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「は?当たり前でしょ。最初からあんたに転生者だろって言ってるけど。頭イカれた?」
いくら鉄格子越しとはいえ、挑発するのはやめて欲しいのです。
後ろに控えた侍女兼護衛のエミリーが万が一暗殺モードに入ったらどうしてくれるのでしょうか。
あの子の殺人衝動を治めるのに、何匹のイエフィが犠牲になることか。
「あの時は、転生者って言葉が聞き慣れていなかったので何を言われているか本当に分からなかったのですわ。後から落ち着いて考えて、ヒロインとかゲームとか攻略者ってローズさんが話していたので、もしかしてわたくしと同じ生前の記憶を取り戻した方だったのではないかと思い至ったのです」
「いや、本当に今更何言いたいの?あんたは恋薔薇の悪役令嬢のリリアに生まれ変わったから、あたしにざまぁしようとレオンの攻略の邪魔してたんでしょ?」
「あの、わたくしそもそも濃い薔薇を知りませんの」
「・・・・・・は?」
ローズさん、頭に疑問符しかないような表情でポカンと口が開いておりますわよ。おめでたい頭にはお似合いの表情ですけれど。
「濃い薔薇ってゲームを存じ上げておりませんの。何となく恋愛ゲームと推測しておりますけれども。わたくし悪役令嬢ってキャラクターですの?」
「え?正式タイトル、恋する薔薇乙女ってゲーム知ってるでしょ?」
当然知ってるかのご様子で聞かれましても。知らないんですが。
星の数程ありそうなゲームの中で被ります?CM流れておりました?
濃い薔薇でなくて恋する薔薇って今頃知って勘違いしていたことに、ほんのりわたくしの頬が赤く染まります。普通に考えて濃い色の薔薇ではないですね。
「やはり存じ上げませんわね。わたくし、そもそもゲームはパズルゲーム派です」
「え?」
「主にパズルゲームを嗜んでおりました。恋愛ゲームを嗜む友人がおりましたが、彼女の口からは虹色に輝くナントカなら聞いた事があります」
「虹色に輝く聖女は君を想う。7人の攻略者がいるやつね。アバター課金しないとトゥルーエンドいかないやつ。ガチャの排出最悪な恋薔薇より後のゲームだけど・・・」
「そうなのですか?ですからわたくし存じ上げなかったのですね」
ローズさんやけに詳しいですわね。この方、恋愛ゲームをいくつも遊ばれていたご様子ですのにこの仕上がりですの?
ゲームが浮かばれませんわ。
前世のわたくしのダウンロードしたゲームって主にパズルものやネコを集めたり育てたりするものばかりでした。
今も飼いたい気持ちがあるのですが、世話をする時間が取れないので諦めています。
愛でるだけで、世話を全て他人に押し付けるのは嫌ですもの。
「いやいや、恋薔薇は原作漫画でゲーム化したし。フルボイスとスチルの多さで有名になったんだから。それにあんたラノベとか無料漫画で悪役令嬢モノあったでしょうが。普通に話の流れ分かるでしょ」
「力説されましても申し訳ないのですが、わたくし動画派で・・・」
「・・・信じらんない、マジか」
ローズさんが膝から崩れ落ちる様子を内心オロオロしながら、見続ける事しかできませんわ。
決して表には動揺を出しませんけれど。
「あの、家がマンションで猫飼えないから動画で癒されたりとか、なので何かごめんなさい」
期待を裏切った感で、何となく謝罪を。
本当に悪いとは思っていませんが、予定調和の期待に添えれません。
いくら鉄格子越しとはいえ、挑発するのはやめて欲しいのです。
後ろに控えた侍女兼護衛のエミリーが万が一暗殺モードに入ったらどうしてくれるのでしょうか。
あの子の殺人衝動を治めるのに、何匹のイエフィが犠牲になることか。
「あの時は、転生者って言葉が聞き慣れていなかったので何を言われているか本当に分からなかったのですわ。後から落ち着いて考えて、ヒロインとかゲームとか攻略者ってローズさんが話していたので、もしかしてわたくしと同じ生前の記憶を取り戻した方だったのではないかと思い至ったのです」
「いや、本当に今更何言いたいの?あんたは恋薔薇の悪役令嬢のリリアに生まれ変わったから、あたしにざまぁしようとレオンの攻略の邪魔してたんでしょ?」
「あの、わたくしそもそも濃い薔薇を知りませんの」
「・・・・・・は?」
ローズさん、頭に疑問符しかないような表情でポカンと口が開いておりますわよ。おめでたい頭にはお似合いの表情ですけれど。
「濃い薔薇ってゲームを存じ上げておりませんの。何となく恋愛ゲームと推測しておりますけれども。わたくし悪役令嬢ってキャラクターですの?」
「え?正式タイトル、恋する薔薇乙女ってゲーム知ってるでしょ?」
当然知ってるかのご様子で聞かれましても。知らないんですが。
星の数程ありそうなゲームの中で被ります?CM流れておりました?
濃い薔薇でなくて恋する薔薇って今頃知って勘違いしていたことに、ほんのりわたくしの頬が赤く染まります。普通に考えて濃い色の薔薇ではないですね。
「やはり存じ上げませんわね。わたくし、そもそもゲームはパズルゲーム派です」
「え?」
「主にパズルゲームを嗜んでおりました。恋愛ゲームを嗜む友人がおりましたが、彼女の口からは虹色に輝くナントカなら聞いた事があります」
「虹色に輝く聖女は君を想う。7人の攻略者がいるやつね。アバター課金しないとトゥルーエンドいかないやつ。ガチャの排出最悪な恋薔薇より後のゲームだけど・・・」
「そうなのですか?ですからわたくし存じ上げなかったのですね」
ローズさんやけに詳しいですわね。この方、恋愛ゲームをいくつも遊ばれていたご様子ですのにこの仕上がりですの?
ゲームが浮かばれませんわ。
前世のわたくしのダウンロードしたゲームって主にパズルものやネコを集めたり育てたりするものばかりでした。
今も飼いたい気持ちがあるのですが、世話をする時間が取れないので諦めています。
愛でるだけで、世話を全て他人に押し付けるのは嫌ですもの。
「いやいや、恋薔薇は原作漫画でゲーム化したし。フルボイスとスチルの多さで有名になったんだから。それにあんたラノベとか無料漫画で悪役令嬢モノあったでしょうが。普通に話の流れ分かるでしょ」
「力説されましても申し訳ないのですが、わたくし動画派で・・・」
「・・・信じらんない、マジか」
ローズさんが膝から崩れ落ちる様子を内心オロオロしながら、見続ける事しかできませんわ。
決して表には動揺を出しませんけれど。
「あの、家がマンションで猫飼えないから動画で癒されたりとか、なので何かごめんなさい」
期待を裏切った感で、何となく謝罪を。
本当に悪いとは思っていませんが、予定調和の期待に添えれません。
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