~前世の知識を持つ少女、サーラの料理譚~

あおいろ

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6話 蒸し料理 プディング

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 そうして二人は作業していくと、最後に全ての椀に紙で蓋をして持ち運び、湯を張った鍋の中に敷き詰めた。鍋に木の蓋を乗せて、蒸気の逃げ道を塞ぐ。
 お湯は椀の底が浸かる程度の量で、最初は高い温度でぐつぐつと煮立たせる。
 「あっちち、…!!」
 暫くしてサーラは、釜の薪を取り除きながら弱火し、頃合いを見計らうと、木の蓋を開けてた。さらに鍋の中から、椀を濡れ布巾で一つずつ包みながら取り出す。
 そのままアニタも手伝いだした。
 二人は紙の蓋を取り外し、器を傾けて確認してみても中身は溢れる事もない。
 しっかりと卵液は、固まっていたようだった。
 「おぉっ……。」とアニタは思わず、感嘆の声を漏らした。仕上がりの良さや綺麗さに目を奪われているようだ。
 「アニタさん!…ぼーっとしてないで、リリャーさんに持っていくの!…一番乗り!…一番乗りじゃ!」
 そんな様子をサーラは尻目にしつつ、プディングの椀を複数個も乗った盆を持って歩きだす。
 アニタも後を追いかけだした。
 そうして二人は、奥の部屋の前まで戻ってくると、扉を叩いた。
 すぐさま室内から返事が返ってきて、扉が開くと、ばあ様が顔を出す。
 「あんた達かい。……」
 「…ばあ様!…消化のいい料理を持ってきました!」
 すかさずサーラは、代表して要件を言う。
 対してばあ様は、呆れた様にため息を吐いていた。もはや小言を言うのも諦めたようだった。
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