スキル【疲れ知らず】を会得した俺は、人々を救う。

あおいろ

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3話 序章 事件と会議

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 「陛下!…発言よろしいですか?」
 「あぁ、構わないよ。」
 「これは、やはり。…真しやかながら、長年に渡って危惧されている【醜気】が関わっているのではないでしょうか?…前にも報告書にて、異様な個体のボルドー・ボアの話もありましたし、……。」
 「うぅむ。…」と、アスターは渋い表情で唸り、考え込む素振りをしながら黙り込む。彼の沈黙が周囲の不安を駆り立て、兵士達が互いに顔を見合わせながら狼狽えていた。
 また兵士の中には囁く様に会話する者もおり、「…おい、おい、…まさか。」や「そんなの嘘だろう。…ありえるのか?!」と呟いている声が聞こえる。
 兵士達は王家の精鋭部隊だ。折り目正しい様に訓練を受けた筈であるも、動揺を隠しきれていない。
 その内容は、あまりにも信じがたかったようだ。
 執事服の中年男性が騒ぐのを咎めるも、次第に「謁見の間」は騒然とした雰囲気となる。
 「そんな話、今は必要ないわよ。…魔物が煙を吸い込んで狂暴になるなんて、それは只の言い伝えでしょう。…本当かどうか確証もないのに、騒ぐ程の事じゃないわ。」
 しかし、この状況にも関わらず、アメルダは肩肘を張りながら、周囲へと一括する様な言葉を投げ掛けていた。
 「なんだと!?…」とドンドが怒鳴り、叱責するも、
 「それよりも陛下、私も現実的な話で進言したい事がございますの。」
 と、さらに彼女は、続けてリキッドの方を力強く指を指しながら、すぐさま話をし始めていた。
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