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将来、国を担う王太子が、こんな甘い考えをお持ちの顔が可愛いだけの棒を選んだら・・・側妃なら・・・側妃でも無理ですわね。
正妃と間違いなく揉めるでしょうし、国が転覆してもおかしくはないわ。
廃嫡すると仰られた宰相様達のお気持ちが理解出来るような気がします。
それと、ローズさんの言う天真爛漫って空気の読めない気遣いの出来ない人ですもの。意味を履き違えていらっしゃいますわ。
貴族の名前を覚えるだけって、本当に名前だけ覚えたらいいと思っているようですが、当主だけではなく、夫人や子息、令嬢のお名前もですわよ。
呼び間違えたりしたら自分だけではなく相手にも恥をかかせますわ。
肖像画なんてプリクラの盛った写真と変わらない程加工済なので、実物見ても本人と判断出来ないのはざらで挨拶された時に顔を覚えないとならなかったりするのに。
他にも隣国の王族の方や側近クラスの方のお名前も覚えないと。その国の成り立ちも覚えておくと思想とかが分かりやすいですわね。
お茶会はまだ良いですわ、サロンの集まりなんて神経使います。
ミランダ王妃様主催のサロンでは失態は一切許されません。
次はないのですから。
公爵や侯爵家に嫁いだとしても、邸宅の管理は夫人の仕事。
カーテンの柄選びも任されます。上手に遣り繰りするのも役目よ。浪費癖のある出来ない人は主人が執事に一任する場合もあるけど。
カーテシーやダンスだって、ただ出来るだけじゃ駄目なの。
綺麗に見えるように叩き込まれますわ。
ローズさんの、おどけたカエルのようと陰口を叩かれるようなカーテシーで、至る場所で恥を欠くおつもりでしょうか?
足腰の強さと筋力が必要ですがその棒(体型)の中に備わってますの?
「暗殺ってあんた・・・」
仄暗い思い出に思いを馳せておりましたら、ローズさんが恐る恐る言葉を発しておりましたね。
あら、顔が心なしか青ざめていらっしゃいますわ。
わたくしの視線を感じて椅子にきちんと座り直されましたわね。お可愛いこと。
ちゃんと話を聞こうとする態度は良しとします。
何でしょう、エミリーの笑顔が輝いてますわ。
殺っていいなんて命じてませんわ。スカートごそごそしない。暗器を仕舞いなさい。
「貴族の教育舐めんな、とお伝えしたかっただけですの。学園にいる間、皆さんからお諫めの言葉を戴いていたと思われますが、あれは意地悪でもなくて本当に良かれと思ってですのよ。誰かさんは反発した挙句、あの三人をけしかけていた節がありますけれど」
「いや、でも・・・」
思い当たる事があるのでしょうね。視線がキョロキョロと動いてますわね。彼女が素直なのは間違いないんですけど。
腹芸の一つは出来ないと。相手に弱みを見せる事になりますのに。
「まぁ、それはローズさん次第ですわ。はっきり言わせていただくと本当にどうでもよろしいの。それより、そろそろ本題に入りますわ」
ローズさんが、このまま馬鹿丸出しで生きて行こうが、心を入れ換えて努力するかなんてどうでもいいですもの。
正妃と間違いなく揉めるでしょうし、国が転覆してもおかしくはないわ。
廃嫡すると仰られた宰相様達のお気持ちが理解出来るような気がします。
それと、ローズさんの言う天真爛漫って空気の読めない気遣いの出来ない人ですもの。意味を履き違えていらっしゃいますわ。
貴族の名前を覚えるだけって、本当に名前だけ覚えたらいいと思っているようですが、当主だけではなく、夫人や子息、令嬢のお名前もですわよ。
呼び間違えたりしたら自分だけではなく相手にも恥をかかせますわ。
肖像画なんてプリクラの盛った写真と変わらない程加工済なので、実物見ても本人と判断出来ないのはざらで挨拶された時に顔を覚えないとならなかったりするのに。
他にも隣国の王族の方や側近クラスの方のお名前も覚えないと。その国の成り立ちも覚えておくと思想とかが分かりやすいですわね。
お茶会はまだ良いですわ、サロンの集まりなんて神経使います。
ミランダ王妃様主催のサロンでは失態は一切許されません。
次はないのですから。
公爵や侯爵家に嫁いだとしても、邸宅の管理は夫人の仕事。
カーテンの柄選びも任されます。上手に遣り繰りするのも役目よ。浪費癖のある出来ない人は主人が執事に一任する場合もあるけど。
カーテシーやダンスだって、ただ出来るだけじゃ駄目なの。
綺麗に見えるように叩き込まれますわ。
ローズさんの、おどけたカエルのようと陰口を叩かれるようなカーテシーで、至る場所で恥を欠くおつもりでしょうか?
足腰の強さと筋力が必要ですがその棒(体型)の中に備わってますの?
「暗殺ってあんた・・・」
仄暗い思い出に思いを馳せておりましたら、ローズさんが恐る恐る言葉を発しておりましたね。
あら、顔が心なしか青ざめていらっしゃいますわ。
わたくしの視線を感じて椅子にきちんと座り直されましたわね。お可愛いこと。
ちゃんと話を聞こうとする態度は良しとします。
何でしょう、エミリーの笑顔が輝いてますわ。
殺っていいなんて命じてませんわ。スカートごそごそしない。暗器を仕舞いなさい。
「貴族の教育舐めんな、とお伝えしたかっただけですの。学園にいる間、皆さんからお諫めの言葉を戴いていたと思われますが、あれは意地悪でもなくて本当に良かれと思ってですのよ。誰かさんは反発した挙句、あの三人をけしかけていた節がありますけれど」
「いや、でも・・・」
思い当たる事があるのでしょうね。視線がキョロキョロと動いてますわね。彼女が素直なのは間違いないんですけど。
腹芸の一つは出来ないと。相手に弱みを見せる事になりますのに。
「まぁ、それはローズさん次第ですわ。はっきり言わせていただくと本当にどうでもよろしいの。それより、そろそろ本題に入りますわ」
ローズさんが、このまま馬鹿丸出しで生きて行こうが、心を入れ換えて努力するかなんてどうでもいいですもの。
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