ本当に侍女の嗜みなの?
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