悪役令嬢の早死にする母親に転生したらしいので、幸せ家族目指して頑張ります。

百尾野狐子

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一歩進んで二歩下がる

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始まりは破瓜の衝撃からでした。
前世の記憶を取り戻してから時は流れ、私は一男一女の母となり、ヤンデレ属性のナハト様の徹底した囲い込みで、引きこもりの公爵夫人として社交界ではある意味不動の地位を築く事となっております。
そう、まるで、イエティやツチノコです。UMAです。
「お母様~!頑張って下さいまし~!」
週三日のトレーニングの一環としてのランニングも、鍛練場を一周するのに七分以上も掛かっていた私が、今では三分を切るくらい早く走れるようになりました。
ナハト様との情熱的な閨事に備え、もう少し持久力を付けるべく、長距離走の鍛練も加えておりますが、やはり5周約一キロはまだまだ私には辛く感じます。
「セラフィナイト様~!もう少しです!」
「頑張って下さい!後少しです!」
ですが、こうして私を見守り、応援して下さる皆がいるのですから、ネバーギブアップで頑張るのです。
ゴールには私の愛しい娘、フローライトが、私と同じように白金の髪をポニーテールにして白いシャツと黒のズボンを纏って両手を元気に振ってくれております。
早いもので、フローライトも12歳です。
あら、私の年齢を逆算する事はマナー違反ですわ。淑女の年齢は気にしてはなりません。
ええ、私、今日も生きているのです。
勿論、ナハト様特製のお薬は服用し続けておりますが、ゲームの設定を遥かに凌ぐ長生きっぷりでございます。
ああ、それにしても、我が娘は本当に美しくも可愛らしく成長いたしました。私によく似ていて、既に華奢グラマーの片鱗がございます。
私とナハト様の遺伝子を継いだのですから美しくない筈がございませんが、母親として心配です。
以前、前国王が崩御された折りに葬儀関連の催しに出席しただけで、フローライトには数多の求婚の請願書が届いた程です。
無論、ナハト様はその全てを燃やしてしまわれました。
ええ、そうなのです。実はフローライトも私同様に邸に引きこもっているUMA令嬢なのです。悪役令嬢要素は最早皆無ですわね。
本来ならば、フローライトも七歳から王立魔法学院へ入学しなければならないのですが、ナハト様がフローライトも私と同じ病を抱えていると云う嘘の診断書を提出し、入学を阻止したのです。
医師としては、してはならない不正ですが、まぁ、ナハト様はヤンデレ属性ですし、私としてはフローライトが納得しているならば何も申す事はございません。
フローライトは意外にも引きこもり令嬢ライフを満喫しており、私やナハト様にベッタリと甘えられる今の生活を大いに楽しんでいるようですし、実は邸での学習指導の方が学院よりもハードであると、長男のリヒトがこっそりと教えてくれました。
名門シルフィード公爵家の教師達ですから、一流揃いです。フローライトは既に学院卒業レベルの習熟度で、これからは更に上の学習段階に入ると聞いております。更に淑女教育も徹底されておりますから、正直、倒れてしまわないか心配です。
ナハト様はフローライトをお嫁に出すつもりは無く、後継者のリヒトもフローライトはシルフィード公爵家のお墓に入るのだと、やはりナハト様によく似たヤンデレ属性を発揮しております。
フローライトもお嫁に行くつもりはなく、お友達も特に欲しがる様子がございません。
有り体に申しますと、今後も社交界へ行くつもりもなく、引きこもる気満々なのです。これで良いのでしょうか。
「お母様~!あと半周ですわ~!」
とっくに走り終わって、スッキリとした汗をかきながら私を応援してくれるフローライトの様子を見て、まぁ良いか、などと思ってしまいます。
ゲームの設定は最早崩壊し、物語は始まらないのですから。
あの日、ナハト様に前世の記憶について告白してから、私が想像していた流れとは違う現実が待っておりました。
ナハト様はこの世界を滅ぼそうとするカオスや、カオスを封印する役目の依り代と闇の乙女についての設定を知ると、何とも簡単に対策案を立ててしまわれました。
この世界はカオスと共に成り立ち、光と闇の均衡さえ崩れなければ滅びる事はないため、カオスそのモノを消し去るなどと大それた事は考える必要はない。
カオスの封印が破れてしまえば、また違う対策が必要だが、今はまだ破られてはいないため、各国に点在している結界の浄化を強化し、尚且つ永続的に結界の浄化を徹底するシステムを再構築する。
そのためには、各国の王族との連携が必要であり、魔法省が重要な役割を担う。
結界の浄化には魔力量が多くなくてはならず、現在ある結界を浄化し護っている『守り人』システムでは限界があり、守り人の魔力量が少なくとも結界を維持出来るようにするシステムの再構築。
その他、現実的で、実現可能な対策案を立てて下さり、最早ヒロインの闇の乙女やヒーローの依り代が出る幕はございません。
そう云えば、ゲームの設定は、光と闇の均衡が崩れ、カオスの闇が世界の秩序を乱し始めたからヒロインとヒーローが必要だったのです。つまり、ナハト様の仰る通り、カオスの闇が溢れなければ、闇の乙女も依り代も必要ないのです。
目から鱗です。
ええ、そうです。設定通りの未来を待つ必要はなく、起こり得る未来の対策を堅実にして、明るい未来を構築すれば良いのです。
ヒロインになるはずだった私の魂が、セラフィナイトとして生きていても、全く、これっぽっちも、問題無いのです。ノープロブレムです。無問題モーマンタイです。
精霊王の力が弱まる事で、世界の秩序に影響を及ぼす問題も、ナハト様は無慈悲に対策案をお立てになりました。
真実の愛が必要なら、違う真実を探し、愛を得ろと仰います。
愛の形は一つでは無く、精霊王自身がその真実を見つける必要があり、統べる者としての務めだと仰りました。
杜人先生である精霊王が、ナハト様のお言葉をどこまで受け入れて下さったのかは分かりませんが、取り敢えず、世界の秩序は未だ崩れてはおりませんから、何らかの答えを見つけられたのかもしれません。
ああ、それにしても、精霊王の仰る通り、ナハト様はこの世界の理を壊すお方でした。この世界、つまり、ゲームの設定の事だったのです。
ナハト様が存在していれば、カオスの闇に振り回される事は無かった筈ですが、設定の中のナハト様は最愛の妻を亡くして心が壊れてしまったために、世界はヒロインとヒーローが必要だったのです。
まぁ、ゲームですから、ヒロインとヒーローが存在しなければ何も始まりませんから、仕方の無い事なのでしょうが。
今のこの世界には、私と云う新生セラフィナイトが存在し、ナハト様も壊れる事なく精力的に日々を生きておられます。
ええ、はい、色々な意味で、本当に精力的です。
昨夜も驚く程精力的で、実は体が少々昨夜の疲れを引きずっていたりしますが、それは幸せな疲れですので無問題なのです。
全く何の問題も無い世界ではございませんが、差し迫った世界規模の崩壊の恐れもなく、人々の努力で世界は秩序を保とうとしております。
これから先に何が待っているかは分かりませんが、一先ずヒロインになり損ねた悪役令嬢の早死にする母に転生した私は、今日も精一杯、幸せ家族目指して頑張っております。
「お母様ー!ただいま戻りましたー!」
魔法学院で寮生活をしていたリヒトが、卒業式の準備の為に邸に戻って来たようです。
移動魔法で姿を現したリヒトは、ナハト様と良く似た冴えた美貌を崩して満面の笑顔で手を振ってくれています。家族にしか見せない表情が愛しくてたまりません。
私はゼェゼェと乱れた呼吸のまま、何とか手を振り返して足をゴールへと必死に向けます。
魔法学院の黒いローブのままのリヒトですが、その容姿は輝いております。背も伸びて、ナハト様よりまだ少し低くはありますが、15歳ですからまだまだ成長期です。
体の厚みはまだそれほどございませんが、同じ年齢の子の中では逞しい方なのだとか。魔法だけでなく、父であるナハト様と肩を並べたくて武芸の鍛練も頑張っているようなのです。
艶々の金の髪も大分伸び、ナハト様と同じように後ろで一つに髪紐で結んでおります。髪紐は私とフローライトが共同で作った物です。ナハト様とお揃いで、白金の糸で作っております。白金と緑の色をナハト様もリヒトもリクエストするので、何とも面映ゆくも嬉しい限りです。
ちなみに私とフローライトが結んでいる髪紐も、ナハト様とリヒトの髪や瞳の色である事が多いです。今日はフローライトとお揃いの淡青色です。フフフ、仲良し家族なのです。
「ゴ…っ、はっ、はぁ、はぁ、ゴール…です…」
倒れ込むようにゴールによれよれと到着した私の体をリヒトが抱き止めてくれました。
フワリと薫るシルフィード産レモンの香油が鼻を擽ります。
「お母様、大丈夫ですか?無理はなさらないで下さい」
低く落ち着いたリヒトの声が、昔のナハト様とそっくりで胸がキュンキュンします。あ、勿論、発作ではございません。
「リヒト……、お帰りなさい、逢いたかったわ…」
ゼェゼェとまだ呼吸を乱れさせながらも、リヒトのスッキリしてしまった頬に口付けます。
「お母様…っ。僕もです」
リヒトも私の頬に口付けを返してくれました。
「ああ!狡いですわ!私にもして下さい!」
フローライトが私とリヒトの間に割り込み、私の頬とリヒトの頬に口付けをします。リヒトと目配せをした私は、フローライトの頬にリヒトと同時に口付けを返します。
「うふふふふ」
嬉しそうに笑うフローライトの何とも可憐で可愛らしい様子に、私とリヒトの顔にも笑顔が浮かびます。
そんな私達親子の様子をほのぼのとした顔で見守っていたシェリーやミネルバ、セーラやロビンソンの顔が徐々に強張っていくのを不思議に思っていると、背後から愛しいナハト様のお声がしました。
「セラ」
ナハト様が来られた事が分かった瞬間に、何故かフローライトもリヒトも私から離れます。そんなに急いで離れなくても良いと思うのですが、気を使ってくれているのでしょうか。
「ナハト様!お帰りなさいませ」
振り返った瞬間に抱き寄せられ、しっかりと唇に口付けを落とされます。
子供達も使用人の皆も慣れたものですが、私は未だに口付けであっても人前でするのは恥ずかしいのです。日本人であった習性が抜けないようです。
「…リヒト、フローライト」
「お父様、ただいま戻りました」
「お父様、お勤めご苦労様です。もうお城のお仕事は終わりですの?」
リヒトは折り目正しく礼を取り、フローライトは淑女の礼を取りながらもにこやかにナハト様に話し掛けます。
「ああ。晩餐は皆で」
ナハト様は私を横抱きにしながらフローライトに柔らかな笑みを向けました。
「わぁ!お兄様!家族揃って食べられますわ!」
フローライトはリヒトの腕に抱き付き、リヒトも優しい笑みをフローライトに向けながら頷きました。
「そうだね。じゃあ、晩餐の用意をしなければね。ほら、フロー、僕が贈ったあのドレスを着ておくれよ」
「あのドレス?どれの事?沢山贈って下さるから、どれか分からないわ」
「ああ、あの、薄い緑の」
背後から聞こえてくる兄妹の微笑ましい会話がどんどん遠退き、やがて空間の歪みを感じた後は聞こえなくなりました。
「…セラ」
「ん……」
移動魔法で夫婦の寝室に連れて来られた私は、あっという間に衣服を脱がされて浴室のシャワー室に入れられました。
お湯を浴びながら熱烈な口付けをされ、既に腰が砕けそうです。
「は…ぁ、ん…、ナハト様…、駄目…」
「セラ…、私のセラ…」
壁に寄りかかりながら、ナハト様の淫らな手技による官能に耐えます。
昨夜も激しく愛され、疲労を残しながらまた流されるように愛されるわけにはまいりません。これから家族で楽しい夜ご飯なのです。数ヶ月ぶりの一家団欒なのです。団欒後であるならばナハト様との閨事はウエルカムですが、今は母親として流されるわけにはまいりませんわ。私も、年齢を重ねて少しは母親として成長したのです。
「ナハ、ト、様…、ん、お願い…、今は駄目…」
首筋に口付けの痕を増やされ、既に硬く張り詰めたお胸の先端を指と指で挟まれ、全体のまろみを揉み回されながらも、何とか言葉を紡ぎます。
「駄目?何がだ?」
「あ!」
乾く暇も無い私の潤んだオナシスのような花園に、ナハト様は的確に指を挿入し、私の官能を刺激いたします。
ナハト様に愛され過ぎて、少し腫れたような違和感がある花園の入り口を擦られて、最奥から蜜がトロリと溢れてくるのに気付いた私は、慣れてはいてもやはり羞恥に体温が上がります。
「……薬の効きが悪かったようだ」
ナハト様は指の動きを止め、ゆっくりと引き抜いて私をシャワー室の床に座らせました。
「え?や、きゃあ!やぁ…っ」
子供を出産する時のように両脚を立てて拡げられ、脚の間に陣取ったナハト様はシャワーのお湯を浴びながらも医師の顔で私の花園を触診し始めました。
花園の花弁を指で開き、腫れた感覚のある入り口をナハト様の繊細な指が優しく撫でます。
官能的な掻痒感に最奥が悦び、蜜を新たに滲ませる私の素直過ぎる反応に、ナハトが何とも柔らかな笑みを浮かべられてシャワーヘッドを手にしました。
「薬の耐性が出来た可能性がある。次回は違う薬を使用する」
病気の薬とは別に、激しく愛された後に時々服用するポーションの効き目がナハト様の基準から外れてしまったようです。
自己免疫に影響を与えない程度にポーションを使用する事を推奨しているナハト様ですが、何と申しますか、その、少し抑えて愛して下さればポーションは必要ないのではないかと私はこっそり思う事も無きにしもあらずなのですが、でも、情熱的に愛される事は大きな喜びでもありますし、何とも悩ましいところなのです。
「あ、あの、ナハト様…」
脚を開いたままの体勢は恥ずかしいので閉じたいのですが、その、手にされてるシャワーヘッドをどうするおつもりでしょうか。とても嫌な予感がいたします。
「晩餐の用意をしませんと。子供達を待たせてしまったら可哀想ですわ」
「リヒトもフローライトも出来た子供達だ。親がどんな人間が良く理解している」
ナハト様は柔らかな笑みをその美貌にのせながら、容赦なくお湯を出し続けているシャワーヘッドを私の蜜を溢れさせた花園に充てられました。
「や!あ、んんっ…っ」
それほど強い水圧ではございませんが、敏感な花園の蕾を重点的に攻められて、恥ずかしくも悦びの声が洩れてしまいます。
「私に舐められるのと、どちらがお好みかな…?」
ナハト様は私のお耳に舌先を滑らせ、耳殻に優しく歯を立てられ、私は他愛なくも甘く達してしまい、全身を震わせます。
「……セラ、愛してるよ」
達して脱力した私の体を優しく抱き締め直し、ナハト様は私の呼吸が落ち着くまで抱き締めて下さいました。
出来るなら、シャワーではなくナハト様ご自身の存在を身内で感じながら達したかったのですが、ナハト様に触れられるだけで直ぐに悦びを感じてしまう私の体は堪え性がございませんでした。
「…ナハ、ト、さま…」
体力ゲージが赤く点滅しているような感覚です。これ以上の行為は経験上危険です。
ナハト様は私以上に私の体を知っておりますから、勿論、これ以上の行為に突入する事もなく、私はナハト様に全身を洗われてシャワー室を後にいたしました。
「……少し休みなさい」
素肌にガウンを纏った私とナハト様は夫婦の寝台に横たわり、体を密着させます。
快楽を共有し合う事も大好きですが、このようにただ抱き合いながら横になる穏やかな時間も愛しくて堪りません。
「…でも、晩餐が…」
「まだ二時間以上もある。晩餐は、子供達が好きな庭でのバーベキューにしよう。それなら、着飾る必要はあるまい」
「まぁ!宜しいの…?」
勿論、この世界の王公貴族がバーベキューをするなど、世界観的にもあり得ない話なのですが、最近のシルフィード領ではバーベキューは平民から貴族の間で広く知られる食事スタイルの一つとなっております。
ナハト様に前世の記憶がある事を告白してから、ナハト様から折に触れて前世の知識について様々な質問をされてきました。バーベキューはそのうちの一つで、一度邸の皆とバーベキューパーティーをしたところ好評で、いつしか定期的に行う催しとなりました。
子供達もフランクに食べられるバーベキューが好きなので、とても喜ぶでしょう。
「ナハト様…、また後で、私を可愛がって下さいませ…」
引き締まった筋肉の隆起を頬に感じながら、ナハト様に甘えます。硬くて広いナハト様の懐の中はまるで極楽浄土のようです。
悪役令嬢の早死にする母親に転生しましたが、今の私は間違いなく幸せの真っ只中でございます。
ええ、けれど、幸せは歩いては来ないのですから、一歩進んで二歩下がって幸せを拾い続けながら生きて行かなければなりません。
世界がこの先どうなって行くのかは分かりませんが、少なくとも少し先の未来に甘い幸せが待っている事だけは間違いございません。
「ああ…セラ」
「ナハト様…」
私の大好きな美しい淡青色の瞳に私の幸せ全開の笑顔が映っております。
私の瞳にも、麗しいナハト様の優しい笑顔が映っているはずです。
お互いの唇かゆっくりと近付き、ゆっくりと重なって行くのと同時に、私達はゆっくりと瞳を閉じて互いの温もりを甘受いたしました。
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