~前世の知識を持つ少女、サーラの料理譚~

あおいろ

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2話 5章 蜂蜜レモン水/手作り素麺(そうめん)

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 厨房の扉が閉まる音がする。
 それを合図に、大人達は様々な反応を、露にした。
 エピカは、ほっと息を吐きながら、肩を落とす。
 ジュスティーヌも、自身の胸を撫でおろした。
 村長夫妻は、サーラの側に寄っていくと、称賛の言葉を送っていた。
 「サーラ、お疲れさん。」
 「頑張ったね。」
 その隣では、ロンドが何度も頷いている。凄く誇らしげな表情をしていた。
 「えへへ。」
 と、サーラも笑顔になり、利き手の指で、頬を掻いている。なんとも嬉しそうにしているのだった。
 その時に、ー
 ふと扉が開き、再び閉まる音がした。
 すぐにジュスティーヌは気がつき、室内を見渡すと、首を傾げながら呟いた。
 「あら?…メローナ様は?」
 「…いないの?」
 と、エピカも言うと、同じく周りに視線を向けた。
 しかし、メローナの姿は、室内には見当たらないのだった。
 ようやくして村人達も異変に気がつき、各々が彼方此方へと振り返る。
 「あ!…もしかして、」
 するとサーラは、ハッとした表情となった。さらに急いで厨房の出入口に向かうと、扉を潜り抜けて廊下に出て、駆け出して行く。
 その様子を大人達は、呆気に取られ、ただ見送っているも、
 「なんだい、サーラは慌てていたけど?」
 「もしかして、メローナ様は部屋から、出ていかれたのかしら。」
 「では、さっきの扉が閉まる音は、…」
 「おい!…ワシ等も、部屋から出て、探すぞい。」
 と、互いに顔を向けながら話していき、ようやく事情を理解し、続々と部屋から出ていくのだった。
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