~前世の知識を持つ少女、サーラの料理譚~

あおいろ

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2話 四章 手作りクッキー/すみれ茶

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 「あの、…そう言えば、メローナ様。…これをあげる人って、名前とか知らないのですか?」
 その時、トーニャが何気なく、小声で質問してきた。両目が輝きだし、両手を握りしめながら上下に振っている。期待に胸を膨らませていた。
 「…いえ、あの方が去る時に、名前をお聞きしましたわ。…確か、…アニタさんと言う方で、ハンターをしている女性の方でしたの。」
 と、すかさずメローナも恥ずかしそうな仕草をしながらも、嬉しそうに答えていた。
 「えぇ!?…アニタさん?!」
 それにサーラがは、声を出して驚いた。話が聞こえたら、知っている名前が出てきたからだ。
 次の瞬間に、周囲の人々の視線がサーラの方に集まった。
 「何ですって?」
 とメローナが凝視しており、全く瞬きもしないうえに目線も外さない。さらには凄みを効かせながら、ゆっくりと距離を積めてきて、語りかけてくる。
 「貴女、あの人と知り合いなんですの?」
 「あ、いや。…その。…」
 その結果、サーラは両手を振り乱して否定するも、やがて固まった様に動かなくなりながら、立ち尽くしていた。もはや観念してしまい、成す術ないまま抵抗しなくなった。
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